自然を感じながらのへぎ蕎麦は、もうここでいいんじゃない？ : Fukumasu

こんにちは、サラマンダーは2個までです。

新潟のお蕎麦と言えば、へぎ蕎麦です。
へぎと呼ばれる器に手繰りにされたお蕎麦。
繋ぎに布海苔が使われるのも、その特徴。
新潟県民の心の味でしょうか。

春も急ぎ去ろうとするこの時期。
陽の厳しさを背に、蕎麦をすすりたくなる。
それならと、車を南へと走らせます。
十日町と双璧を成す蕎麦どころ。
いざ行かん、小千谷へ。

山並み近くに佇む福枡さん。
夏休みのワンカットの様な景色。
開店まで待つ時間は、
子どものごとくワクワクと。
蕎麦を味わい、時間を味わう。
素敵な小さな旅です。

さて、11時の開店を待って店内へ。
ゴールデンウィークも相まって、
たくさんの来訪者。
へぎ蕎麦（7ヶもり）に野菜天ぷらで1,300円。
注文したら、またじっと待つ。

隣では年配者がおひとりで。
後ろでは、笑顔こぼれる4人家族。
それぞれの人に、それぞれの昼食。
窓からの陽射しが、鮮やかに照らします。

目の前に運ばれたへぎ蕎麦。
啜ります、ずるるるーっと。
ヒンヤリと唇に触れる冷たさ。
口内に広がる出汁の旨味。
喉越しよく、滑り入る。

かぼちゃ、ピーマン、茄子。
天ぷらは、その熱さとともにサクサクと。
蕎麦に旨味を加えている。

お手拭きがなかったり、
少し残念なところもあるけれど
総じて、十分に美味しいお蕎麦。
いい昼食。
いい小旅行でした。

ごちそうさまでした。