一口目から終わりまで、全部美味しい。 : Yorimichi Sobamichi

三陸復興道路を北から南に走りながら、昼食をとろうと、大槌インターチェンジで下車しました。大槌は度々訪れますが食事をするのははじめて。駅の近くで、素敵な外観の、こちらのお蕎麦屋さんに入ることに決めました。新しくて清潔感のある店内には、フェスやバンドのポスターがきれいに貼ってあって、流れている音楽もロック。へー、素敵。ジャズはね、よくあるけどね、お蕎麦屋さんのロックはなかなか珍しいと感じました。ワタシは、鴨なんばん、主人はもりそばと桜エビのかき揚げをオーダー。流れる曲を聴きながら寛いでいると、運ばれてきました。何て美しい鴨肉のビジュ！まずは、お出汁を。きりりとしながらも尖っていない。鴨の脂の甘みと相まってなかなかの好み。蕎麦の喉越しの良さ。鴨肉の柔らかさと旨味。葱の甘み。柚子の香り。美味しいが全部揃っています。ワタシも、向かいで手繰る夫も、しばし、黙々と味わっていました。暫くして「どお？」と尋ねると、蕎麦打ちが趣味の夫が、腹の底から「美味い！」　と言って、嬉しそうな顔をしました。「だよね。」一口目から最後まで、全部、ずっと美味しかったです。冷たい蕎麦のつゆは甘めで、蕎麦湯は出汁が入っていたそう。次は、そちらを食べたいです。
帰りに、少し店主さんとお話をして、気さくな雰囲気もとても良かったです。美味しいお蕎麦、ご馳走様でした。