日本人らしく座敷で大はしゃぎできる店 : Maru kou

2012年最後のレビューです。
とはいえ、アップするのはこのとおり、2013年になってしまいましたが。

高校の同期で来年度大きな行事をやるため、その幹事会ということで18時に集まりました。

「昭和の宴会」と呼ぶのにふさわしい室内でした。

料理は2500円コースで注文済み、飲み物は出来高制です。

地元のリーダー格であるデコ君（仮名）が資料を配り、
「まずまじめな話からすませよう」
と切り出しました。

ちゃんと事務的な話も進めましたが、女子５名、男子２名でビール（一部はドライバーのためキリンフリー）を酌み交わしながらわあわあやっているうち、次第にぐだぐだになりました。

なにしろ、料理がどんどん出てくるんです！

最初から置かれていたモノ、半分はザーサイとわかったのですが、もうひとつの緑色はなに？
つまんでみると、これ、若いザーサイでした！

揚げワンタン、かりりとしていい歯ごたえです。

いきなりの酢豚、豚の脂身がいいですねえ。
やっぱり豚はバラ肉に限ります。

大皿にテキトーに盛りつけられた餃子が登場。
全部、ひだが中央の１か所しかついてないし、口があいているものもあるし、なんとも大まかなのですが、味は悪くなかったです。

「餃子のたれ」と、調味料が１本にまとまっているのも、たいへん合理的ですね。

隣の宴会場からは「おっぱい」などという単語がたびたび聞こえました。

このあたりで、
「ビールじゃ高くつくから、紹興酒のボトルを入れよう」
と、一昨日異年齢集団飲み会で一緒に飲んだばかりで、互いの酒量がよくわかっている同じクラスの岐阜君（仮名）にだけ同意を求め、ボトルを常温で注文しました。

春巻きも出ました。

麻婆豆腐は割合山椒が効いています。
ああ、白いゴハンが欲しい。

でっかいカニ玉も来ました。
これが一番うまかったですね。

このあたりで、別の飲み会に出ていてまっかに出来上がった男子２名が乱入。
もう食べ物はいい、というので紹興酒をがんがん飲ませました。
名誉のために言っておきますと、この２名、ただじゃましにきたわけではなく、行事についてもけっこう有用な発言もしてくれたんですよ。

料理がけっこう残ってしまったので、南信地方から帰省して来ている女子に、
「そうだ、娘を呼び出せ！」
と提案し、大学１年生の娘ちゃんに来てもらったところ、さすが１９歳、もりもりとおおかた平らげてくれました。

また大鉢いっぱいのどろっとした野菜あんかけが出て、なんだろうと箸を突っ込んでみたら、タンメンをあんかけにしたようなものでした。
ちゃんぽんと呼ぶのかもしれません。

デザートは、無造作に放り込まれていったライチでした。
娘ちゃんの前に置いておいたら、だいたいなくなりました。

終電の迫ったグループが先に辞し、南信母子が車で帰り、徒歩で帰れる市街地在住者とタクシーしか手段のない自暴自棄組が残りました。

紹興酒のボトル、４、５本はあきましたね。

デコ君、酔っ払いながらも会計には臨機応変に傾斜配分をし、先に帰った人は応分に安く、最後（２３時半頃）まで居座った者はそれなりに支払いました。
私の財布から減っていたのは4000円だったので、誰か多く出してくれたのかもしれません。

振り返って残念に思うのは、ここ丸幸は松本名物「山賊焼き」の発祥の地だというのに、それがコースにはいっていなかったこと。
幹事に無理を言って頼んでおけばよかったです。

長時間滞在したおかげで、しまいには、みんなの資料にはさまざまな酒ジミ、油ジミがついていました。
私は４色ボールペンのおしりの消しゴムキャップを、お約束のように紛失しました。