1400年前から続く温泉にて、名物のどぐろを食べる : Tagawa Ryuusenkaku

石川県にある辰口温泉の老舗旅館、たがわ龍泉閣に宿泊しました。

辰口温泉は養老年間（710年頃）には既に開かれており、村人が傷口などを癒していたという古い温泉です。

なぜ田んぼの湯なのかは、田んぼの真ん中から湧き出たからという事ですが、こちらの露天風呂にも稲が植えてありました。

中々見ることの出来ない大きな景色に疲れも吹き飛びます。

こちらの温泉にて疲れを癒した後、会席料理を頂きました。日本海名物・のどぐろを塩焼きで追加したのですが、まさに絶品！

白身のトロとは良く言ったものです。甘味のある濃厚な脂なのだけど、赤身ほどくどくない。実に日本酒が進む味でした。

※ですが、旅館価格とはいえ1匹1万円は高いですね。近江市場にて売られている金額を考えると…。

会席料理は以下の内容でした。


・食前酒　　・・・　ゆず酒
・前菜　　　・・・　ごま豆腐
・八寸　　　・・・　寄せおご海苔だしジェルのせ
　　　　　　　　　　蛍烏賊沖漬
　　　　　　　　　　菜の花辛し和え
　　　　　　　　　　太刀魚八幡巻き
　　　　　　　　　　独活胡麻味噌のせ
・先吸　　　・・・　鶯汁
・造り　　　・・・　かんぱち、車鯛、甘海老
・温物　　　・・・　治部煮
・凌ぎ　　　・・・　加賀丸芋蕎麦
・進肴　　　・・・　能登豚陶板焼き　葱味噌
・油物　　　・・・　かき揚げ　能登塩
・酢物　　　・・・　加賀野菜盛り合わせ　合わせ酢
・汁物　　　・・・　白玉麹　三景　味噌汁
・果物　　　・・・　ラフランスゼリー

会席料理は色々なものを楽しめるから良いですよね。今回のは、加賀の名物が大量に盛り込まれており、非常に満足行く味でした。治部煮が出て来てくれたのが個人的には良かったです。金沢名物・治部煮は初体験だったのですが、かなり味が濃いものなのですね…。

※治部煮・・・鴨肉を小麦粉にまぶし、ダシ汁、酒、みりんなどで煮た郷土料理。小麦粉でまぶされているので、汁にとろみが出る。

油物に付いてきた能登塩は昔ながらの火を入れない製法とのことですが、非常に味が濃くまろやか！この塩を舐めると、食卓塩など使う気がおきません！どこで売っているのかを直ぐ仲居さんに聞いたら、売店で売っているとの嬉しい返事があったのですぐさま購入。
会席料理で一番心に残ったのが塩というのも、張り合いのないお客だとは感じますが…仕方ないです（笑）