高級老舗旅館の風情 : Tawaraya

２０１４年１月
京都を経由したので、また行ってきました。
やはり、良い旅館というのは、何度リピートしても、その良さが毎回感じられる、毎回素晴らしいおもてなしと発見のある宿のことでしょう。俵屋さんは日本一の和食と言われますが、本当に黒川料理長のお料理は芸術的な美味しさ。
客室には以前と同じ仲居さんが付いてくださりました。この方、こちらに気を遣わせることなく、良い距離感を保ってくださり、こちらが仲居さんよりも大分未熟者・若年者の夫婦に関わらず、お客として大事にしてくれる感じを要所要所で受け、本当に一流の接客だと感じる。お部屋は松藾（しょうらい＃１１）のお部屋。１階の片隅、小さいけれど、お庭を眺めることができ、掘りごたつのスペースも気持ちよく、本当に昔の日本のお家という感じで懐かしいような感覚に襲われる。

今回のお料理は写真のメニューにある通りですが、もう一つ一つが感動の嵐。お造り一つとっても、切り方が違います。食材を知り尽くす達人の技ですね。鮮度は勿論のこと、本当に意味で刺身を旨いと感じられるような出し方をします。羽二重蒸しもありましたが、前日のthe earthで食べたものと比較にならない・・・。
お正月過ぎた頃だったので、少しおせち料理と、目出たいお茶碗の数々。素晴らしい食器を平気で使ったりするので怖いです。黒豆の素晴らしさと言ったらありませんでした。一瞬あっさり、噛むと深い味わい。でも薄味。なんなんでしょう。宇宙を感じる、そんな体験です。ごはん、香の物、デザートに至るまで、片時も手を抜かず、全てに全力投球している。
これからは一年に一度は伺うようにしたいです。


２００９年１２月
色々和食を頂いていますが、ここが一番だと言えます。
とにかく感動。美味しくて感動。繊細で、ものすごい職人の技を感じました。
２泊でしたが、旅館のお夕飯に飽きがきませんでした。朝ご飯もしっかりしています。
部屋は一番小さいお部屋でした。残念に思いながらも、お部屋の調度品に見入る。本当に年代物の素晴らしいものしか置いておりません。目の保養になります。京都は温泉がないのが残念ですが、小さい檜風呂は香りが素晴らしく、また柚を浮かべて柚風呂が気持ちよかった。温泉があれば間違いなく５ですね。

ここのすごいところは、建物は本当に古いのに、メンテナンスが行き届き、お部屋は暖かく、窓もきちんとしているのですきま風もなく、本当に過ごしやすい。想像するだけで、ものすごい施設への投資が伺えます。

２日間で印象的だったお料理
カワハギ？だと思う。の薄造り（肝がまたすごくおいしい）河豚よりこりこり。
茶碗蒸し
鴨鍋
エビ芋のお椀
炊き込みごはん
デザートのゼリー（きれい且つ美味）

朝ご飯は割とサプライズのないメニューですが、本当に美味しいです。


また是非伺いたく思います。