ブラス出身スタッフの皆さんによる、ブラス仕込みの北海道フレンチ : Furano Hoteru

フラノ寶亭留は、広大な敷地に25室のみのリゾートホテルだ。
ホテルというよりは、オーベルジュといってもよいかもしれない。

レストランは、現在スタッフほぼ全員が「ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン」（20年4月に閉店）の出身者で、ブラス仕込みの北海道食材を用いたフランス料理…もっとはっきり言えばブラスの料理が楽しめる。有難いというかなんというか。

オーベルニュ地方の名物料理パスカード、メインの北海道産ジャージー牛とソースペリグーにはアリゴ、そして少々反則の気もするがガルグイユも出る（ガルグイユは事前注文要）。
パスカードを日本で食べられる店は少ないが、浅草nouraで出るあのパンケーキといえば思い当たるかたもあるだろうか。ミシェルブラス洞爺の初代料理長だったアレクサンドル・ブルダスさんがオーベルニュ出身なので、ここでも作られているのだろう。

ブラスのコピーだけではもちろんなく…
この日の貝の前菜はとても良かった。
北海道の貝類とウドとうるいに、一味やピマントエスペレットなどの辛味とレモン塩漬け風味のマヨネーズとギョウジャニンニクオイルで仕上げてある。
軽さと味のパンチのバランスにうなった。
個人的には、おそらく「今年食べた印象に残る10皿」に入りそう。

フラノ寶亭留はレストランだけでなく、館内で出す飲食は総じてレベルが高い。
客室に配られるアフタヌーンティのお菓子類や夜食のおにぎりなど、どれも手が込んでいて良かった。
ランチなら宿泊しなくても頂けるもよう。