鮨の輝く夜に : Ohata

久々の大阪出張。
たまにしかくるチャンスのない大阪です。美味しい店を訪ねないわけにはいきいません。
何を食べるべきか・・・！？
今はやっぱりこれでしょう！オバマも夢中のTHE日本食「鮨」！！

行きたい店の中から仕事場からの距離や時間の都合，営業時間などをすり合わせた結果，
初日はここ「寿し　おおはた」さんにお邪魔してみることにしました。

訪問したのは平日の22時少し過ぎ。
先客は一名のみで，カウンターのど真ん中に座らせてもらいました。
坊主頭の大将はがっちりした体躯でパッと見ちょっと怖そうですが，
話始めると笑顔がステキなナイスガイです。

目の前で調理する様子がすべて見えるのはやはり楽しいです。
包丁さばきから，シャリを掴むしぐさ，山葵をチョイっと塗る所作，
最後に流れる動きで鮨を握る姿。職人のパワーを実感します。

写真を撮り忘れた蛍烏賊からスタート。
一口目から確実に感じました。「美味しい！」
もちろんネタもずいぶんと美味しいのですが，赤酢のちょっと酸っぱめで，
私好みのわずかに固めのシャリが口の中でパラリパラリと広がっていくこの感覚。
これは今まで食べてきた鮨で最も好みにハマりました。ビビりました。

大将曰く，鮨は研ぎ澄まされたネタの旨さを追求するタイプや，ネタとシャリの融合を目指すタイプなど，
いくつかのタイプに分かれていくという話でした。こちらのお店は後者を目指しているとのこと。
仰る通り，このシャリは本当にネタと絡みあって感動へ誘ってくれます。

特に感動したのは・・・
鰆：酢でしめた後，さらに昆布締めしているらしいです。ふんわりと立ち上がる昆布の風味がたまりません。
トロ：10日間熟成させたトロ。これは旨みが凝縮されて溢れ出てきます。
ウニイクラ丼：何も言うことありません。大将曰く「痛風丼」ｗ
コハダ：味もさることながら見た目が美しい。実はこの写真に惹かれたのもこのお店を選んだ理由の一つです。
海老：産地を聞き忘れましたが，プリプリで甘い海老とシャリの相性がバッチリです。
穴子：ここまでフンワリとした穴子も初体験です。タレの甘みがやっぱりシャリとよく合います。

最初から最後まで大満足のお鮨でした。自分史上最も好みにあった鮨でした。
大将も女将さんもニコニコしていて，柔らかい雰囲気のお店なのも好印象。
心から満たされた私は，新地の煌びやかなネオンに心惑わされることなくホテルに帰ることができたのでした。