五感で西の最果ての地　天草の信仰や文化にどっぷり浸る : Gosoku No Kutsu

九州の西の果て天草まで遥々訪れた時の思い出を投稿

ちなみに、この宿「五足のくつ」は、明治40年、与謝野鉄幹とまだ学生だった北原白秋ら若き文学者・詩人の5人が、東京から1カ月九州を記者や徒歩で旅行した紀行文
の題名「五足の靴」に由来

天草は人々が江戸時代禁止されてもキリスト教をひそかに信仰していた場所の一つ。与謝野鉄幹や白秋が訪れた頃はもう信仰が認められていますが、彼らが感じたであろう異国情緒などを味わえるのがこの宿です。

石山離宮 五足のくつは、 全室離れ、露天風呂付きの温泉旅館で、それなりのお値段をしますが、潜伏キリシタンや天草文化に贅沢に触れるには最適と思います。

ですので、ここでの料理についての感想も、あまり細かいところや、他の会席と比べてどうかとかではなく、唯一無二のこの宿で五感で感じた感想になりますね。

まずは食事処に行くまでのアプローチも、賛美歌が流れ、キリスト教信仰や南蛮文化を感じます。

個室の食事処での料理は地元の魚介類を中心とした懐石料理でした。

こんな最果ての地で働く人も大変と思いますが、若いアルバイトの方が一生懸命料理を説明してくれました。

地元の人ではないようですが（この地で地元の若い人を採用するのも大変でしょう）、感じのいい男性スタッフでした。

メインは天草大王の鶏肉だったかと思います。

贅沢な料理を頂き、その後は部屋の露天風呂で大自然に囲まれて過ごす時間は至福でした。