店名 |
Cha Chan
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类型 | 大阪烧 |
预约・查询 |
090-8380-5159 |
预约可/不可 |
可预订 |
地址 |
京都府京都市南区東九条北松ノ木町23-9 |
交通方式 |
京都市バス 九条河原町停留所 徒歩2分 距離东福寺 509 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算(评价总数) |
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禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
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此时建议 |
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开店日 |
2024.1.11 |
京都のお好み焼の本場ともいえる東九条(俗称:トンク)地区に令和6(2024)年1月に新しくご開業されたお好み焼店「ちゃーちゃん」を夜、一人で訪ねた。
母娘三人態勢で営んでいらっしゃった。
客席は、鉄板付テーブルが2卓と、鉄板付カウンターテーブルが数席。
お品書きを見る。
お好み焼類は、「お好み焼き」(900円)、「焼きそば/焼きうどん」(850円)、「すやき」(750円)、「ネギ焼き」(850円)、「ねりこみ」(1,000円)がある。
それぞれの価格に、[イカ、スジ、ブタ]のうちのどれか一つを含んでいる。
また「お好み焼き」の価格には、[そば、うどん、アベック]のうちのどれか一つも含んでいる。アベックとはそば半玉+うどん半玉のこと。(それを兵庫や広島ではちゃんぽんと呼ぶことが多い。)麺入りをお好み焼きの標準とし、麺なしのほうに「すやき」という名が与えられているのが面白い。
「ねりこみ」は、混ぜ焼のお好み焼のことである。ならば、このお店の「お好み焼き」は重ね焼(載せ焼)だとわかる。巷では、混ぜ焼を「お好み焼き」と呼び、重ね焼を「ベタ焼き」「広島焼」などという区別のしかたをするお店もしばしば見かけるが、こちらは正反対。重ね焼が標準のお好み焼きなので、ベタ焼きという用語を用いない。広島では広島焼と呼ばずお好み焼としか呼ばないのと似ている。新しいお店でありながらこの流儀だとは、かなり純粋な東九条魂が感じられてなんだか頼もしい。大阪流の侵食が激しい京都で、京都流を絶やさず次代へ伝えてくれそうな旗手が現れたかのよう。
「お好み焼き」(900円)の、具は[スジ]、麺は[アベック]をお願いした。それに「たまご」(50円増)と「ネギ」(100円増)も加えていただくことにした。
調理は主にお母様がご担当。
鉄板に、生地を円く薄く展ばし、その上に粉かつおを振り、粗めの切り方のキャベツをどっさりと盛り、袋入りの中華麺とうどんをそれぞれ半玉ずつ載せる。その上に、鉄板の別の部位で炒めた生の牛スジを載せる。予め炊かれたスジでなく生のスジをその場で炒めて用いるのはまあまあ特徴的。さらに油かすらしきもの、天かす、たくあん、紅生姜を載せる。たくあんが標準で入る点もご当地色が濃い。さらに融けた豚脂をかけ、つなぎの生地をかけ、これにて本体が構築された。
本体の上下を反転させ、加熱を続ける。傍らにオプションの玉子を割り落とし、その上に反転状態の本体を重ね置いて貼り付ける。まるごと反転させて正位に戻す。
チリトリで客席の鉄板へ移される。
ここで客の手で好きなようにソース、粉かつお、青海苔、マヨネーズなどでお化粧することになる。ソースは[甘口、中辛(赤)、辛口(どろ)]の三種がある。全面に「中辛(赤)」を塗り、1/3面くらいに「辛口(どろ)」を垂らしてみた。粉かつおと青海苔を前面に振り、マヨネーズは辞退した。あとはもう一つのオプションのネギを載せていただいて完成。
径も厚みも大柄で、ボリューム満点。たいへん食べ応えがある。鉄板の温度は高めか。量と熱さゆえ、食べ進むのにそれなりに時間がかかる。後半は焼けすぎが懸念される状態だったので、途中で鉄板の火を消していただいた。
あまり細部にこだわらぬ大らかで豪快なつくりがこのお店のお好み焼の魅力だろう。
調味料による味付けはシンプル。熱によって引き出された多彩な食材それぞれの味や食感が食べ進むにつれ複雑に交錯していくのをおおいに楽しんだ。
ほかにいただいたのは、「アギ焼き」(800円)。
牛の顎付近の肉で、これも京都のこの辺りの名物。タレか塩か問われ、タレをお願いした。鉄板でアギをキャベツと炒めタレを絡め、ネギをトッピングしたようなもの。薄切りのアギの弾む食感が楽しい。甘めのタレとアギの脂分とを纏った熱々のキャベツがまたおいしい。こちらもボリュームあり。
飲物は「瓶ビール」(キリンラガー中瓶、サッポロラガー中瓶 各750円)を1本ずついただいた。
満腹になりお勘定は3,350円。満ち足りた気分でお店を後にした。