筑波山でバルバリー鴨汁そば
かなり怪しげなロケーション。これって二車線なの?と疑うような細い道を通り、やっとたどり着ける筑波山麓の日本そばの店。
この店のそばも特徴があるのですが、加えてご主人がめちゃめちゃ個性的。毎回注文する「鴨汁そば」の焼き方食べ方を、ピタッと客に張り付いて、あれやこれやと指導してくれるお節介な店主なんです。これが実に愉快で、未体験者を連れて来ては、大笑いしてもらうのが好きなんです。
そばはうどんレベルの太さ。食感は極めて硬くて、そばを食べてると実感する剛麺です。パラッと盛られているようで、量はそんなでもないかという見た目ですが、食べると結構なボリュームもあります。
ご主人こだわりの鴨肉は、フランス原産の鴨で、バルバリー種という高品質な鴨。鮮やかな赤身が素晴らしく美しく、適度な脂身は凄く甘くて味わい深い。焼いてはそばつゆにつけて食べるを繰り返すうちに、鴨汁が出来上がって行くのは、溢れるほどの旨味がある鴨だから。恐るべきバルバリー種。
古民家の再利用かと思った店舗は、知り合いの宮大工にわざわざ依頼して、こだわりの材料を運び込み造り上げたのだとか。そばも、食べ方も、お店も、ご主人がこだわり抜いた作品となっています。特別な食事にオススメします。
鴨汁そば漏れなく講釈付
筑波山神社の参道沿いにある、こだわりのそば屋さん。車一台がやっと通れるような細くて急な坂道を駆け上がると、立派な古民家風のお店が現れます。
単なるそば屋じゃありません。事前の情報なしに迂闊に入ったならば、ビックリすること必至のご主人の講釈付。参加型の芝居小屋だと思って、覚悟を決めて入店しましょう。
◆鴨汁そば
◆にしん
◆焼きそば
◆お酒(熱燗)
◆ビール
まずはビールとお酒で蕎麦前を愉しみます。アテはにしんと焼きそば。にしんは骨がまったくない、柔らかく煮込まれた逸品。焼きそばは一般的にイメージするソレとは違い、蕎麦がきを焼かれた石の器で焼いたそば。ご主人自ら調理いただけるのですが、とにかく話が面白い。香りも良くて味も良しです。
そして真打ち「鴨汁そば」登場。もちろんニコニコしながら、ご主人がそばに付いております。当然ながら勝手には食べさせてはくれません。
まずはそのまま何もつけずに2・3本。夢中で何回も噛みなさいとのご指示に、太くて硬いそばを、一同わしわしと噛み続けます。風味とともに甘みも感じます。続いて山葵を付けて2・3本。これまた一生懸命口の中で咀嚼します。
次に鴨を焼き、そばと合わせて、やっとこさ汁につけて食べることが出来ます。続いて鴨と葱を焼き、汁に付けて鴨葱状態でいただきます。鴨とピーマン、鴨と人参のペアが続きます。この繰り返しが蕎麦汁を鴨汁に変えて行くのだとか。
次にそばを鉄板で焼いて食べます。ここまでの一連の調理は、すべてご主人の手によるもの。我々はご指導通りに食べる行為に専念しています。
最後は鴨の旨味が滲み出した鴨汁に、そばを思う存分つけながら、顎を存分に働かせて、わっしわっしといただきます。これが実に旨いのと、ハイテンションのご主人になんとかお付き合い出来た満足感でいっぱいです。
締めはトロットロの濃厚なそば湯。これも他では味わったことのないもの。最初の客だったので、昨晩のそば湯をパーシャルフリージングで保管していたものだそうです。
食べ終えてから感じたのは、ここの「鴨汁そば」は、ご主人が付きっきりなのではなく、ご主人の講釈も含めて1つの料理なんだと。もしかすると料理の域を超えた芸術なのかも。喜ばれること間違い無しです。
鴨汁そば feat.ご主人
筑波山の参道沿いにある古民家を利用したおそば屋さん。極太の田舎そばと絶品鴨肉の鴨汁そばが有名で、注文すると、ご主人付きっきりの食べ方講座が漏れなく付いて来ることになっています。
これを面白がるか、静かに食べたいと眉間にシワを寄せるかは、人それぞれだと思います。類は友を呼ぶのか、今回一緒にお邪魔した連中は、異口同音に面白がって、「今度は家族を連れて来たい」と喜んでおりました。
だいたいの記憶ですが、概ね以下の通りのご指導をいただけます。ご主人の情熱と拘りを感じるのと同時に、既に伝統芸能の域に達するかという口上もしくは講談が、あまりにも面白くて笑っちゃいます。
①そのまま何も付けずにそばを食べる
②山葵を乗せてそばを食べる
③鴨を焼いてつゆにつけて食べる
④鴨と葱をつゆにつけて食べる(鴨葱)
⑤鴨とピーマンをつゆにつけて食べる
⑥鴨と人参をつゆにつけて食べる
⑦そばをつゆで焼いて食べる(焼そば)
⑧鴨汁につけてそばを食べる
前半、バルバリーという種類の鴨を中心に食べさせてくれます。フランス料理に使用するというこの鴨が絶品。とにかく旨い。その脂の乗った鴨を何度もそばつゆにつけて食べるうちに、単なるそばつゆが、鴨汁に変わって行きます。
そばは極太の田舎そば。口の中で何度も咀嚼すると、そばの風味がどんどん押し寄せてまいります。変化して鴨汁化したつゆと相性が抜群に良くて、結構なボリュームなのに、更におかわりしたいぐらい。
締めは、トロットロで真っ白なそば湯。追いでそば粉を入れて調整しているのか、かなり粘性のあるそば湯です。もっと食べたいと要求していたお腹も、これを流し込めば、ちゃんと落ち着いてくれました。
ご主人が調理してから、テーブル毎に回って食べさせてくれるので、結構な時間が掛かります。我々は入店から配膳まで、約1時間超、そこからご主人の独演会終了まで約30分でした。もっとかかる場合もあるらしいので、時間に余裕を持って訪問することをお薦めします。
店名 |
Sobashin Ida
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类型 | 荞麦面、乌冬面、日式甜点店 |
029-850-8082 |
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预约可/不可 |
无法预订 |
地址 |
茨城県つくば市筑波552-3 |
交通方式 |
つくばエクスプレス『つくば』駅からバス「つくバス北部シャトル」で終点『筑波山口』下車、徒歩20分(約1.8km)。 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算(评价总数) |
¥2,000~¥2,999¥2,000~¥2,999
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付款方式 |
无使用卡 无使用电子钱 无使用二維码支付 |
个人包厢 |
不可能 |
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包场 |
不可能 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
可能的 |
空间、设备 |
平静的空间,座位宽敞,有日式包厢 |
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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位置 |
神秘不为人知的餐厅,家庭式餐厅 |
网站 |
あらためて、茨城の美味しいお店を紹介するシリーズ・シーズン2♪その第4弾は、筑波山の山間の古民家を利用した蕎麦の名店。蕎麦だけじゃなく、ご主人のパフォーマンス込みで素晴らしく魅力的なお店です。
今でこそバイパスがあるけれど、モータリゼーションに席巻される前の筑波山神社の参道は、南側から伸びる急坂で、かなり厳しいものでした。当店はそんな旧道の途中で営業中の蕎麦屋さん。名物ご主人によるそばの食べ方指導が必ず入るという、一風変わった蕎麦屋さんとなっています。
◯鴨汁そば
◯そばがき
まずはそばを何もつけずに何度も反芻させられます。かなり太く硬いそばで、噛めば噛むほどに鼻腔をくすぐる風味を感じます。
鉄鍋に乗せられた鴨を、そばの皿に二枚、野菜の上に一枚、避難するように指示があります。ここから順番に、葱と人参とピーマンと合わせて、鉄鍋の鴨肉、それが終わると避難先から戻して焼いた鴨肉を組み合わせ、そば汁に漬けながらいただきます。
その間もご主人はずっと付きっきり。食材などの紹介しつつ、他の方の口コミにあるような「ぴぃやぁ〜」とか「◯◯ちゃん、◯◯ちゃん」などと、独特の口上を披露してくれながら、食べ方の指導をしてくれます。
ご主人の口上を拝聴しながら、ある時は一緒にお付き合いさせられながら、食事は淀み無く進行して行きます。すると五枚の鴨肉を食べ終わった頃には、あら不思議!?鴨の脂と旨味が溶け込んだ美味しい鴨汁が出来上がると言う寸法なんです。
これでやっと鴨汁そばとして食べさせてくれると思いきや、そんな甘くはありません。ご主人の手が伸びてきて、ひとつかみそばを鍋の上へ。鴨汁をかけてしっかり焼いてから筑波山名物フクレミカン入りの七味をかけて焼きそばの完成となります。
この後にやっと自由にいただくことが出来るようになります。やっと解放されたという気分と、十二分に鴨の旨味が出た鴨汁につけて、図太いそばを反芻します。なんという解放感!なんというそばの旨さ!(この時点でも、まだご主人はお隣にいらっしゃるのですが)
パフォーマンス付きのそば食いとして、毎回楽しませていただいてます。今回は前から気になっていた「そばがき」も締めで注文。ふわっふわを堪能しました。