店名 |
Kougiyoku
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类型 | 中国菜 |
0465-63-5744 |
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预约可/不可 |
无法预订 |
地址 |
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上453 |
交通方式 |
JR東日本 東海道線 湯河原駅より 距離汤河原 2,260 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算 |
~¥999 |
预算(评价总数) |
¥1,000~¥1,999~¥999
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付款方式 |
无使用卡 无使用电子钱 无使用二維码支付 |
座位数 |
6 Seats ( カウンター6席) |
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个人包厢 |
不可能 |
禁烟・吸烟 |
− |
停车场 |
可能的 2台あり。店舗向かいの道を進み、橋を渡って右側の駐車場の7番と8番。 |
此时建议 |
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✔️カツカレー ¥1400
ポストする機会を逸していた昨年12月某日の湯河原ランチ。
年に2〜3回のペースで、もう何年も利用させてもらっている温泉宿が湯河原にあって、そこに宿泊した翌日は、すぐ近くにある『王ちゃん』でブランチをいただくというのが、我が家(と言っても、王ちゃんに行くのはオレ1人だが)のお決まりのコースになっているのだが、この日いつものように宿の朝食をセーブして王ちゃんに行くと、店の前に人だかりができていた。
妙だな... 昔から地元民に愛されている人気店ではあったが、このような行列は見たことがない。しかも大半が一見客っぽいのだ。
これは何かあったに違いないと思い、常連とおぼしき人物をつかまえて話を訊くと、なんと、王ちゃんがつい最近テレビに出たというのだ。取材拒否歴50年以上のあの王ちゃんが。しかもBSとかではなく、地上波の民放キー局だという。
昨今のテレビは面白くないからほとんど見ないんだけど、未だにテレビの影響力ってすごいんだな。
そんなわけで、王ちゃんを諦めてやって来たのが、王ちゃんから歩いて5分程のところにあるこちらの『光玉』。
ちょうど定宿から車で王ちゃんへ向かう途中にあり、前々から気になっていた中華屋さんだ。
場所はJR湯河原駅から西に2.6km(Google調べ)ほど行った、万葉公園に程近い県道75号沿い。
周囲はしっとり落ち着いた風情の温泉街だが、観光客で賑わう隣の熱海とは対照的に、人も店もまばらで寂れた雰囲気に包まれている。
そんな中、ふいに現れるヴィヴィッドな赤のれん。建物は古めかしいが「これは期待できる」と感じさせる佇まいである。
引き戸を開けると、見るからに家族経営。いらっしゃ〜い!と女将さんの元気な声に、もうのっけから好印象。
店内は奥に長ぼそく、カウンター6席のみと小体だが、カウンターのすぐ向こうが厨房になっていて客席から丸見え。オレが好きな劇場型の町中華だ。
先客は無し。敢えてガス台の真正面、熱気ムンムンの特等席に腰掛ける。
メニューはこんな感じ(写真参照)。カツライスとカレーライスはあるが、カツカレーはないのか。
実はこの日は王ちゃんでカツカレーを食べるつもりでいたので、朝から脳内は完全にカツカレーモードだったのだ。
諦めてチャーハンかオムライスにしようと思ったが、カツカレーへの思いを捨てきれず、ダメ元で女将さんにお願いしてみると、アッサリOKが出る。
たとえメニューにないものでも作れるものは作ってくれる。これぞ町中華の懐の深さよね。
ご夫婦で厨房に立たれているが、調理担当は女将さんで、ご主人は具材をカットしたりご飯をよそったり、サポート役に徹している。
小さな身体で豪快に中華鍋を振りながら明るく話しかけてくる愛想の良い女将さん。
横浜の中華街で腕を磨き、ここ湯河原に店を構えておよそ半世紀になるそうで、自分がメインで板場を仕切っていると胸を張る。
一方でご主人は無口。女将さんに話しを振られた時だけ表情が動くが、黙々と自分の仕事に専念している。
カウンターの端っこにちょこんと座って何やら作業をしている男性は息子さんかな。
これからカレーを作ってカツを揚げるから少し時間がかかるけど大丈夫?と女将さん。はい、大丈夫ですよ。じっくりと調理風景を見られると思えばむしろラッキーである。
20分ほどで供されたカツカレーは、これぞ王道と言える安定感のあるおいしさだ。
豚肉と玉ねぎが入ったやや甘めのカレー。とろっとしたルウは揚げたてサクサクのカツによく合い、真っ赤な福神漬けの色合いもいい感じだ。
後から入ってきた旅館従業員風のおばちゃんが食べてたサンマーメンも具沢山で旨そうだったなぁ。中華街仕込みのサンマーメンなら間違いないだろう。
85歳になると仰るが、とてもそんな風には見えないパワフルな女将さん。この先も体の動く限りは頑張るのでまた来てね、と笑みを浮かべる。
得意料理はチャーハンだなんて聞かされたら、言われなくたってまたすぐに来ますとも!
車を停めていた万葉公園に向かいがてら、ぐるっと回り道をして再び王ちゃんの前を通ると、既に人だかりはなく、暖簾も下げられていた。通常よりも30分以上も早い閉店だった。
改めてテレビ効果恐るべし。とりあえずこの状況が沈静化するまで王ちゃんはお預けになりそうだが、代わりとなる新たな聖域を見つけたので良しとしよう。
(2023.12.12/3.19/22人)