本とクラシックの似合う素敵な隠れ家 雨のしとしとと降るとある日、所用で街中へ向かう私のお腹は空 : Ichigo kan

本とクラシックの似合う素敵な隠れ家

雨のしとしとと降るとある日、所用で街中へ向かう私のお腹は空き模様、通りかかった小さななつかしい看板が置いてあります。
ドアが開いていて営業中の、これまたなつかしい感じの札がかかっていて、
(あっお店なんだ)
すいません。

(すっごいここ気になる…めっちゃ入りたい)
しかしそこで、すっと取り出したるはスマホ(充電8%)、食べログと財布(中身は950円)チェック、表のメニューにケーキセット650円。よし、多分大丈夫。安心するチキンの成れの果て。
一歩足を踏み入れると、無人かと思わせる店内をしげしげと眺めます。確かに映画、しかも古のファンタジーの図書館か、都会の賢者の隠れ家のようなシックな店内。レコードなのか、立体感のあるオーケストラが堂々と流れ、カウンターの奥で中性的な奥様がうつむいて本に没入しておりました。
(かっこいい…)
かっこよかったです。
つられて私も読みかけて1ヶ月くらい経っている本を取り出します。

ケーキセットです。
写真はなんとなく撮りにくい雰囲気なのと、他のレビュアー様がたと大体変わりないので割愛で。
コーヒーかティーポット、本日のケーキ三択から一つを選べます。パンプキンパイか、チーズスフレか、リンゴとアーモンドのタルトか、それが問題だ。
アーモンド好きなのでタルトにしましたが、パンプキンパイがメニューのトップだから自信あるのかな、今度はパイにしよう。

さっくりと登場したアーモンドタルトとコーヒー。
まずはコーヒーを………
？！ふわぁっと香りが花開くように鼻と口に広がります。華やか、いや香ばしくナッティなのかはたまたバニラか、香りだけで既に味わえる気がします。
一口含むと苦味が心地よく、華やかな香りがゆったりとまろやかに胃に落ちていき、すっと惜しむように潔く消えていきます。これは本のお供にぴったりです。読書がはかどります。
晴耕雨読です、本日はしとしとと雨です。
アーモンドタルトは、こんがり焼いたきつね色の表面が大人の甘さで、中には蜜漬けリンゴ、さっぱりとした大人の味の手作りアーモンドクリーム、薄いタルト生地で、いい意味で「自家製らしさ」を感じます。
お腹と財布が減ってたこともあってすっと食べてしまいましたが、胃もたれ率の多い私にしては珍しく軽いのなんの、いくらでもいけそうな気が(そこは空腹パワーなのでは？)

私自身が本好きなのもあって、こういう大学の近くの喫茶店、という感じのお店、ものすごいツボでした（＾∇＾）
なによりコーヒー当たりすぎて。
セットでも650円だし優しい味で軽くいけるし、近くなら通う………
また来たいです。
ごちそうさまでした。