お店が開いていたら即GO 『和菓子の楽emon.』 : Wagashino Rakuemon

「もしも外国人が和菓子を作ったら」がテーマの、武庫之荘のお菓子屋さん。

でも単に奇を衒っているわけではなくて、実際美味しいんです。その結果、すごい人気で、
平日でもお昼過ぎには売り切れてしまうので、店を開けておられるのを見たら即入店です。

今回は大福類で前回惜しくも買えなかったきんかんが残っていたのでそれと、お気に入り
のコーヒーわらび餅を購入。これも前回は売り切れていた生クリーム付きのにしましたが、
案外、なくてもよかった。何もつけずに食べるのが独特の食感が堪能できて、私の舌には
合うようでした。もしくはその後もけっこうな時間持ち歩いていたのがよくなかったかも。

なかなか扱いが難しいお店ですがそれだけ繊細でクオリティの高いものを出しておられる
ということだと思います。今回は初めの感動はありませんでしたが、また次に期待します。

和菓子の楽emonさん。
武庫之荘にはきっと美味しいスイーツがあるだろう、と探し当てたお店です。

ただその時も、それから後も、武庫之荘へ来るたび寄っていますが、お店が開いているのを
見たことがないんです。どうやら、夕方に行くのでは遅すぎてとうに売り切れているらしい。

となるとますます、興味も湧いてくるというもの。
それで今回は、病院に行くよりもまず笑、先にこちらに立ち寄ることにしました。

お店はオレンジ色のレンガがレトロなアパートの１階。洋のエッセンスを取り入れた和菓子
を扱われているとのことですが、お店の佇まいからしてそのコンセプトによくマッチ、ロゴ
などもうまく考えられていてプロの仕事だな、という印象です。プロデュースに長けている。
人気も噂通りでこの日も客足が途切れることはなく、店内は狭いため店頭で暫く待ちました。

午後いちに伺いましたがすでに売り切れもちらほら、金柑の大福食べたかったな…まあでも
すぐに帰れるわけではないので冷蔵品は避けて、２種のナッツのカフェショコラ餅￥850と、
それでも食べてみたかったコーヒーわらびもち￥400を購入しました。コーヒーわらびもち
は生クリームありとなしのものがあって、お願いすると自動的に生クリーム付きの方を手に
取られたのできっと、こちらがデフォルトでお薦めなのでしょうね。私も生クリームありで
食べたいのはやまやまでしたが、でも、何もつけずとも全然、美味しいー。なんと言っても
食感が絶妙で、以前Unirさんで頂いたコーヒーわらびもちは粘りに粘った後ですっと溶ける
のが唯一無二でしたが、こちらはまた違ってふかふかなほどもちもち。柔らかいかたまりが
コーヒーをみごとに実体化させています。一見コーヒーゼリーみたいだし、そもそもわらび
もちにしなくてもコーヒーゼリーでいいやんと思うのですがこれも、いやこれはいいですね。

予想以上の美味しさになんだか得した気分になって今度はカフェショコラ餅に手を伸ばすと、
あ、こっちも美味しい。羽二重餅ベースのねっとりもっちりに、アーモンドと胡桃が繊細に
アクセントを加えています。好きじゃない私にとっては普段なら入っていたら邪魔！となり
かねないナッツですが、そう思わない稀有な例となりました。チョコレート風味の和菓子と
いうと安っぽい味になることもありがちだけど、これはその点もきっちりクリアしています。
一級のコーヒーやチョコレートを今までにない食感に仕上げていてそこが新鮮なんですよね。

形だけ、無理やり和菓子にするために合わせたのではなく、
美味しいお菓子は何か、考えていたら行きついたのが和菓子だった、くらいの差を感じます。

よくある和洋折衷品とは一線を画していると思う。また武庫之荘に行ったら絶対、買います。