セットのボリュームは満点ながら、印象に残らないそばだった。 : Soba Dokoro Ishidaya

前日（7/31）は松本泊まりで、当初はこの日（8/1）中に帰る予定だったが、午後から長岡で急用が入った。
そこで朝一での移動を余儀なくされたが、松本から長岡（もしくは新潟）間には、直通の特急が走っていない。
松本～長野間だけは特急が走っているが、始発は９時台（名古屋が始発のため）なので、結局普通列車の方が早く着くのだ。
そこで、まずは長野へと向かった。
朝…松本を出発する時は、雨（涙）が降っていた！

接続が悪くて長野と直江津で時間をロスしたが、直江津～長岡間は、快速くびきの号（特急車両を使用）だったので、快適だった。
長岡駅には午前11時過ぎに到着したが…この日長岡市内は、豪雨に見舞われたようだ。
「ようだ」というのは、私が到着した時間帯には雨はやんでいて、駅周辺は道路も乾いた状態だったので。

後でわかったのだが、この日、朝のうちは相当な大雨だったようだ。
ニュースでも取り上げられたが、寺泊地区では、土砂崩れで人が亡くなる被害が出るほどの豪雨に見舞われたのである。
信越本線内も、長岡駅までは順調だったが、長岡～新潟間は、ダイヤが大幅に乱れたようだ。
（しきりにダイヤの乱れを知らせるアナウンスが流れていた…朝の列車よりも、私が乗っていた「くびきの」の方が先の発車になったみたい）

つまり私は、北陸や新潟県内が豪雨に見舞われていた時間帯を、長野県内を移動中だったために、無事だったのである。
それにしても、偶然にも新潟県を襲った豪雨を避けられたのだから、この日は運が良かったと思う。
さて…
約束の時間までは２時間ほどあったので、今回は、石田屋 そば店を再訪してみる事にした。

2013年８月１日再訪
こちらはそば店なのに、まだそばを食べていなかったので、この日の訪問は、そばを食べるのが目的であった。
店に入り、前回と同じ席に着席。
またこの日も前回同様、サラリーマン諸氏で、小上がり席は大盛況だった。

もりそば・600円を注文した後、カベに貼ってあるメニューに目を通すと…
魅力的なメニューに、目がとまった。
「そば付カツ丼、そば付天丼…950円のところ、780円」という内容のメニューだった。
え？
それならもりそば・600円（単品）よりも、かなりお得だよね。

そこで女性スタッフに、注文変更出来るか聞いたら、大将が顔を出し…
「そばを（湯の中に）入れてしまったんで、大盛り（扱い）ならOK」との由。
なるほど…そば付～のメニューは、そばが少ないんだね。

まあそれでも、そばと丼で780円なら、大盛りの50円増しでもお得感はある。
そこで、そば付カツ丼（そば大盛り）・830円でお願いしてみた。

メニューには、「上（段）はもりそば下は丼の二段重」と書いてあったが…
さらにそばが大盛り（通常の１人前だけど）なら、ボリュームは満点である。

もの（笑）は、四角い重箱（２段）で出された。
もりそばのキザミネギとワサビは別皿で、漬物とみそ汁つきである。

内容は特に変わったものではなかったが、カツ丼にのせられた、ナルトを細長く切ったやつが印象的だった。
そういえば…このところ、ソースカツ丼は会津で立て続けに食べたけど、玉子とじの一般的なカツ丼は、久し振りだった。

やはり食べ慣れているせいか、しょうゆベースの玉子とじカツ丼が、いちばんおいしく感じる。
ちなみに…みそ汁には豆腐が入っていた。

で、今回の目的のそばは…
うーーむ、普通…やわらかめの仕上げで、印象に残りにくい、ごく普通のそばであった。
特徴のないそばだけど、万人向きなのかな？

今回はボリューム満点な内容で、味もおいしかったが、お腹いっぱいになったので、満足である。

それと、コーヒーもサービスしてくれた。
何となく「ミルクと砂糖を下さい」とはいいずらく、今回はブラックでいただいた（苦笑）けど。

それにしてもこちら、ウーロン茶が200円なのに、コーヒーはサービスとは？
まあサービスだったので、ありがたくいただいたけどね。

おいしかった、ごちそうさま。

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2011年８月４日訪問
こちら「石田屋 そば店」は、店の前を夜に何度か通りかかったが、いつも閉まっていた。
今回は昼に通ってみたら開いていたので、入ってみた。

席は４人かけテーブル席が３卓と小上がり座敷定員４人×３つ。
私はテーブル席に着いたが、店内は10人以上（全員がサラリーマンと思しき人達）の入りであった。

本日のサービスメニューは…玉子丼と冷やし狸中華セット・700円だったので、それを注文。
→店内を見渡してみたら、ほとんど全員が、このメニューを注文している様子だった。

待っている間にメニューを確認すると、そば以外にもメニューは実に豊富のようだが、単品はちょっと高目…
例えば…もりそば・600円、ざるそば・700円、玉子丼・600円となっていたので、セットに人気が集中するのがわかった気がした。
しかし…実際には、そんなに高い設定でもないのかも知れない。
むしろ、セットの価格設定がかなり安目にしてあるので、相対的に単品が高く感じられる…といった方が正確なのかも。

そうこうしているうちに、「玉子丼と冷やし狸中華セット」が運ばれて来た。
そば屋なのに冷やし狸中華とは…ちょっと意表をつかれたが、いわゆる「冷やし中華」とも違っていた。
こちらの冷やし狸中華…実はかけてあるつゆは、そばつゆなのである。
つまり…麺は中華麺なのに、つゆはあの冷やし中華独特の酸っぱいつゆではなかったのだ。
→私はむしろこの方が好みなので、おいしくいただけた。
冷やし狸中華の具は…ナルトの線切り・山菜・キュウリ・天カス。

玉子丼は？…あ、そういう事か。
丼ではなく、ご飯茶碗をひとまわり大きくした感じの茶碗に入れられていた。
→これは、実体以上に量を客に少なく感じさせるので、店としたら不利なのではないだろうか？（余計なお世話？）
セットには漬物もつく。

中華そば・550円、かけ（生そば・うどん）・450円などもある。

うん…まあまあかな？
そば店なので、こちらのそばも食べてみたい…本当はそのつもりだったが、セットがそばのメニューではなく、残念だった。
でもまあ、おいしかった…ごちそうさま。

【八十里 腰抜け武士の 越す峠】
1868（慶応４）年７月24日、長岡城奪還を果たした家老・河井継之助だったが、奇襲作戦の最中、※新町口にて左膝に流れ弾を受け重傷を負ってしまう…
※新町口の被弾想定場所こそ、ここ「石田屋 そば店」の位置で、説明の高札が店の入口脇に掲げられている。
指揮官である継之助の負傷によって長岡藩兵の指揮能力や士気は低下…米沢藩兵らも途中敵兵に阻まれ、合流に遅れてしまった。

長岡城を奪取したものの、継之助は陣頭指揮ができる状態ではなかったので、７月29日、長岡城は再度落城してしまう。
長岡藩兵とその家族は、会津へ落ち延びる事になった。

落ち延びるルートは、越後の下田（しただ）から会津に抜ける八十里越。
継之助は会津へ向けて八十里峠を越える際、「八十里 腰抜け武士の 越す峠」という自嘲の句を詠んだ。

峠を越えて会津藩領に入り、只見村で、会津若松より治療に来た松本良順の診察を受けたものの…
この時すでに継之助の傷は手遅れな状態にあった。
会津若松へ向けて只見村を出発したものの、塩沢村で危篤状態に陥り、８月16日、帰らぬ人となった。

この後…会津藩が降伏したのは、1868（明治元）年９月22日だった。

＜参考：北越戊辰戦争の流れ＞
・1868（慶応４）年５月２日…小千谷談判決裂
・1868（慶応４）年５月19日…新政府軍の勝利となり、長岡城、１度目の陥落
・1868（慶応４）年７月24日…長岡城奪還
・1868（慶応４）年７月29日…新政府軍の勝利となり、長岡城、２度目の陥落
↓
・1868（慶応４）年８月16日…河井継之助、会津塩沢村にて、破傷風により死去
・1868（明治元）年９月22日…会津藩降伏