独特な世界観のお店。まさにイノベーティブ・フュージョン : Lurra °

休日夜に1名にて。店外から写真を撮ると他のお客さんが映る設計でしたので、外観画像なしです。

カウンター席のみで一斉スタートの劇場型。火元はガス火ではなく薪火と竈のみという、初めて見る先鋭的な設計。店内には薪の香りが漂っています。

スタッフさんも若い方ばかりで、いい意味でフレッシュな空気感のお店です。コースはおまかせでペアリング込みの値段。追加でグラス2種ほど注文しました。


【いちご、せろり、表面だけ炙った蛤、タルト生地？、フィンガーライム、野草の葉っぱ】
蛤は臭みや癖が全然ありません。フレンチなのに新鮮な魚介。タルト生地の塩味は強めで、食感ザクザク。

【ヤングコーンのローストを塩、卵黄、ポテトのクリーム、サマートリュフ】

【枝豆パンナコッタ、ガスパチョゼリー、甘海老、いちごの果肉(半年熟成）、発酵すぐり、エルラーフラワー、ギル】
枝豆の青臭さは全くなし、香草の軽やかな香りと、かなり強めの旨味があり、分かりやすく美味しい仕上がりです。

【ズッキーニ（3種類）、ハーブ、野菜のスープ】

【鱸、去年乳酸発酵させたホワイトアスパラのソース、ムール貝の出汁、ハーブ】
皮目はブヨっとで、ナイフでは中々切れない弾力。身はレア目に近く、おそらく塩で脱水済みなのか、旨味がきちんと凝縮されていて美味しいです。ソースの塩味はしっかり目ですが、重くありません。

【土佐の赤牛、蜜蝋を塗って3週間熟成、山椒3種類、野菜を熟成したソース、燻製した骨の骨髄をソースに】
赤牛ながら、荒ザシの少し重い脂で、身質も若干硬いかも知れません。ソースは抜群に濃厚で美味しいです。

【京都の野菜、ハリサというソース（ピリ辛）、ヤギのヨーグルト】
野菜！という味の一皿。酢は尖り気味で、辛味は弱めですが結構あと引きます。

【お茶漬け、チーズ、エシャロット、わさび】
チーズがおそらくグラスフェッドかと思うのですが、牧場を思わせる牧草の香りがかなり強く乗っています。ごはんは粒感なくぎっしり目の握り。

【ココナッツオイル、タピオベリー、ジャム、メレンゲ】
酸味が強めにきいているので甘さのクドさがなく、中々いけます。

【ドーナツ】
香りのクセが強いかも。中は尖った甘みのアイス。


食後は二階の熟成倉庫を見せて頂くことが出来ました。いろいろな食材のビンテージがあり、とても面白かったです笑。演出にかなり気を遣っていて、若いスタッフさんばかりなので、今後も更に成長が楽しみなお店です。

食後のデザードは席を移動して皆さんで小さなテーブルを囲んでの食事と、かなりアバンギャルド。レストランで途中での席移動は記憶を思い返しても数少なく、ENEKOやダルマット恵比寿店くらいだったかと。

美味しい食事を食べて終わり、ではこれからの時代厳しいと思いますので、こういった斬新な工夫は素晴らしいと思います。

店員さんも皆さん気さくな雰囲気で、素敵な時間を過ごすことが出来ました！ありがとうございました。