店名 |
Kitcho Arashiyama(Kitcho Arashiyama)
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类型 | 日本料理 |
预约・查询 |
075-881-1101 |
预约可/不可 |
仅限预订 |
地址 |
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町58 |
交通方式 |
距離岚山 358 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算 |
¥60,000~¥79,999 ¥60,000~¥79,999 |
预算(评价总数) |
¥80,000~¥99,999¥60,000~¥79,999
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付款方式 |
可使用卡 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 可使用电子货币 无使用二維码支付 |
服务费收费 |
サービス料20% |
座位数 |
56 Seats ( 全部都是单间,有7个房间。) |
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个人包厢 |
可能的 可容纳2人、可容纳4人、可容纳6人、可容纳8人、可容纳10~20人 |
包场 |
可能的 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
可能的 |
空间、设备 |
平静的空间,座位宽敞,有日式包厢 |
酒水 |
有日本清酒,有烧酒,有葡萄酒,有鸡尾酒饮料 |
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料理 |
对鱼类料理讲究 |
此时建议 |
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位置 |
风景优美,神秘不为人知的餐厅,家庭式餐厅 |
网站 |
言わずと知れた、吉兆グループの総本山、嵐山吉兆です。
嵐山吉兆はとにかく個室から見える日本庭園がお見事で特に新緑や紅葉の季節は素晴らしいです。
本当に素晴らしい。
ちなみにそれぞれを「青もみじ狩り」「紅葉狩り」といいます。
長くなるので割愛しますが、せっかくなのでなぜ紅葉になるのか?紅葉が赤くなるのか?なども知っておくと街の散策が愉しいです。
吉兆グループはグループとはいえ、あくまで親戚筋が暖簾分けしたのみで独立採算制。なので、ひと昔前に話題になった今は無き『船場 吉兆』事件はしっかり区別するのが大切です。そうでないと特に高麗橋本店は可哀想過ぎます。
嵐山はどちらかといいますと、大阪からではなく、京都では「田舎扱い」されるエリアです。
だって、洛中洛北からも遠いですから。
じゃー、なんでそんな場所に?
元々吉兆は大阪でスタートしました。
創業者の湯木貞一氏が西区心斎橋にてカウンター10席のみでスタート。真鯛の料理を売りにした割烹料理屋スタイルです。ただ、当時から料理を総合芸術と捉えたいという想いに溢れ、茶の湯の世界まで体験させるその手腕は当時から人気を博しておりました。
そして現在は大阪市中央区平野町へ移転し、規模を広げ、たった8年間で関西の有名店にまで成長。
ただ、大阪大空襲で総て焼失し、その後当時からの贔屓客の1人である美術商の児島嘉助の本宅を『高麗橋吉兆本店』へ改築し、再復活。
近くの湯木氏の本宅は今は湯木美術館となっています。
その、当時からの贔屓客の1人で、商売から芸術まで湯木貞一氏が20代の頃から漠然としかし確信を持って思い描いていた目標の唯一の理解者であり実現者である児島から、湯木はありとあらゆることを教わりその才能は一気に開花しました。
あるとき人生の恩師である美術商の児島嘉助の別邸に招待され、その圧倒的な審美眼に裏打ちされた贅が尽くされた建物や立地に一目惚れ。
その別邸を恩師が急逝された際に御子息から譲って頂くいたのが今の嵐山吉兆なわけです。
ちなみに今でもある大阪吉兆 高麗橋本店は児島の実宅を改造したものです。
もうそこからの30-40年間は破竹の勢いで吉兆の評判は鰻登りでいつの間にやら京都を飛び越え、関西の重鎮中の重鎮にまでなりました。
個人的には新しい物にも分け隔てなく接し、その曇りなきまなこで積極的にバカラのガラスの美しさなども理解して日本料理に使いやすい形を注文したりしたのも良いなと思います。
そのギアマンのセンスは今も各吉兆店の夏場の八寸などにも受け継がれております。
何よりも松花堂弁当のスタイルを考え出したのも湯木氏です。
そんな湯木貞一氏も1997年4月7日に95歳で世を去り、彼の5人の子ども達、そして孫たちに受け継がれたのが今の吉兆グループというわけです。
さて、ここまであっての嵐山吉兆店のレビュー。
干し椎茸を入れずに鰹節と昆布出汁のシンプルな椀物のお出汁。ただ、そんな昔ながらの組合せでも『薄い』『旨味が足りない』とは思わせません。使う量が圧倒的だからです。
スタンダードながら、しっかり美味しいです。
他のお料理も盛り付け含めて伝統的なというその「伝統」すらも創業者の湯木氏が再構築/再提案したともいえますが、まさにそれ。
煮崩れなど一才ない、輪郭や面がくっきり残った意味のある面取りされた野菜、お刺身こそ凡庸ですが、そもそも京都という立地で生魚の鮮度を求めることのほうが野望。
ヒレの先まで見事に焼き上げられた落鮎。
吉兆全体がそうですが、特に『嵐山 吉兆』はですね、お料理はいわゆる日本料理なわけです。
お料理は正直今の若い方々から見たら古くも見えるほどに定番で、このお店の経緯を知っている私でも年々退屈で飽き気味になってきます。
とはいえ、自分に言い聞かせる意味でもあえて記述しますと、ここは、定番の美を四季折々の食材と国宝級のお庭を見ながら総ての空間を愉しむ場所なんです。
この立地/ この内装/ この盛り付け/ このServe
を体感したら、美術好き建物物好きの日本人の私ですら圧倒されそうになるのですから海外の方などイチコロです。
ミシュラン星献上せざるを得ませんって。
お値段は40,000円/人からで、税金やサービス料も含めると53,000円/人ほど。お酒やらなんやらで60,000円/人前後が普通です。
この建物/お庭の維持費にこれだけの人数を使うとなるとこうなるのも当然のお値段、ですが、やはり良いお値段致します。
お料理は少なくとも私が知るこの20年間変わりません。
最近溢れる料理人は何名も現れてはおりますが、湯木氏が創り上げた吉兆スタイルを変えるまでの人間は現れず。
正確には、月日の経過と共に変えることを許されないまでになってしまいました。
きっと湯木氏が存命であれは、『料理は総合芸術で、あくまでお客様にもてなしの心を持って心から尽くして接するべし。』という彼の精神からプレさえしなければおそらく様々なことに今でも果敢にチャレンジしていたでしょうが、世襲制度の宿命かせっかく全国から集まった優秀なスタッフ達も、結局は自分達のトップを吉兆の直系や親戚などの身内で固めて自分達が上にいけないことに気づき、どんどん別のお店に出ていっております。
反対に、世襲制を取っていない京都『菊乃井』などが今でもどんどん優秀な若いスタッフ達が集まって発展している所以です。
個人的には、「歴史ある建物やお庭の魅力」×「素晴らしい内装」×「奥ゆかしくテキパキとした給仕」
でミシュラン星に輝いているお店だと思っております。
歴史や雰囲気が如何に人間の味覚に作用するかがよく理解できます。
嵐山店を一度も経験されたことがない方はもったいないとは思いますが、とはいえ良いお値段致しますので、わざわざ極上の日本料理の『味』を体感したくて伺う場所ではないかなと。私のようにお店を総合的に判断できる方がいかれると良いと思います。
文化遺産探訪や会食に。
※嵐山駅から歩いてすぐですが「あえて」のタクシー利用も良いです。
※行き帰りのどちらかに、天龍寺の境内でお庭(曹源池庭園 夢窓疎石 作)をパノラマワイドに眼の前にしたベンチでぼーっとするのお勧めです。
※西芳寺の苔庭園事前予約しておくと完璧です。
※嵐山にある星のや京都への宿泊もお勧めです。