スッポンを隅から隅まで楽しめます^m^ : Gempuku

【総評】
近鉄大阪線・恩智駅(大阪)から徒歩10分強。スッポンを美味しく手頃に食べさせてくれるスッポン料理専門店です。
スッポンを丸々一匹使い切ったお任せコースは、鍋をメインにお造りや唐揚げも付く正にスッポンのフルコース。
見た目の珍妙さとは裏腹にスッポンは非常に良い出汁が出ます。肉も内臓も抜群に旨さで私は大好き^m^
元々お好きな人もこれまで食べたことが無いっていう人にも自信を持ってお勧めできる名店です。

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お店は民芸調な造りで見た感じは普通の割烹料理屋ですが、看板にはスッポンのイラストが大きく描かれています。
店内は厨房に沿ったカウンターと小上がりのテーブル席が2つ。10人ちょっとで満席のこじんまりしたお店です。
店名はご主人(福原さん)のお名前と修業もとの日本橋(大阪)・丸元からそれぞれから一文字取ったそうです。

訪問は平日の夜6時に2人。先客は2名と空いていました。予め予約してあったので小上がり席に案内されました。
メニューはお店のメインであるスッポンコースと河豚も扱っています。今回はスッポンコース一本勝負です^m^
酒は芋焼酎にしましたが、料理にインパクトがあって私にしては珍しく最初の一杯だけで終了しました。

・生血のワイン割
注文のたびに捌く新鮮なスッポンから取った生血をワインかジュースで割って飲むスッポン料理では定番の食前酒。
今回はワインにしました。ワイン7・生血3の割合だそうですが、ワインが勝る量なのに血の色合いが凄いです(^_^;)
甘口に仕上げてあるので血の鉄っぽい味はあまり感じません。これはまあ味うんぬんじゃなく気付用ですね。

・お造り：キモ・玉子
鶏レバーみたいな淡い色合いでサイズは小振り。とはいえ食べてみるとブリブリした歯触りで甘味も強いです(^_^)
このキモは甘みが自然で脂肪分のコクもあってかなり旨いです。あっさりしているのに濃厚？みたいな面白い味わい。
玉子の方はアンモニアっぽい臭いが少々ありますが、プチプチ食感で噛みつぶすと濃厚な黄身がトロっと出てきます。
こっちはちょいとクセを感じますが添えられた海苔と一緒に頂くと気にならなくなります。味そのものはかなり旨い。
心臓と胆嚢？も付いてきましたが、こっちは極小サイズで味うんぬんは分かりません。生血同様に気付ですね。

・お造り：胸肉
スッポンでお造りに使える肉は胸のあたりだそうです。不揃いでそぎ切りみたいな感じになっています。
赤身の色が強くところどころに脂身(黄色っぽいやつ)も付いています。見た目は軍鶏に近いでしょうか。
刻みネギと一緒に醤油で頂くと適度に弾力のある肉質で肉汁の旨味が非常に強いです。ぬぅ旨い^m^
筋繊維全てから旨味が放出されているような強い旨味で舌触りも良好。これは生肉では最上級の旨さかも。

・唐揚げ
筋繊維が短いのでプリっとした部位が沢山固まって出来てる感じ。何処をどう喰っても旨味にあふれています。
お造りも良かったですが油で揚げると旨味は更に活性化されます。キャーこれ超旨いッス^m^
見た目は鶏唐揚げそっくりですが旨さは数段上の極上品。これは猛烈に飯が食いたくなります。

・まる鍋
コースの最後は鍋です。使うのは首・手足・エンペラ(甲羅のゼラチン部分)。味付けはスッポン自体の出汁です。
スッポンは肉本体も極上の旨さですが出汁も最高に旨いです。スッポンだけでこの味が成立するとは驚愕(^_^;)
スッポンは肉系の出汁とも魚介出汁とも違うなんとも形容しがたい味わいです。滋味あふれる上品な出汁。
骨周りの肉やエンペラは胸肉とも違っていてコラーゲンが豊か。これもまた旨いです。すっごく体に良さそう^m^
〆に雑炊をいただきましたが、スッポンの旨味を吸いこんだ米は最高の御馳走。綺麗に全部食べきりました。

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【最後に】
もともとスッポンは好きな食材なんですが肉も内臓も楽しめるこのコースはめっちゃ良かったです^m^
お造りも抜群に良かったし唐揚げの旨さも悶絶物。〆に至るまでとことんスッポンを堪能させていただきました。
本日のお勘定は1人6000円ちょっと。高級食材スッポンを使ってこの値段は破格ですね。いや～大満足です(^_^)
ご馳走様でした。