元気なおばさんが経営する、家族的なコテージ・・・　ニュー吉田！ : Nyu Yoshida

ボンパパで食事をする為には、軽井沢でも追分地区に滞在する必要があるんですね。

以前は、ボンパパの隣のRefresh Essential Resort in 軽井沢に滞在していたのですが、オーナーが代わり、“ペットと共に過ごす”をコンセプトにしたコテージになって、値段も上がってしまいましたので、別のコテージを探すことにしました。
そして、見つけたのが、こちら、ニュー吉田です。

追分地区は、以前、Refresh Essential Resort in 軽井沢に滞在した時に、朝、１時間程散歩をしていましたので、地形は大体把握していました。それで、ニュー吉田の場所も大体想像がついていました。住所的には御代田町になっています。どちらかというと、追分の別荘地区から離れた畑の真ん中にあるだろうと予想して行きました。
実際に行ってみますと、真にそのような場所でした。
到着したのは、８月６日の午後３時ごろでした。
管理棟は閉まっていました。
不在の時は、電話をかけるようにとの指示でしたので、その通りにしますと、今、畑にいるので、５分ぐらいで戻るとのことでした。

５分後、元気な、そういっては失礼ですが、元気な田舎のおばちゃんが自転車に乗って戻って来ました。

まず、今獲って来たという野菜（ピーマン、ナス、パプリカなど）を手渡してくれました（笑）。
それから、コテージに案内してくれましたが、その短い時間でも、おばさんの気風の良さを十分に感じ取ることが出来ました。

「餃子をサービスで出しているんだけど、いつが良いですか？」
おばさん、帰りがけに突然そんな質問をしてきました。

「お泊り頂くお客さんには餃子をサービスしているんですよ．．．」

「野菜ももらったことだし、今日にします。」と我々。
「時間は、何時が良い？」とおばさん。
「６時半でお願いします．．．」

「もしトウモロコシを食べたかったら、これから茹でるけど、どお？」と、おばさん。
一瞬、顔を見合わせて、「今日は、これから出かけるので良いです。」と申し訳なさそうにして、お断りました。

ホットプレートを持って来るのを忘れてしまったので、夕食は、野菜を中心にし、ワインに合う料理を作り、６時過ぎから、ボチボチと食べ始めました。
６時半過ぎ．．．
おばさんが、餃子を焼いて持って来てくれました。
写真のような立派な餃子です。
食べてみると、これが、美味しいんですね。
「下手な中華料理店の餃子よりも、よっぽど美味しいね！」
白ワインを飲みながら、12個あった餃子を瞬く間に頂きました。

嬉しいサービスですよね！

次の日、おばさんにあった時に、「とても美味しい餃子でした！」とお礼を言い、「プロの腕前ですね、どこかで習われたのですか？」と質問すると、「昔、中華料理店でパートをしていたことがあって、その時覚えたのよ！」

おばさんが、畑に行く前に、新聞を持って来てくれて、「早起きだね！」と．．．
「これから畑に行くんだけど、来るかい？」

おばさんの畑に連れて行ってもらいました。
そして、朝摘むのキュウリやナスをもらっちゃいました。

ニュー吉田は、名前は「ニュー」ですが、建物はかなり古くなっていました。
泊まり心地という点では、今一つかもしれませんが、おばさんの気風と気前の良さは、最高でした。
そこには、家族的な温かみのあるもてなしがありました。

コテージや貸別荘の場合、管理人さんとの接触はチェックインの時と、チェックアウトの時だけの場合が多いと思いますが、こちらのニュー吉田の場合は、実家のおふくろに会いに帰った気分にさせてくれる暖かな空気がありました。
10年以上、毎年、夏には軽井沢の貸別荘に行っていますが、このような暖かなもてなしを受けたのは初めてでした。

貸別荘などは、食べログにレビューすべきではないと思っていましたが、あまりに、おばさんの気風の良さと気前の良さが印象的でしたので、レビューさせて頂くことにしました。

多くの皆さんが、貸別荘などを利用されていると思いますが、我々のような経験はあまりないのではないでしょうか。
そんな貴重な経験を記憶に留めておく為に、そして、こちらのおばさんの素朴な人情味を知って頂きたくて、あえてレビューさせて頂きました。

（滞在期間：2013.08.06 － 08）