甲斐路軍鶏鍋のあまりの旨さに感動♪出汁が凄い！！ : KOYAMA

コヤマ

瑞泉寺山門脇の超隠れ里。間違いなく名店になりますね♫

2019年12月7日現在　食べログ評価　3.35

今宵は、気の合うマイレビュアーのBillyGehryさんと鎌倉ディナーです。
この日のために、わざわざ長野からパンクした車で駆けつけてくれて（爆）
ありがとうございました～m(__)m爆

わたくし、食べることはもちろん好きですが、それ以上に人が好き♪
出会いは食べログでも、ただ喰うだけの関係じゃつまらないじゃないですか！！？
BillyGehryさんは人として付き合えるお方♪
とにかく楽しい人タラシです（笑）
不幸を笑い飛ばせる男(ﾟ∀ﾟ)

約束の時間は18時！
店は鎌倉の奥座敷”二階堂”の谷戸にひっそり佇む鶏料理の専門店です！

和食『KOYAMA～コヤマ～』
夏だとまだまだ明るい時間帯ですが、年の瀬が近くなるこの時季の鎌倉の夜は静寂と闇に包まれています！！！
鎌倉駅東口から直線距離でも2km以上。
奥谷戸の名寺「瑞泉寺」の山門をくぐった奥の小さな住宅街の一角にポツンと灯が！
ここは通りがかりではまずは見つけられない店。
実はこの近くには我が家が大好きな中国精進料理の名店「凛林 3.43」もあります。
したがって、何度も訪れているはずなのですが、今まで全くもって気が付きませんでした…
パトロール能力ゼロ（笑）

夜（夕方）となると…鎌倉宮の参道あたりからは人っ子一人歩いていません…
宮前を右手から廻り込むように歩き進んでいくと、その先はますます暗くなっていき…
将軍・源頼朝により建久3年(1192年)に、義経や藤原泰衡ら数万人の霊を弔うために建立されたという大寺院”永福寺～ようふくじ～”の跡あたりまで来ると…(-_-)
もはや落ち武者の霊に遭遇してしまうのでは？と思うくらいの霊気が感じられます（これホント）
更なる暗闇を恐る恐る進んでいくと、その先に瑞泉寺の山門が出現。
男でもビビる道のりですね（笑）
でももう後戻りはできません…

一抹の不安を抱えながらも、店の灯を発見した時の安堵感はもうハンパないですね♫
是非、この体験を味わっていただきたく（笑）
メシが10倍旨くなりますよ(ﾟ∀ﾟ)
決してタクシーとかで来ちゃダメよ（笑）
鎌倉の夜の醍醐味を是非！！
できれば落ち武者にも…(ToT)/~~~

随分と話が遠回りしちゃいましたが、ここからが話の本題（爆）

こちら完全予約制になります。
昼：12:00～15:00
夜：18:00～22:00
予約は2名以上から。
つまり、おっさんの独り昼呑みはダメですぞ（笑）
4人掛けテーブルが3卓なので、昼夜それぞれ3組ずつがコース料理を味わえるスタイル。
昼夜共通のコースは「国産ひな鶏素揚げ＆軍鶏鍋」6,300円
内容は？
前菜
お造り
ひな鶏素揚げ
炊き合わせ
サラダ
軍鶏鍋
〆
デザート
以上が用意されています。

この秀逸なコース、ほど良い距離感のオープンキッチンを眺めながら、まるでプライベート空間のような関係で楽しめるんです。
ご夫婦だけで切り盛りしていますから、息もピッタリ♪
厨房のご主人、ホールは奥方で万全！
サービスに抜かりは全くナシ。
料理の詳細な説明、美味しい食べ方指南、全てにきちんと対応していただけるんです。
この夜は2組。
ゲストは欧米の方♪

充実のスローディナー。
結局3時間半は居たのかな？
それほど時間を忘れて美味しい料理と酒を楽しむことができたわけです♪
静寂の奥谷戸で、サイコーでしたね。

お話を伺うと、以前は大船で「ひな鶏小山」という屋号の鶏居酒屋を営んでいたそうですが、3.11以降、食材の入手が困難になり店を一旦閉めたそうです。
そして二階堂に復活！！
このローカルな特色を活かし、予約制のコース料理に特化していったわけですね♪
それにしても、この場所で勝負を賭けるんだから、腕前には相当な自信があるんでしょう！
楽しみ！楽しみ！(ﾟ∀ﾟ)

梁を活かし、屋根の勾配を利用した板張りの天井に清潔な白い壁。
明るい照明♪
この建物は以前は和食の「米倉 3.70」だったそうですが、全面改装して現在のスタイルになったそうです。
あえて外の景色をブラインドするも、高位置に気配は感じられる細長い明かり取りを設定！
それが隠れ家感が更に増した仕掛けとなっているんです。

まずはビール…ではなく、いきなり日本酒（冷酒）から始めてみようということで。
少数精鋭ですが、銘酒が揃っています。
メニューブックに載っていないものもあるようです。
・雪の茅舎（秋田）純米吟醸　850円（一合）　宇宙
・雁木（山口）純米　850円（一合）　Billy
飲み慣れた銘柄です。
家でもよく飲んでいるので味が分かっているから料理にも合わせやすい♪
山廃仕込み。
華やかで厚みのある味わいです。

【先付】
茶碗蒸しです。
もちろんオーセンティックなスタイルとはちょっと違う海鮮もの。
浜名湖産の青海苔がたっぷり！
帆立と海老の身が磯風味を更にリッチに演出♪

【八寸】
前菜の盛り合わせです。
見るからに酒の進む内容ですね。
・牡蠣のオイル漬け　この時季のお愉しみ♪
・柿と人参のラぺ　柿と牡蠣　旬の甘みと爽やかさの融合！
・バイ貝煮　鮮度を感じる味わい
・セイコガニ　生松葉ガニの雌　旨み凝縮ムース風！酒のアテNo.1
・花豆煮　ほんのり甘く
・素揚げ・銀杏、蓮根、チョロギ　素材の良さ
・ピクルス　胡瓜、カリフローレ　爽やか！
当然ながら日本酒第二弾で♪

・白ばくれん（山形）吟醸　850円　秋限定ひやおろし
・百十郎 大辛口（岐阜）純米　850円
どちらも辛口ですが、コクも感じる「ばくれん」と超ドライな「百十郎」の対比がユニーク♪

【お造り】
シマアジとかんぱち
どちらも鮮度良好。
特に食感が際立ったシマアジが美味でした。
山葵と男鹿半島の藻塩で。
もちろん醤油でもグッド♪
少し後からいくらの一口手巻き寿司も登場(^^)/
イイですね♪
主役の前の露払いが魚というのも◎♪

【国産ひな鶏素揚げ】
まさにこちらの二大名物のうちの一つ目♪
下味を一切つけずに素揚げしてあります。
皮目に塩を振って仕上げました。
油臭さは全くなく、もちろん鶏独特の嫌な癖も感じさせない素晴らしい素揚げですね。
皮目はパリパリ♪
身はふくよか♫
骨も食べられちゃう！！
胸肉ともも肉を盛り合わせて手羽先などを盛ってありますが、胸肉が一番♪
パサついてません(^^)/
塩辛く仕上げていないのも◎！
これは癖になります。
あっという間に無くなっちゃいましたよ（笑）
新鮮なひな鶏と経験から作り上げたシンプルでも真似のできない調理法。
素晴らしいです♫

【サラダ】
さっぱりしますね。
玉葱醬油。
ロマネスコ、蕪、トマト、玉葱のリーフサラダ。
丁度いいボリューム。

【砂肝素揚げ】
追加してもらったコース外の一品です。
間違いなくプラスした方がイイと思います。
800円
ボリュームがあるしお得ですよコレ♪
コリコリも固さは一切感じさせない絶妙に塩気の効いた！！！
ビールが欲しくなるじゃないですかァ（笑）

以降は芋焼酎のロックで♫
・不二才（鹿児島）　宇宙　無濾過30度　コクと旨み♫
・野海棠（鹿児島）　Billy

【炊き合わせ】
煮物も旨いです。
しっかり旨味の染み込んだ里芋、大根、昆布、しめじ。

【甲斐路軍鶏鍋】
もうひとつの目玉がコレ♪
食べてみればわかりますって♫
旨過ぎです。
なにこの出汁は？？？？？
丁寧にマダムが調理してくれるのでヘタなおっさん2名の出番はナシ（笑）
鶏つくねにはナンコツ。
軍鶏は歯ごたえが違う！！
身がしまっていて旨み凝縮！！
でも固くなくて柔らかさすら感じちゃう。
脇の野菜も楽しい♫
ロメインレタスもイイですね。
あとは山クラゲ♫
切り干し大根も面白いなァ！！
色んな旨みが染みだすからか、出汁のレベルは史上最強♪

【〆】
麺（中華麺）と雑炊から選べますが少しずつ両方（笑）
だって決められないですよ！！
どちらかだけなんて無理無理（笑）
もちろんどちらも至福。
ラーメン、雑炊の順。
スープは全て無くなり終了(^^)/
鶏がらラーメン、玉子雑炊旨かったァ～～～！
最強だァ♪

【デザート】
ほうじ茶のソルベと林檎のコンポート
もちろん手づくりで美味♪

以上で6,300円コース×二人前＋砂肝800円＝13,400円
ドリンクを加えて消費税10％で20,075円也。
一人当たり10,000円でした。

この旨さ、コースのボリュームから考えればCPは◎！
手厚いサービスも素晴らしいし、鶏の二大名物は必食のレベルを超えてましたね。
たぶん間髪入れずに再訪することになりそうです。
あまりに旨過ぎて、気が付くと酒を思ったほど飲んでなかったのね（笑）
身体の中からポカポカですYo♪
瑞泉寺山門脇の超隠れ里。ここは間違いなく名店になりますね♫

さあ、奥谷戸の地から歩いて「いざ鎌倉駅へ」
金沢街道まで、ほぼ誰とも出会わず…
もちろん落ち武者にもね（笑）
…そしてまっすぐ帰ることなく（爆）

味偏差値　70　
居心地度　72　　
食べログ評価＜＜＜体験判断

常連向き　□■□□□　一見向き
男性向き　□□■□□　女性向き
庶民向き　□□□■□　高級志向
ハイＣＰ　□■□□□　ローＣＰ