ジンギスカン鍋じゃなくそのまま焼いて喰うの巻 : Has sen

【仕事のランチで行ってみた】

　札幌へは月に一回くらいのペースで仕事に行く。大通で西一四丁目と一五丁目の間にクライアントがある。いつもランチでもミーティングとかやるので、揚子江という店の座敷で四、五人で会議するケースが多いが、流石に飽きてきたのもあるし、いつもの面子でもたまには別の物でも食べようと気を使ってくれるクライアントのご配慮もあり、少し南側へ上がると塩ジンギスカン焼を食べさせてくれる「八仙（はっせん）」という店に行きましょうとお誘いを受け初訪問。

　ほぼ毎月伺っているのだが、知らなかった。いつも昼飯は午後の一時過ぎに行くことが多いので、全く混雑もなく直ぐに案内され今日は三人なので四人席を案内される。
メニューは二種類。その話題の塩ジンギスカン定食（一四〇〇円）と牛トロ丼定食（九〇〇円）からの選択。ついこの間までは牛トロ丼定食のみの営業だったが、夜の話題の塩ジンギスカンを食べてもらいたく始めたらしい。山山葵を浸けて食べると更に旨いとのことから山山葵をトッピング（五〇円）しトータル一四五〇円とランチにしては高級だ。

　火の入った七輪が来て、焼いた煙や一酸化炭素の空気は七輪上の吸引ダクトで処理される。結構ジンギスカンでも山型のジンギスカン鍋で焼のでなく七輪に餅網を乗っけた簡単な仕組みでただジュージュー焼くだけ。話を聞きながら七～八分で料理到着。
いやいやなかなか肉厚でピンクがかった新鮮な肉色。少し脂も刺しっぽくいい感じで見ているだけで旨そうだなあと思えるもの。塩ダレを肉の下に染み込ませるように皿に乗せてきて肉自体の新鮮さが伝わって来る。

　早速七輪餅網の上に肉を乗せます。良い音がします。ちょうど焼かれて脂が回りピンク色から肌色のような焼き色に変わると山山葵を少し摘まんで上に乗せ一口で肉を食べる。新鮮な肉なので、カリンカリンに焼かなくても少しレア感が残っていても羊の臭みなんぞ全く無く、炙られた火で肉汁のような脂がジュワっと口の中に広がり、また柔らかくて羊のイメージではない食感だ。あー旨い。いくらでも食べられる。今までのジンギスカンのイメージが変わった。

　どうしても各麦酒会社がやっている薄くスライスされた羊肉にモヤシなどが入り混ざりどうも焼きすぎで肉の旨味が全く無くなってしまうのを経験していると、札幌で食べるジンギスカンは奥深いようで、今度は夜来て鱈腹食ってみたいと思う八仙でした。
他のレビュアーさんも書かれていましたが、ジャニーズ嵐が札幌ドームコンサート修了後の打上でスタッフ全員とここの八仙を貸切したようです。やはり旨い店と言うことだね！よし、また来よう！
〈キングノブ〉