古き良き、手探りの中の懐かしかったたこ焼き : Okonomiyaki Fuuchan

総本山 善通寺。

人の心の闇と向かい合う場所。
神聖でもあり、尚且つ己とも向き合わねばならぬストイック尚且つ香川の饂飩の発祥の元、伝統の地でもある。

己自身の欲求と、正常心の保ち方を常に考えねばならぬ時点でこの世に蔓延る生き物としては正解なのかもならぬ。

文字が多いと考えてしまう昨今の世代。

敢えて意地悪して文字で攻めてみせるも、ご当地の良さは伝えたい趣きも此処にありき。

昭和世代にありました。
そんな商店的な佇まいでございます。

学校の帰り道に寄ったような…。
どこかそんな懐かしさを思ひ出させるセピア色。

たこ焼きを…。

持って帰るの？
食べるんもええんよー。

じゃあ、お店の中で頂いちゃいます。

ドロっと、ほんわか中の柔らかな風味も優しさから滲み出る。
大阪のちょっと優しい焼き方。

カチカチでない。

ちょっと悪かった心も教えを説くのは、お寺さまの近くであるから。

総本山善通寺さまの中に戒壇巡りがございます。
右側が仏の世界、左は俗世でございます。

暗闇であるからこそ、己の本質を見極められる。

手探りで何かを常に見極める器の大きさ。
小さな己の存在と、大きな周りの有り難さに気付かされる昨今でございます。

そしてユル〜い雰囲気のこちら。
マヨネーズ抜きのたこ焼きに、何本でも爪楊枝を渡そうとしてくれるお母さま。

美味しかったです。
こんなちょっと神聖なレトロ感のある所で、シンプルなのたこ焼きを頂だけるなんて。

長く続く地元の優しさが滲み出ているお店のたこ焼きでした。