辛子夜鳴麺って!
昼、古川の不思議レストラン「貴州大飯店」にやってくる。
実は最近、昔の日記を見返していてこの店のコトを書いた日記を見つけた。5年前の冬の日記で地元の人の「びっくりしないでくださいよ」って言われて連れてこられたんだ…、って書いてあった。あぁ、そういうこともあったよなぁとなつかしく思いながら今日来てみるとかつての通りに、やっているのかやっていないのかにわかにわから外観で、ところが中に入ると案外にぎやか。
8台ほどある円卓は半分ほど埋まってて、ボクたちの後にも3組ほどがやってくる。お店の人が「時間がかかると思いますがご容赦を」という。重々承知でございます…、と答えてのんびり待つことにする。
厨房の中にご主人、奥さんがホールで料理を運びもてなす。お客様がニコニコしながら料理を待ってるとなんとものどかで幸せな空間。
坦々麺をたのんでセットにすると春巻きと杏仁豆腐がついてくる。
一人づつ小さなお皿に色美しき盛り付けでバリっと揚がった上等な春巻き。オイスターソース味整えられた餡がぽってりとろけ出し、ザクザク壊れる生地とまとまり口いっぱいをにぎやかす。香りが中国、けれど決して押し付けがましくないのがおいしい。
みんなで分けようと焼きそばをとる。バリバリに焼いた好みの仕上がりの麺。焦げていないところはフカっとほどよい弾力。エビに豚肉、飾り切りしたイカに野菜がたっぷり入り、塩とスープとオイスターソースで味が整う。メインの坦々麺がやってくるのがわかっていながら食べ始めると止まらない。
ちなみに円卓の上には予約宴会の告知のポップ。
ヌーベルシノワを5000円から3万円でとなかなか攻めた内容で、でも気持ちがのらないと予約を受けてくれないんです…、って。
マイペースなことにニッコリ。
そしてメインの到着です。
ぽってりでなくサラッと仕上がるスープの中に軽く縮れた細めの麺。スープの上には手切りでミンチにした肉の味噌。
刻んだネギにレタスの湯引きが乗っかっている。
ちなみにここの担々麺。
メニューには「辛子夜鳴麺」と記されている。天秤棒で七輪と鍋、麺や調味料を吊るし担いで売ったのが担々麺という名前の由来。それを日本の文化に沿って訳せばなるほど、夜鳴きそばの売り方だなぁ…、って関心します。さて食べる。
まずスープだけを飲む。ビリリと辛い。胡麻やピーナツが主張するでなく、すっきりとした辛味が口にやってきてあっという間に通り過ぎお腹をカーッとあっためる。その辛さがちょっと独特でもうひとくち、また一口と辛さの正体を見極めようと飲み続けちゃう。
そのうち肉味噌が散らかりスープに味噌の風味や脂のコクが混じってく。すると旨辛味にスープが育つ。麺への絡みもよくなって、あぁ、担々麺だと頭と口が納得する。その味わいは刺激的。けれど喉越し、舌触りはなめらか。シャキシャキのネギがほどよきアクセントになり、あっという間に丼の中は空っぽになる。
デザートの杏仁豆腐も本格的。愛らしいガラスの器に下皿付き。こういうところに手を抜かず上等な料理と時間をたのしませてくれる。いい店だなぁ…、と5年ぶりの再来たのしむ。おゴチソウ。
びっくりな中華料理
びっくりしないでくださいね…、って連れていかれた「貴州大飯店」というお店。
街道に面してはいる。
けれど店には見えぬ建物。
店と認識したとしても、営業中のようには見えず、しかもビックリ。
昼だけ営業。夜はコースのみの予約営業。夜と言っても7時には食事が終わるように4時半くらいからの予約限定なんですよ、って。
中に入ってみて納得です。
ホールはおばさま、厨房の中はおそらくご主人と2人だけで切り盛りしている。とてもじゃないけど手が回らないのでありましょう。メニューは多彩に揃うのだけど一品料理はできれば煽りモノだけで…、と言われてたのんだエビチリに、ビックリします。
大きなエビをぶつ切りにして鍋の中で仕上げたソースで仕上げた一品。ブリブリエビの食感見事。酸味と辛味のバランス抜群で圧倒的な商品力にウットリします。中国料理のお店は見た目で判断してはいけないんだ…、とよく言われるけどその典型的なお店と感じる。
何より熱々。
ついさっきまで鍋の上で踊っていたのがわかる熱々に、厨房が近い小さなお店ならでわを感じシアワセ。
他の料理も食べてみたいなぁと思いながらも、ランチタイムではそれもかなわず、それでメインの麺をたのんだ。
カシャカシャ鍋をお玉がこする音を聞きつつ、ゆっくり時間が過ぎていき、やってきたのが麻婆豆腐焼きそば。
最近、仙台で人気だというご当地料理。
皿の上一杯にこんもり山なす麻婆豆腐がまずおいしそう。
穴開きレンゲで一口分をすくい上げ、舌に上にそっと置く。
食べると予想に反して甘くてけれど味わい濃厚。中華スパイスの香りがどっしり口に広がり、中国料理を食べているんだ…、って気持ちにさせる。何より豆腐がふるふるなめらか。とろけるようで、そこに時折キクラゲのカリコリ感が食感にぎやかにしてくれる。
麻婆豆腐で覆われた中には麺。中華鍋に多めの油で炒め揚げしたパリパリ麺で、麻婆豆腐のなめらか感と引き立て合ってなんともうまい。
しかもどんどん食べ進むうち、辛味があとから追いかけてくる。
汗かくほどではないけれど、舌が熱くて痺れてくるような刺激的なる後口に、お腹の中が爽快になる。
連れてきてくれた人がたのんだ担々麺も見事なものです。
細いストレート麺がスルンと口の中に飛び込んでくる。その食感のなめらかなこと。
しかも麺の一本一本の形を喉が感じるほどに存在感のたしかなことにビックリします。
しかも小麦の香りが力強くて、乾麺かしらと思うほど。
その麺が口の中にたぐりあげてくるスープの味がまたどっしり。
サラサラ系で、しかもスープそのものとゴマやナッツのペースト部分が見事にとけあいそれらが一度に口の中へとやってくる。サラサラなのに喉にはぽってりクリーミーという不思議な食感、飲み心地。
辛味よりも旨みが強くてだからゴクゴク飲んでしまえる。
そこに混じったひき肉や、干した小エビの食感、味わい、風味がまじり、口の中がニギヤカになるオゴチソウ。
ビックリしました、オキニイリ。
店名 |
Kishiyuu Dai Hanten(Kishiyuu Dai Hanten)
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类型 | 中国菜 |
0229-23-1645 |
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预约可/不可 |
无法预订 |
地址 |
宮城県大崎市古川諏訪3-7-8 |
交通方式 |
古川インターから車で10分 距離塚目 1,712 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算(评价总数) |
¥1,000~¥1,999
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付款方式 |
无使用卡 无使用电子钱 |
个人包厢 |
不可能 |
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包场 |
可能的 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
可能的 お店奥に |
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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位置 |
家庭式餐厅 |
关于儿童 |
接待儿童 |
仙台の南側から北に向かって移動して仙台市の北の隣町「古川」にくる。
何度か来たことがある「貴州大飯店」で昼食をとる。
大飯店と名前がついているけれど、それにしては控えめな店。円卓が5つほど。こじんまりした小さな店で、円卓の真ん中にはレイジースーザン。
夜のメニューにおひとりさま3万円の宴会コースなんていうのがあるほど本格的な店。
特に担々麺が人気の店で、ランチにたのむと春巻と杏仁豆腐がついて1300円というお値段。
まずは春巻。太めの長方形に整えられて生地は薄皮、バリッと仕上がる。油切れがよくパリパリ生地はちらかって、中から餡がとろけ出てくる。中華スパイスのほどよい香りに強いうま味に口が潤うよき前菜。
そしてメインの担々麺。サラッと系のスープで麺は若干太め。粗挽き肉を甘辛味に炒めたものに干しエビにネギ、砕いたナッツにゴマがちらかる。
ピリリと辛い。けれどそれ以上に深い旨みと甘みが口に広がって、たべはじめると止まらぬおいしさ。麺はもとよりスープがおいしく、ただひたすらにズルズルすすってゴクゴクたのしむおゴチソウ。
追加で焼売と炒飯をとる。
細かく挽いた豚肉にみじん切りのネギ。薄い生地でキチッと包んで糸寒天をのっけて蒸す。寒天がとけて表面がつやつやしてて、そこにポツンポツンと芥子をほどこす。
しっかり味が入ってて、ムチュンと歯切れてとろけるおいしさ。
ゴトンゴトンと厨房から中華鍋をコンロに打ち付ける音がして、出来上がってきたのが炒飯。エビの天ぷらがのっかっていて具材はピーマン、パプリカ、とうもろこしに鮭のフレーク。角切りにしたしいたけがたっぷり入ってフカフカ奥歯を沈めるおいしさ。パラパラご飯も見事な状態。
むっちりとした杏仁豆腐を〆にもらってお腹も満ちた。また仕事。