命をいただく事の意味を、ライブ感と共に。
人生で2度、「切腹」をしている。
もちろん医師の手によるものだが局所麻酔で更に同じ個所を切っているので
私の体にはそれはそれは大きな傷跡が残っている。
それでも、
この傷は自身が生きるためのものであり
これから生きる命を引っぱり出して世に送り出すものである。
生きた証を残すことが出来たかなと決して美しくは無い傷口を見れば
あまり悲しい感じはしないものだ・・・他にろくすっぽ何かを成したと言う実感は無くとも。
久しぶりに目にする
目の前で捌かれる、生命力たっぷりの鰻の様子は余りに鮮やかで
骨と包丁とがキリキリと当たる音は以前にも増して無駄が無く
非常に鮮やかだ。
特異であるところは、腕を振るうこのご店主の背景がギターであったり
ご店主の姿かたちがおよそ、
いわゆる「鰻職人」といった型にはまらぬ面白さがある風貌と言うことである。
数年ぶりである。
FBを介して親交はあったものの、すっかりこのお店にはご無沙汰であった。
にもかかわらず、覚えていて下さったご店主と奥様に感謝。
土用前の忙しい時期、カウンターの中央に停まらせていただいた。
お任せで、と申し上げて、いよいよ始まる。
まずはビール。すっきりハートランドで乾杯。
梅雨明けの近さを感じる夏日にこのビールは本当に美味しい。
とりあえずは鰻の煮凝りに、骨煎餅。
コラーゲン摂取に美味が付いてくるのならこんなにいいことは無い。
更年期の足音を感じる身としてはまたとないひと品目。
次に串焼き。
食い千切る、香ばしく焼き上げられたの。
添えられた鰻の薔薇の乗ったパフェにはトマトがあしらわれており、外国人にも好まれそうな塩梅とスパイシーな香り。
アメーラトマトが本当に甘い・・・静岡出身者としては思わず「甘えら♬」
ここから始まったまさかの日本酒ペアリング。
ご店主、六本木ヒルズアリーナで行われていた中田英寿さんの企画した日本酒イベントに出店されていたそう。
その御縁を生かし、店には今旬の日本酒の良いところが結集していたのだ・・・なんという進化!!
天然物の鰻、養殖の鰻。
そのどちらの良いところもしてもらえるとのこと。
「ああ、でも柔らかいののほうがお好みでしたっけ?」
「いいえ、(美味しければというかここのは美味しいに決まってるので)どっちでも大丈夫です♪」
大きな琵琶湖から来たと言う天然物の鰻。
黄色の腹に立派な面構えは、まるで龍のようだ。
対して入鹿のようにたおやかで箱入り娘を思わせる養殖の。
このどちらも・・・鮮やかに捌かれていく。
どの部位も生命力に溢れる姿に心の中で合掌。
その一部が白焼きで。
「ね、進化したでしょ?」と言うご店主。
見た目も味も・・・なんという進化!
花をあしらい、茶豆や焼き野菜、イクラでおめかしした白焼きの鰻は圧巻。
それを山葵をつけていただく幸せ・・・塩加減も丁度いい。
味わいの濃厚さに、私は付いてきた醤油は使わずにきれいに食べ切ってしまった。
いよいよ、鰻を丼で。
奥で焼かれる時間を
一献ずつ変わる極上の日本酒とともにゆるゆる待つ・・・なんという幸せな時間だろう。
塗りの器を開ければ
頂にたおやかな養殖鰻、支えるどっしりとした天然物。
養殖のふわりとした食感と味わいのやさしさは正に極上の絹織物のよう。
対して天然物のがっちりとした生命力・・・しっかりとした身の弾力と味の濃さ。
受け持つごはんもきらきらかっちり。
生命の濃さを感じる、間違いなく一等賞の鰻を最良の状態で味わえた幸せ。
肝吸いに入った肝もあり得ない程のしっかりしたもの。
なんて贅沢な昼餉だろう。
きっと麻布や銀座でこんな感じで食べたら何倍するかと思うような良心価格でごちそうさま。
鰻高騰の折、しかも土用前・・・ここまでの鰻づくしをしていただけたことに本当に感動した。
向学心と知識の深さ、生命のひとつひとつの重さを実感しつつ思いを込めて週末の土用へ命を扱うご店主の姿勢に感服。
これをまた年内にと、次回は是非夜の部へと誓ったのは言うまでも無く。
私は明日からの会議づくし報告づくしを乗り切ろうじゃないかと決意を新たにした。
また来よう。
絶対に。
小手指のマンナカデ・・・命の色まで鮮やかになるほどの鰻。
小手指の マンナカデ。。。
いのちの色を
濃く
鮮やかに してくれる
お店
アリマス。。。
2011.5月某日・・・再訪。
待ち合わせの
西武池袋線改札にある
涌井選手(松戸名誉市民)のポスターに
どっかり☆よっかかり(バチ当たり)
さあ!小手指へGO!
カウンター席には
手書きの「ご予約席」のカード。
ご主人、鮮やかに鰻、さばいていらっしゃいました・・・おやおや?先日と包丁の音が・・・違ってる!
前回はまだ包丁が新しいとおっしゃってましたが、、、
わあ、、こうやって包丁はなじんでゆくんですね。
前回は「ぱりぱりぱりききぱりききぱり・・・」でしたが、
この日はもう・・・すーっと身をとおる様子、を、目の当たりにして・・・やっぱり・・・わくわく♪
今回もやっぱり、
・・・キテヨカッタ!!!!!
ご主人が市場で見かけたという
旬の食材がキラキラ☆ちりばめられたお任せ♪
ミニトマトならぬマイクロトマト☆かわいいくせにちゃあんとトマト味♪
味にも目にもこれが良いアクセント♪
食用ほおづきはキウイかプラムみたいな味♪
う~ん。。。なんて楽しい!!
今回のお酒は東北中心に。。
特に「南部美人」。
凛とした味わいに・・・ほあ。。。旬のお料理とあうんだなあ。。。。
頭意外のすべての鰻を
丁寧に仕上げた鰻料理。
中でもこの
串焼き三種はお酒との相性抜群!
「命の輪郭」が・・・濃くなる感じ。
そして・・・一番楽しみにしていた白焼き。
まづは山葵とあさつきだけで・・・
身はふくよかで・・・濃い・・・やっぱり・・・濃い。鰻の味の濃さが・・・満ちているんです。。。
甘めのたまり醤油の甘さをちょっと抑えたもの(このあたりのひと手間は凄い)に、
みどりの山椒をきゅっ♪と挽いて華麗な変化を楽しみます。。。
蒲焼は関東風の蒸したものを。
わああ。。。ふんわり♪ふわふわ♪
じゅんさい入りの上品に仕立ててある肝吸いとのバランスが・・・うん、好き。
じゅんさいの
二十歳(はたち)の君は
池に咲く
目隠しの
手の冷たさよ
後ろから
瞬きのあることを
知る君の顔
すきなひと
どこから見ても
すきなひと
ふと・・・以前・・・学生時代、教育実習中に中学生と一緒に歌った
こんな歌が思い出されました。
おやん?
・・・もう40の声が直ぐそこまで・・・キコエトリマス。。。
この日も、ますます
いのちの色を
濃く
鮮やかに
していただきました。
ああ
・・・しあわせ。
以下、以前(初回訪問時)のレビュー
予約は二週間前からジモの幹事サマ?が入れてクダサッテイマシタ。
ホンジツはメンバー三人で
「日頃ガンバッタジブンニご褒美★会★~~~~★」
カウンターにて皆と待ち合わせの間、
ちょうどご主人が鰻をさばいておられます。
樽の中から 生きのいいのをまな板に。。
頭をかちん★ぽんと くしで刺し押さえ、
・・・・パリぎりきりきいぱりぎりきいきいぎい・・・
・・・一気にひけると会心の出来だとのこと。。。。
ご主人の手によって身から離れた
頭・骨と尾っぽだけのやつ
・・・マダマダ生きとります。。。
シンセンナ肝は丁寧に部ごと仕分けられます。
鰻ってやっぱり生命力あるんだな。。。
この、命を私はイタダクンダ。。。。
アリガタクイタダカナクテハ。。。
・・・これからご主人の手で
ドンナ変身をトゲテクレルノカ・・・・・・・・・・わくわくわくわく。。。。。。。ふつふつふつふつ。。。。。。どきどきどきどき。。。。。。
程なくメンバーセイゾロイ。
マッテマシタノ鰻ヅクシ★
おおきなテーブル席ニテ★はじまりはじまり~~~~★★★
おちょこが選べる♪
わあい♪イイナイイナ♪
好みのやつをエランダラ。。。。
なんと!
銘入りオシナガキ。。。。コノ温モリ。。。。。。。。。
オリョウリヲ
サラニオイシクシテクレル
温度
を感じます。。。。。熱燗・・・いい温度です。。。。。。そりゃッ♪カンパイ♪
前菜・そしてお造り。。。ひとつひとつがキレイ・・・ホロリ♪な味のオオマノマグロ・・・ミナデ感嘆。。。。
先程キレイニ仕分けられた
肝がキレイニ部位ごとに
濃いめのたれ・塩の二種でデテキテクレマシタ。
山椒はちゃいろいのと少し緑がかったのの二種類♪
宴もタケナワ・・・で、いよいよ蒲焼三種。
まずは関西風に焼き上げられた
蒲焼。。。まづはソノママ・・・っっつっつ!!!!ひゃあ!この食感!
美味しさがぎゅんっ!!!っと濃縮されてるみたいな・・・もう、クセになりそう!!!素敵な味~~~~~!!!!
そして、関西風に焼き上げられた白焼き。
これも。。
身の食感と皮の食感のバランス・・・濃縮された濃い味。。。。
白焼き
ですが
限りなく濃い
いのちの色を
感じます。。。。。
そして関東風にふっくら♪蒸してから焼いた蒲焼。
お皿に一緒に飾られた・・・・・カンザクラ・・・・・・・・・はらはら・・・・・・・・・・・で・・・・・・・・・・・鰻は香りよくふわりと儚げなクチアタリ。。。。。。
ああ。。。。。キテヨカッタナ。。。。。。。ほんっとに。。。。。イキテテヨカッタなあ。。。。。。
コノアト・・・ご飯が進んだことったら!!!
ふと目を壁に向けると・・・画と書でしたためられた
与謝野晶子の「君死にたまふ・・・」の詩が。
松戸にも・・・晶子が戸定が丘で詠んだ詩が。。。このお店と松戸の距離がぐうんと近くなった気が???
鮮やかないのちの色を感じさせる詩と、手書きの温もり。
ホロヨイト。。。程よい満腹感も手伝って
ふっと。。。。。。ホンワリ。。。。。お店の「体温」が伝わってくるようです。。。
このきめ細やかさ・・・・じっくり堪能できたのは予約してあったからこそ。。
次も是非、
絶対半月前に(この日も二週間前に予約してありました)予約致します。そして、その日が来るのをココロマチニイタシマス。。。
ご主人
奥様
お料理も、また、言葉にならないそれ以上も
しっかりいただくことが出来ました。
ご馳走様でした。。。。。
カエリミチ・・・・小手指駅のホームのマンナカデ。。。。
「いのちの 色が 濃く鮮やかになったね 明日も頑張って」
助六様の声が
AGEMAKI(揚巻)の耳元で
キコエタ
ヨウナ。
・・・・おや?
涌井(埼玉西武ライオンズ・松戸市出身)投手・・・の・・・声???か!?
店名 |
Echigoya
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类型 | 鳗鱼 |
预约・查询 |
0429-33-8017 |
预约可/不可 |
可预订 |
地址 |
埼玉県所沢市小手指町4-21-22 |
交通方式 |
从西武池袋线小手指站南口徒步6分钟 距離小手指 355 米 |
营业时间 |
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预算 |
¥5,000~¥5,999 ¥4,000~¥4,999 |
预算(评价总数) |
¥10,000~¥14,999¥10,000~¥14,999
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付款方式 |
可使用卡 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 无使用电子钱 可使用二維码支付 |
座位数 |
35 Seats ( 桌子10席,吧台7席,日式坐席22席) |
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个人包厢 |
可能的 可容纳2人、可容纳4人、可容纳6人、可容纳8人、可容纳10~20人、可容纳20~30人 |
包场 |
可能的 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
可能的 5台,附近有投币式停车场 |
空间、设备 |
时尚的空间,平静的空间,有吧台座位,有日式包厢 |
酒水 |
有日本清酒,有烧酒,对日本酒讲究 |
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料理 |
对鱼类料理讲究 |
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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位置 |
神秘不为人知的餐厅,家庭式餐厅 |
服务 |
可提供庆祝・惊喜的服务,提供外带服务 |
关于儿童 |
接待儿童 |
网站 | |
开店日 |
2006.11.11 |
命をいただく現場は、土用を前にしてかなり忙しいだろうな。
そんな思いもあったけれど、この日はどうしても連れていきたい人がいた。
この頃はあまり派手になることが無く、メディアにも取り上げられるようになったこちら。
ダメもとで予約を試みれば何と奇跡的にOK、連れて行ったのは、社会人の娘である。
彼女の住まいの最寄り駅である航空公園駅でピックアップし、車で店に向かった。
小手指の住宅街に入り込んでいくとあったあった、約3年ぶりになってしまっていた。
「あの、12時に予約していた○○(本名)ですけれど・・・」と言ったところが受けていないという。
あれ?おかしいな。
「ええっと、揚巻といいますけど・・・」
「あ、はい、お待ちしていました!」
本名より食べログレビュアーネームで通じるというのはこちらのお店のお約束だった(笑)
二人でカウンターのセンター席へ、ほどなくお忙しそうなご店主とご挨拶。
鰻丼仕立てにしてもらうことは予め告げてあったので、上に乗せる鰻はどうしようかと相談。すると、愛知三河産の新仔鰻がひとり一尾づつ用意できるという事で、おねがいしますと即決。ここへ来ると改めて思い知らされるのが、天然鰻への無理矢理な拘りは素人の杞憂であるということ。
一目見て大変そうだなという事がわかる超のつく盛夏の土用前の繁忙期な店内、予約の無いお客さんを断る様子が幾つもあった。
先ずは骨煎餅と煮凝りを摘まみつつ。
その後、肝焼きとひれ焼き。
相変わらずの鮮度+潤い。娘はひれ焼きが相当気に入った様子。
そして鰻丼。
愛知三河産の新仔鰻とは養殖であっても8ケ月までに大きく成長した貴重な若い鰻。
若武者の月代の如く青々としてふっくらでもぱつぱつの脂と身の柔らかさが特徴だという。
丼の蓋を開けて一目見た途端、ものすごい厚み、なんて半端ない!もはや二人とも感嘆詞しか出てこない。
ふわっと口に含めば、香ばしさをほんのり残してあっという間に蕩けてしまう。
若々しい潤いと力強さが漲っている・・・ひと口ひと口が幸せすぎて、食べ終えてしまった時の残念さと満足感の一緒くたは何とも言えなかった。
綺麗に漬かった漬物も見事、酸味と甘みがマックスになった完熟のメロンで〆。
エネルギーたっぷりの鰻を前に娘と二人、お互い色々な話が出来た。
仕事のこと、仕事に関わる勉強のこと、これからのこと、本当に色々。
どっぷり全力で仕事して疲れた時のリセットの仕方は美味しいものと旅と美容とエステ。
「ね、おかあさんにそっくりでしょ?」と言う娘、反論しません、確かにそうでございますナ。
次は素敵な彼に連れてきてもらいなさいねと会計時の割引券は彼女に渡してごちそうさま。
二十数年前にこの世に生れ出てきてくれた命は、今が盛りと眩しく輝いている。娘の若さと美しさと力強さに一安心。
そしてこの席を演出してくださったご店主に感謝。
連日の暑さで枯渇寸前だった私。
明日からのエネルギーを満タンにしてもらった。
次は鰻の旬の秋口から冬に来なくちゃ。