出水市の山奥にあるそば屋さんでざるそばとおにぎりを頂きました : Shinonome no Sato Kiso Soba Kusa no I

先月、出水市のビジネスホテルに宿泊するために国道447号線を走っていた時にそば屋さんの看板を見つけました。
早速、食べログで検索してみると山奥にあるそば屋さんのようです。

食べログの口コミ情報も1件しかありません。
しかし、なかなかの高評価で、ホームページを見ると東雲の里というあじさいの名所の中に店はあって、『店主が厳選したそばの実を毎朝石臼で丁寧に挽いた手打ち十割蕎麦を提供。』と書いてありました。
しかも口コミは東京のレビュアーの方でした。
私は関東出身なのでこれは気になりますね。
私にも合うんじゃないかと感じました。

なかなか日中は忙しくて時間がなかったんですが、たまたまこの日は少し時間が出来ました。
伊佐市から車で山道を店の方向に向かいます。
所々、細くなっていて仕事でも通らないであろう山道を進みます。
ナビが案内してくれなかったら、私はたどり着けませんねぇ…

店の敷地の入口に着いたのは13:00頃でした。
『営業中』の看板が出ていたので安心して坂道を上がって行きます。
なかなか狭い道ですね。
1BOXだと厳しいかもしれません。

駐車場に車を停めて、さらに歩いて上を目指します。
2分ほど歩いてようやく店に着きました。

テーブル席の店内にお客さんは居ませんでした。
入口を入って手のアルコール消毒と検温をして、空いているテーブル席に座りました。
メニュー表を確認します。

メニューは至ってシンプルで4種類しかありません。
そば茶を運んで来てくれたお母さんにざるそばとおにぎりを注文しました。
そば茶を頂きながら到着を待ちます。
そば茶は美味しいです。

古民家を改装したような雰囲気のある店内です。
ご年配の方が好みそうな店内ですが、検温の機械や空気清浄機なども置いてあります。

水が滴るような心地の良い音が店内に響き渡ります。
鉄の壺に不規則な間隔で水が落ちているような感じです。

2分ほどでおにぎりとそば以外のものが籠に入って運ばれて来ました。
前菜になるんでしょうか？
マコモの天ぷらと自家製こんにゃくの刺身、葛餅を先に食べるように案内されました。
紅葉や花が添えられています。

マコモの天ぷらから頂くことにしました。
一口食べてみました。
普通に美味しいです。
さつまいものような食感でほのかな甘さがあります。

マコモが何なのか知らなかったので後で調べてみました。
マコモは水辺に群生するイネ科の多年草で、別名『ハナガツミ』と言うそうです。
『マコモ』には現代人の悩みに効く栄養成分がたっぷりと含まれているそうです。

自家製こんにゃくも一口食べてみました。
滑らかな舌触りです。
味噌はやや酸味がありますが、ゆずの香りが爽やかです。

葛餅も頂きました。
みずみずしくて甘さのちょうど良くて美味しいです。

おにぎりも頂きました。
そばの風味が感じられます。

3分くらいでそばが運ばれて来ました。
この日のそばは北海道産の十割そばだそうです。

運んで来てくれたのは息子さんでしょうか？
随分、若い方だなぁと思っていたら、食べている時にご主人が帰って来ました。
親子で営業されているようです。

そばをまず塩をつけて頂きました。
美味しいですね。
つるつるとした食感でコシは少なめです。
そばの良い香りがあたりを漂います。

そばつゆに青ねぎとわさびを入れて一口食べてみました。
美味しいですね。
そばの感想は塩で頂いた時と変わりません。
太さにばらつきがあることから手打ちだということがよく分かります。
そばの風味が感じられる上品なそばですね。

そばつゆは辛口でそばともよく合います。
イリコや昆布、厚削りの鰹節のダシが効いたつゆです。
味わいながら、ゆっくりと頂きました。

そばを頂いている最中にそば湯が運ばれて来ました。
そばを食べ終えて、そば湯を頂きました。
ドロッとしていて滑らかでお腹が膨れました。

あっという間に完食させて頂きました。

ご主人からもう少しするとこの辺りは紅葉が綺麗だと教えて頂きました。
関東で生まれ育った私は、紅葉の季節というと9～10月くらいを想像しますが、鹿児島だと11月になるんですね。
仕事で伊佐市や出水市に来なければ、なかなか訪問する機会はありません。
また時間があればぜひ来てみたいです。

次に訪問する時は、今回頂かなかったかけそばとそば屋の玉子焼を頂いてみたいです。

今回は1210円でした。
妥当な値段だと思います。

美味しかったです。
また来ます。