心ほっこり、友人とお酒を酌み交わしたい店『れんこんや』 : Renkon ya

美味しい京都のおばんざいを肴に、友人と体を寄せ合って再開を喜び、酒を呑む。
それは、なんと嬉しい瞬間だろう。その時、粋な女将の料理が美味しく、
お酒も美味しく、更に味のある空間であれば、心もほっこり、素敵な時となる筈だ。
今回、京都の友人が、そんなお店に連れて行ってくれた。その名もレンコン屋。
是非、紹介したい。

■れんこんやについて。
場所は、阪急河原町駅から、徒歩１０分。高瀬川に小道がある風情ある西木屋町通沿い。
店内は、カウンター５人、テーブル８人、座敷８人と言ったところ。暖かげな古民家を
思わせる、ホッとできる空間。従って、大人数ではなく、本当に語りたい人と、もしくは
一人、カウンターでお酒をチビチビ、なんて使い方が良いに違いない。
この日は、店の売りの【辛子レンコン】の他に、ご自身が良く頼まれるという【にしきぎ】、
【煮物２品盛り（伏見とうがらし・おから）】【水菜の煮びたし】、【揚げ豆腐、大根おろしとジャコの和えもの】を注文して頂いた。

■レンコン屋の料理について。
どれも美味しく、酒の肴にピッタリだが、特に京らしい２品について、紹介したい！

◇【自家製からしれんこん】
シャク♪っと一口かじると、ツーン（*^_^*）。
和辛子のクリア～な刺激が、ツーン。雑音の無い刺激だからこそ、響く美味しさです。
そしてその中から浮き上がる、レンコンの風味。
だからチビチビ齧る、だからこその酒の肴。さすがにレンコンやのレンコン料理です。
ココに来たら、是非、頼みたい一品です！

◇【にしきぎ】
ウズラの玉子でワサビを溶き、海苔、カツオ節をネリネリ巻きこんで食べる。
シンプルであるが故の、深い美味しさ（*^_^*）！ハマります。
チビチビ摘むと、やはり酒の肴に最適ですが、熱い白御飯でも美味しいはず。
最初は【にしきぎ】自体が何か分からないが、漢字で書くと、錦衣らしい。
とても華やかな名だが、実際は究極的にシンプル。そのギャップが素敵な驚きだ。
京都以外で出されたら、えっ？と思うに違いない。しかし、そのシンプルさの中に
美味しさと風味がギュ♪なんですね！そんな、素材を、シンプルさを大切にする文化。
京都って凄いですね～。この一品で感心しきり。

【伏見唐辛子の煮物】は、唐辛子というので、少し恐れたが＾＾；辛くない。
正確に言うと、唐辛子やピーマン系の爽やかな苦みを微かにアクセントとして残しつつ、
甘辛く仕上げた一品。やはりお酒に合います。
【厚揚げ】は、どこにでもありそうだが、恐らく出す前に軽く火で炙ったのだろう。
カリカリと軽く焦げた表面が暖かく、香ばしい。揚げのあぶらが旨みを増している。
そのひと手間が、凄く嬉しいです（*^_^*）。

■ちなみに。
店の料理を食べながら、これを作った女将さんも、お酒が好きなんだろうな。
人と、お酒を飲んで語るのが好きなんだろうな。そんなことを思いました。
この居心地の良い空間が好き、この友人とのほんわかとした時間が好き。
そんなお酒の時に、この料理で良かった。選んでよかった～と思えるお店です。
ありがとうございました！