生まれ変わった極上の蕎麦と創作料理
夕方5時をまわってもまだ外は明るく空気は熱を帯び、このまま夏が終わらず夜も訪れないのではなどと心配になる。そんな熱帯夜を予感させるとある夏の日にふらっと訪れてみる。夕飯にはまだ早く、ちょうど店員が暖簾を出しに出てきたところだった。
たしかここって以前は「那須屋」という名でやっていたごく普通の蕎麦屋で、なんらかの理由でオーナーが変わりそれに伴って店を建て替え、店名も「那須屋 宗庵」となり評判が格段に良くなったと記憶している。もう10年以上前のことだと思うけど。
店名が変わる前も変わった後も蕎麦をいただきに訪れたことはあるが、どこがどう変わったのかとんと覚えていない。いったい何を見て何を食べてきたのか、自分でも呆れるばかり。
間違いないのは、週末ともなれば店前の駐車場はいっぱいで、ときには待ち客の列すらできていることもあるくらい繁盛していること。改名以前はどこか冴えない町の蕎麦屋でしかなかったのが、いったいどうしたことなんだろう。
暖簾をくぐり店内に足を踏み入れると軽やかなジャズが流れる渋めの雰囲気。まずここでオーナーは若い方だなと直感した。意外と和食とジャズの相性は良く、しっぽりとジャズを流している和食系の店を何軒も知っている。
メニューを捲っていて面白そうなセットを見つけた。
普通のつけ汁とくるみ汁を2種類の蕎麦で食べ比べができる、その名もくるみ汁味合わせ。それだけではいささか足らないだろうと若い女の子の店員をつかまえて尋ねるとミニ天丼があるというので、迷わず追加した。
そうこうしているうちに女性の1人客がぽつりぽつりと立て続けにやってくる。蕎麦屋にしては意外だなとも思ったが、ここの名物らしいくるみ蕎麦を食べてその意味が分かったような気がする。
やがて配膳された蕎麦は2種類、あまり詳しくないので蘊蓄を述べるまでもないが片やよく見かける星が飛んだ灰色の蕎麦、片や更科のように真っ白な蕎麦。これらを2種類のつけ汁でいただけるので、組み合わせは4通りとなかなかに遊び心がある。
ミニ天丼はというと、イカにかぼちゃ、ししとうに茄子とありふれている。サクサクの衣はこれまた真っ白。まわしかけられた甘辛のたれがご飯に染みてこれがまた美味い。
肝心の蕎麦だが、2つある蕎麦の違いを嗅ぎ分けられるほど蕎麦道を極めていないのでなんとも言えないが、くるみ汁の美味しさには目を見張るものがある。
くるみ由来のものか、はたまた後から味つけしたのか、優しい甘さがあとを引く。甘い蕎麦だなんてと思うかもしれないが、どうしてどうして擦りおろされたくるみのざらつき感と蕎麦の喉ごしの相性は抜群。なるほど、この蜜のような蕎麦を求めて蝶も吸い寄せられてくるのだろうと合点がいく。
せっかく蕎麦と天丼をいただいていい気分になったところで、何を思ったのかまた女性店員をつかまえ、今度は水なすのサラダとやらを追加注文。さすが「那須屋」なだけあって茄子三昧だなどと誰も聞いちゃいない。
やがて目の前に現れた水なすのサラダを見て仰天。絶対に店主はフレンチか何かをかじっている。半割にされた水なすの実をくり抜き、パプリカなどと和えだけなのにこの盛り方は和には見られない。気がつけば苦手なミョウガも苦もなく一緒にペロリと食べられた。いや、これには参った。
平日の夕飯にしてはまずまず豪華だなとは思ったが、会計もまずまずのお値段になるのは当然のことか。水なすのサラダを持ってきた店主とおぼしき若い男性に美味い旨を伝えると、はにかみながらも喜んでいただけた。
店名 |
Nasuya Souan
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类型 | 荞麦面、天妇罗、日式小酒馆 |
预约・查询 |
050-5589-7143 |
预约可/不可 |
可预订 |
地址 |
埼玉県さいたま市南区関2-7-18 |
交通方式 |
从埼玉中浦和站徒步5分钟 距離中浦和 467 米 |
营业时间 |
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预算 |
¥3,000~¥3,999 ¥1,000~¥1,999 |
预算(评价总数) |
¥1,000~¥1,999¥1,000~¥1,999
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付款方式 |
可使用卡 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 无使用电子钱 可使用二維码支付 (PayPay) |
座位数 |
33 Seats ( 18张桌子、12张矮桌、吧台3) |
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个人包厢 |
可能的 可容纳10~20人 最多可容纳14人的包间宴会。 |
包场 |
可能的 可容纳20~50人 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 外面有吸烟区 |
停车场 |
可能的 店前5台(另外,有指定投币式停车场) |
空间、设备 |
平静的空间,有吧台座位,有日式围炉座位 |
套餐餐 |
无限畅饮 |
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酒水 |
有日本清酒,有烧酒,对日本酒讲究,对烧酒讲究 |
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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位置 |
家庭式餐厅 |
服务 |
提供外带服务 |
关于儿童 |
接待儿童,提供儿童菜单 |
网站 | |
电话号码 |
048-762-3806 |
备注 |
可使用PayPay |
ログを残してないのを含めて数年ぶりに再訪。
ランチタイムを避けた日曜日の夕方でも店内そこそこ盛況で、人気のほどが伺える。
昼どきに前を通ると外待ちの客が待機しているのをよく見かけるし、駐車難民になった車が右往左往しているのも日常茶飯事。この店が面する志木街道は交通量が多いうえ、ちょうど信号に引っかかる場所にあるので意外と停めづらかったりする。
代替わりしたのか、屋号を「宗庵」とあらためてから今のような繁盛店になった。
でも先代は今も健在のようで、会計に席を立ったときひょいと顔を覗かせ挨拶してくれた。
ここの名物はなんといってもくるみそば。
二八と粗挽きそばの食べ比べのできる、くるみ汁味合わせせいろにミニかき揚げ丼をつけてオーダー。ログを見たら前回も同じようなものを頼んでいる。てか、これしか選択肢がないもので。
辛口の江戸前つけ汁もついてくるけど、ほとんどくるみ汁でしか食べないな。
優しい甘口のクリーミーな口当たりでクセがなく、二八/粗挽きどちらのそばとも相性がいい。さすが名物なだけのことはあって、ほとんどの客がこのくるみそばを頼む。
二八は喉越しよく、粗挽きは舌触りとそばの香りが楽しめるのでそば好きなら粗挽き一択でもいいかも。季節限定のすだちそばなんかもこれからの季節はいいね。
カラッと揚がった玉ねぎと桜エビが主役のかき揚げも美味い。
甘辛いタレがしみしみなのはいいけど、ちょっとご飯がベチャつき気味かな。この組み合わせで2,000円なら御の字だし、くるみそばは相変わらず美味しい。
けど、思い出した。地元なのに足が向かない理由を。
アルバイトなんだろうけど、フロアを取り仕切る店員の応対がとにかく雑すぎて。
あまり接客云々は気にしないほうだけど、今回もちょっとイラッとする場面があったし、前回も何か不愉快な出来事があったような。だからつい足が遠のいていたんだった。
せっかく、くるみそばは美味しいのにとにかく残念。先代のご主人はもう店の経営には口を出さないのかな。代替わりし、リノベーションしてもいい部分は残してほしかった。