イタリアンでは無いです : Pasuta Satou

店は住宅街のなかにあり、遠くからそれとわかる看板があるわけでもない、普通の家屋でした。普通の家屋ではないとわかるのは、玄関の周りに飾りやら張り紙がしてあって、ごちゃっとしたしつらえになっており、レストランらしいとわかりました。入り口も普通の家の玄関そのものでした。

車で来たのですが、はて車はどこに停めたらいいのかと、少し迷いました。いわゆる駐車場的なものは周囲にはなく、住宅街なので有料駐車場的なものありません。

イタリアンかと思って入りましたが、違いました。メニューには、いわゆるイタリア料理のイタリア語で書かれたものはないです。
料理の部類で言えば、創作パスタ料理です。

ランチでしたが、パスタがメインで3種類、トッピングやオプションで値段が分かれます。
トマトソース、辛いトマトソース、あともう一つ何かあったみたいですが、事情があって、ちゃんと読めませんでした。
メニューの書かれた黒板には、ボロネーゼだとかカルボナーラだとかアラビアータだとか、そういう名前のついたメニューはありませんでした。ピザも無かったです。
食べた後でわかりましたが、おそらくシェフが辛くない普通のトマトソースと言っているのは、ポモドーロに相当するようで、辛いトマトソースとはアラビアータのことのようでした。参考までに。

パスタは、普通か、美味しいほうだと思います。有機農産物や道内産の地物野菜にこだわりがあるみたいですが、メニューには使用している野菜の産地表示はなし、生産者と直接取引きしてるという説明もなく、あくまで店内ディスプレイに表示された情報として、有機栽培や無農薬野菜にこだわりがあるらしいという事です。

私が食べたのは、シェフ曰く女性に人気があるらしいトマトソースのパスタ、野菜多めで1000円でした。
トマトソースの味はしっかりしていて濃厚、あまり脂っこくないもののパスタによく絡み、なかなかでした。
野菜は、色んな種類の野菜が刻まれて、バルサミコ酢とかワインビネガーかなんかの入ったドレッシングで和えられていて、さっぱりした感じです。桂剥きのリンゴが入ってるのが、いいなと思いました。

ランチのセットメニューには、木炭入りの真っ黒いパンや前菜に相当するもの、コンソメスープが付いてました。

オーダーに関して、難点を挙げると、手元で見られるメニュー一覧が、ランチには無かったです。黒板にチョークで書かれたメニューから選ぶのですが、隙間なく字で埋め尽くされていて、私には見にくい感じがしました。今更ですが、黒板の前に立ってよく見た方が良かったのかも。店に他に客はいないかったし。

店の内装は、エスカルゴの殻を数珠繋ぎにしたものとか雑貨や色んな物が雑多に飾られていたり、手描きのポップやら説明文があちこちに細かく小さな字で書かれたのが貼られていたり、食材やら瓶やら所狭しと並べてあったりで、料理が運ばれてくるまでの暇つぶしに眺める分にはいいのかも。

オーダーして暫くしてから、女性用のトイレが壊れていて使えないと告げられましたが、これはマイナス評価です。

コスパについてです。
私は札幌在住ですが、札幌にあるリストランテやトラットリアのランチと比較すると、同程度の値段でした。