今すぐに行くべきミシュラン系譜の新世代フレンチ : Sakae

宮崎県延岡市、ネットサーフィンをしていて、面白そうなお店を発見！
本場フランスでミシュラン２ツ星等のレストランで修業をされたシェフが新しいお店をオープンされていました。
2020年７月オープンとのこと…延岡は良質な魚、そしてジビエも強いので、料理人にとっては魅力的な地なのでしょうね。
ネット予約から予約。19時からの一斉スタートスタイルです。

お店にちょうどにお伺いをしますと、カウンター席、テーブル席×２の小さなお店。
客は我々のみでした。
まだまだお若い御主人が１人、店内もモダンフレンチといった感じで、新しい風を感じます。

カトラリーは机の引き出しの中に入っており、サーブの手間をなくす工夫が感じられます。
また、注意書きで、写真撮影やSNSへの投稿が自由であることや、タクシー等の手配は自分ですること等が書かれていました。
ドリンクメニューを見ると、かなりワインに寄っています。
これ以外にも食後酒として梅酒や焼酎（黒木本店の球）等がありましたが、こちらでアルコールを飲むならビールと言うことを心得ておくべきでしょう。
同行者が飲まなかったのですが、ノンアルコールペアリングもありまして、正直そちらのチョイスはめちゃくちゃ面白く、しかも手作り。こちらも魅力的でしたね。
私はワインペアリング（笑）

人参を２種類のアプローチで一皿にまとめています。
セルヴェル・ド・カニュ、リヨンの郷土料理に人参のエッセンスを。
暑くなりはじめの時期に、こちらをアイスと一緒にいただける１皿は、時期を考えてあり、素晴らしい。
一皿目で驚愕しましたね！
二皿目は、牛ロースのタルタル仕立て。食感とハーブの複雑な味わいと肉のしっかりとした推進力を味わえる素晴らしいお皿です。
三皿目は十勝のホワイトアスパラ、天下鶏という脂身が結構多い鶏を使ってウフマヨのイメージのソースでまとめています。
こちらは白ワインでさっぱり系と合わせて頂いていますが、確かに脂が多いので、ワインとの相性が良い。
ジューシーなアスパラの美味しさもさることながら、蕎麦の実をアクセントで付けており、個人的には、このアクセントがこちらの料理を一段階高めているかと。
非常に美味しい一皿でしたね！
続いて石鯛、熟成のものですが、ビーツを使ったソースを最後の仕上げとして目の前でかけて頂けます。
火入れは超レア、ここまでレアな感じは初めて。もうほんのほんの少し火を通した状態も食べてみたい気がしますが、これも美味美味。
ここで供された人参も非常に美味しかったです。
メインはシンプルに牛！こちらも火入れが素晴らしく、柔らかく、マデラソースも上質。
脇を固める野菜も美味しく、ニンニクも非常にクオリティが高かったです。
こちらに加えて、レモンタルトをイメージしたスイーツは、ここ最近で食べたフレンチでは最も美味しいスイーツです。
最後は日本茶を頂き〆ましたが、日本茶も二杯目を飲ませていただける等、隙がないお店です。

定期的に訪問したいお店としてリストオン。
フレンチらしく味が強めなので、ペアリング必須ですし、火入れがレアなのが好きな人にはうってつけでしょう。
御主人は超控えめ、もっと料理の説明をどんどんしていくと、聞き手としての満足度も上がる気がします。宮崎人は控えめで、そんなに聞かないですからね（笑）

しっかし、すごいお店がオープンしています。
個人的には変にフォアグラやトリュフ等を使うことなく、地元の食材をメインにしている点が好印象。
都城の魚会閉店に衝撃を受けましたが、延岡にあたらしきsakaeが生まれました。
次は夏頃だな！