店名 |
Takashi No Yado Takashimaya
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类型 | 旅馆、日本料理 |
预约・查询 |
0256-82-2001 |
预约可/不可 |
可预订 |
地址 |
新潟県新潟市西蒲区岩室温泉678甲 |
交通方式 |
距離岩室 4,065 米 |
营业时间 | |
预算(评价总数) |
¥20,000~¥29,999
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付款方式 |
可使用卡 (AMEX) 可使用电子货币 |
座位数 |
30 Seats |
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个人包厢 |
可能的 |
包场 |
可能的 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
可能的 |
此时建议 |
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网站 |
燕三条にお住まいの友人のところにお邪魔し、足を延ばして骨休め。
ということで、岩室温泉に宿を取っていただき、
夕食を御一緒していただいた。
我々の食事に合わせて、御足労いただいた席となった。
岩室温泉を発見された庄屋様の邸宅を元に造られた宿だけのことはあり、かなりの老舗で 明治天皇もおいでになられたくらいの由緒正しきという すごい宿であった。
母屋の歴史的建造物や中庭の素晴らしさ
しっかりとした女将と、番頭よろしくの男性や、隅々まで行き届いた従業員のサービス。
温泉が男湯、女湯が入れ替わるシステムや、平屋のようで平面で伸びてゆく空間づかいが心地よかった。
一泊一人18000円という値段は、私のようなひよっこには少々高嶺の花の部類で、そんなに価値があるものであるのか、と当初不安げであったが、当宿に足を踏み入れて3分も見たないうちに、払拭されたのであった。
さて、友人との夕食ということで、他に部屋を用意してもらいそこでの会食となった。
やや奥に差し掛かったすこし高くなった斜面にあり、梟と鈴虫と竹藪が同居する庭を眺められるお部屋であった。
二間続きの奥の部屋で、荘厳な空気に包まれ、上座に座らせていただいた私達は、背筋がひゅっとなるような空気。
お食事はおまかせであったので、通常の宿泊用の料理とは異なっていたと思われるので、実際に自力で泊る場合はそうではないであろうと予想される。
食前酒が用意された前菜から宴は始まった。
季節の彩三種盛り
スモークサーモンとイクラ
下に敷かれたきゅうりの酢の物がサーモンとイクラのややゴージャスな装いを中和し、口の中に感動と安らぎをもたらす。
素材の良さと、丁寧な仕事が見受けられる。
湯引き鮪のぬたあえ
そのままでも十分すぎるほど美味しいマグロを湯引きし、ぬたと酢味噌で和えるという
主役級の美味しさを閉じ込める贅沢さ。
蟹豆腐
玉子豆腐か具だくさんの冷奴かと思ったら、蟹豆腐であった。
お出汁の効いたそれでいてしっかりと歯ごたえもあり、蟹もぎっしりと詰まっている。
箸やすめの酢のものもしっかりと憎い。
前菜でカウンターパンチを喰らい次へと続く。
お刺身は、やや薄めの切り具合で
初見はかんぱちだけにみえたのだが、しっかりと甘エビや鯛がある。
素材の良さは説明するまでもないのだが、あえてお刺身だけに満足させないという想いで、薄くしているのが
のちの料理の配分を考えてみて納得した。
お椀(鯛しんじょう)
シルバーと玉虫色を掛け合わせたような、なんとも形容しがたいお椀は、見る角度によってさまざまに色を変えるその様が、
妙に大人の席であることを再確認させられる。アダージョと能、狂言師をミックスしたような感覚。
ふたを開けたその先には鯛しんじょうが待っていた。
見事な純白さと小葱のコントラスト。マツタケの暖色がいい。
澄んだ出汁のくもりなきさに、職人の極意を感じる。
黒く重く光るお重の中には鮭の幽庵焼
西京漬けのような類であるのだが、あっさり目で、魚のフレッシュさと脂身が上手い具合に残っているのが嬉しい。
すもものような甘さと弾力、みずみずしさの残ったたいそうな梅干しは、主役級の存在感でまします。
金沢を思い出させる立派な漆塗りのお椀には
大根餅と餡かけ。
全体的に言えること。
円熟した一番そそられる食べごろの状態が、ここで一番高らかに謳われていたと感じられる。
濃厚な餡と素材のもつ美しさ、旨みが 最高に表現されているかのようであった。
トウモロコシの芯の部分は蒲鉾のうようで。全てたべられるのがいい。
揚げものはあえて油ものと表記されていたのだが、からっと油ものでないのがよい。
お酒は女将さんが勧めて下さったお酒がとても美味しく。
ミニマムなグラスにちびりちびりと飲むのがいい。
ここで、話が盛り上がり
料理を止めてもらい、弥彦の茶豆を頂いた。
とても香ばしく香りが立つその豆に、一同無言でむさぼる。
最後は、特別に宿が契約しているご飯がやってきた。
もともと、夜は炭水化物を取らない性質なのだが、
煌く米粒を観た瞬間に、唾をのんだ。
一見、芯が残っている?と見間違えるくらい固めの仕上がりで
しかし口の中でかみしめると甘さが広がる。
お水少なめで炊くのが好きな自分の趣向に見事に合致する。
あまりの美味しさに2杯もお代わりしてしまった。
デザートはジェラテリア・レガーロで特注してもらったというミルクジェラート。
かなりあっさりしていて口直しにいい。
この料金で、地ものを使い、さらに本格的な趣向を見せてくれるのにはかなり驚いた。
丁寧さと、安らぎと、気遣いを兼ね備えた本物の旅館とはこういうことを指すのだと思った。
次回またこの土地を訪れる際にはぜひとも再訪したいものだ。