富良野で環境が良く温泉があってグルメな宿。その条件に当てはまるホテルがここでした。無料カートで敷地内のドライブも楽しい : Furano Hoteru

「35,000坪の広大な敷地に、25部屋のみ。この解放感がフラノ寶亭留です」

そういうホテルのPR通り、彼方には十勝連峰が眺められ、2077mの十勝岳1912mの富良野岳などが眺望でき環境は抜群です。ホテルの庭は一面のラベンダー畑。ラベンダーのシーズンならきれいだろうなあと想像してしまいます。また、自家菜園もありホテルの野菜はここで収穫するそうです。

北海道・富良野の宿。環境がいいこと、温泉があることを条件に探していたら、この宿に行きついたのです。ホテルなのに大浴場や露天風呂もあり、温泉気分も満点です。ロビー周りの雰囲気もいい感じ。

宿泊したのは307号室。ミニバー飲み放題。部屋のお風呂はバスタブ&シャワー独立です。部屋そのものは一昔前のつくりで、設備面の古さが目立ちます。

このホテル、問題点がたくさんあります。まず設備の割にスタッフの数が少なすぎること。私達は幸い待たされなかったけれど、チェックインやチェックアウトに時間がかかっているみたいです。もちろん高級ホテルだからといって出迎えやお見送りなども一切なし。人が足りないのです。

また、今どき部屋でWIFIが通じないなんて信じられません。ロビー周辺でしか使えないのは不便。

今年は北海道のこのエリアで大きな蛾が異常発生しているそうですが、部屋や大浴場のガラス窓に大きな蛾の死骸が張り付いているのに掃除もせず放置されています。自然のことなので仕方ないかもしれませんが、最低限の清掃は必要かと思います。

反面いいところもあります。ホテルだけれど何となく緩いところ。リゾートに行っていろいろと束縛されるのはイヤなもの。緩さは日本のリゾートにとって必要条件です。

例えば夕食はフレンチですが、レストランへは部屋着でもOK。いちいちうるさいことは言いません。温泉があるホテルはレストランでも部屋着OKでないと面倒くさいです。

以前宿泊した九州のIホテルの場合、それほど高級感のあるレストランではなかったにもかかわらず、部屋着がダメだったことを思い出しました。

35000坪の敷地を散歩するためのカートは無料で自由に乗れるのもよいところ。ちなみに九州のIホテルではカートが有料でした。

またロビー横にはラウンジがあり、ドリンクだけでなくケーキやプリンなどのスイーツも無料です。ただスイーツの数は十分ではなく、後に行くと残っていないものもありましたが・・・。

ホテル内のフレンチレストランはかつて洞爺湖の「ミッシェルブラス・トーヤジャポン」でシェフをしていた小松シェフが統括されていたそうですが、今はここにいないそうです。詳細は「フラノフレンチ」参照のこと。

旬の地元の食材を使用し、富良野の四季をお皿に表現します。夜食にはお稲荷さんをいただきました。なすのぬか漬けとタクワン付き。お腹一杯かと思いましたが、フレンチの後の和の味は意外と美味しく感じました。