天下一品唐崎店＠大津市際川４丁目:チャーハン定食 - t_cognac's weblog : Tenka Ippin

近くのクルマ屋さんでオイル交換を頼んだついでに訪れる。なんか、無性にテンイチこってりが食べたいスイッチが入ってしまったのだ。といいつつ、こちらにやって来るのは３年ぶり。前に訪れた時はコロナ禍真っ只中で、テイクアウトの「家麺」を買って帰ったものだった。
今回、単独行で訪れカウンター席に案内していただく。と、眼前にタブレット。そういえば２年前に訪れた五条桂店が、当時すでに注文からレジまで、完全ICT化に踏み切っていたことを思い出す。イマドキの天下一品は、もしかしてコレが当たり前？？？
注文はラーメンこってりのチャーハン定食。今年の6月から「こってり」がさらにこってりになった新商品「こってりMAX」がレギュラー化しているが、ワタシゃ従来からのこってりで十分ですわ。
程なくしてラーメンが先にやって来る。いつの間にかレンゲが天一オリジナル仕様になっとるやんけ。
ストレート細麺に、例のコッテリスープ。大昔、初めて天一こってりを食べた時、これまでに未体験のコッテリ具合に「なんじゃこりゃ？？？」という衝撃の方が大きく、正直なところ美味しいと感じるものでは無かった。けれどしばらく経って、もう一度食べに行ったら、どハマりの中毒性を感じる美味さに感じたのは、今にして思えば不思議な体験だった気がする。また、これは名門のラーメンにも同じことが言えて、当時小学生だった自分が初めて山科西野にあった「東洋」（＝名門の一号店は実はこの名だったと、何遍同じことを書いてきたことかwww）のスタミナスープな中華そばを食べた時、なんだか胸焼けのようなものを感じたものだった。が、しばらく経ってまた食べてみると「なんでこんなにウマイねん！！」と感じさせる中毒性があったこと。そして、この体験がラーメンにハマるきっかけになったことを改めて思い出す。そういえば、かつて京都南座の真向かいにあった「とんとん来」なんかもそんなラーメンだった気がする。京都の四条大橋東詰という超一等地で、豚と野菜を煮詰めまくった結果、ツンとさえ来る強烈な臭いを撒き散らしていたあのお店のあの味も、初めて食べた時（中学生の頃）にはインパクトが強烈過ぎて美味いと感じなかったものだった。しかし、二度目に食べてみると「なにこれ美味いやん！」と感じたものだった。そんなふうに、あの頃は初めて食べた時はクセの強さを受け入れることが出来なかったが、二度目に食べた時にはどハマりするという味があったものだ。（ああ、もはやノスタル爺の回顧録だコレ）
拉麺スープの完汁はカラダに良くないといわれる。けれど美味いものをみすみす残してしまうのはどうか。けれど「明日もお待ちしてます。」と言われても、それはちょっと...なのが天一コッテリ。
でも、お店を出る時にリアルに言われるんですね。「明日もお待ちしてまーす！」って。

近場テイクアウト店探訪シリーズ、この日は際川4丁目のテンイチ唐崎店へ。正式には「天下一品唐崎５号店」というのかココ？直営店とかFC店とか、歴史的経緯をたどるとややこしいことになりそうなテンイチの系譜について、ここでは触れないことにする。ただ、安定的に評判は高いと聞く唐崎店。いやいやウチから一番近いというだけだ。なんなら、チャリで15分程度だ。現地に行ってみると、店内飲食のお客で結構賑わっている。「密」にならないのだろうか？とは思うけど…。（この２日間ほどは滋賀県で新規感染者が増えていないようではあるが）とにかく、ワタシはお持ち帰りを選択。「具あり」のラーメン一人前を購入し、そそくさと帰宅。で、コレがテンイチ家麺具ありキット一人前の全容。チャーシュー・メンマ・ネギ以外のスープ・麺・タレ・唐しみそ・にんにくは結構日持ちしそうなつくり。とりわけ、スープは冷暗所保存で賞味期限は二ヶ月以上も先。麺の消費期限はおよそ２週間後。まあ、どっちも今から作って食うけどね。タレはスープと別になっていて、その気になれば「完全タレ抜き」も可能な仕様。丁寧な作り方の説明書もついてくる。スープは、一人前の場合、水150mlを加え...と書いてあるが、そうするとせっかくの濃厚スープが薄まってしまうではないか。だからこの作り方には従わず、スープは一切薄めず湯煎で温めることにした。出来上がったのがコレ。ネギは自前で若干追加。天下一品の場合、お店によってスープの濃度がことなることはよくあることと自分は思っている。それは、工場から送られてきたスープをどの程度水で薄めて出しているか、夜言うことに過ぎないのではないだろうか？とりあえず、スープの袋から一切薄めず味わうのが、一番濃いはずだと思う。テンイチの麺は、一般的な中華麺に比べて塩っぱい、というのが大昔に一度テンイチお持ち帰りを作って食べた印象だった（当ブログには非掲載というか書くのサボってた）が、今回食べてみた感じでは、目立って塩っぱいと言う印象では無かった。尤も、このお持ち帰りキット自体、ココ20年の間で進化しているようだからなねぇ。

この日、午前で終わる予定だった業務が長引き、結局、午後二時を過ぎてしまった。できることなら移転リニューアルしたラーメンひばりにでも行ってみようかと思ってはいたが、結局、通し営業のお店に向かうことにランチ難民になることを避けた。と、ともに、そういえばココ３年ばかり食べていない天一こってりが急に恋しくなり、唐崎店に向かった。天下一品は支店によってかなり当たり外れがあるとはワタシの偏見かもしれぬが、過去に極端にシャバいこってりを食べさせたお店もあるにはあったので、やはり支店によって違いはあると思っている。そんな中、ココ唐崎店は期待通りの天一こってりを味わわせてくれるお店だと思っている。トッピングによるバリエーションの多さはあるが、「こってり」「あっさり」「屋台の味」「味がさね」の四種の味がスープの基本...という書きぶりにどうしてもなってしまうが、自分とでしては、天一＝こってりであり、あっさりなんか食べてみようとさえ思わない。そこに、更に豊かな定食バリエーション。呑処としても使える単品メニュー。さらに、二種の冷やし中華なんてのもあったが、やっぱり天一は、こってりでしょう。ということでこってり並のチャーハン定食をメンカタメのニンニクヌキで、細麺と普通麺が選べるところを、普通麺で注文。ネギヲヲメも言いたかったが、なんでも７月１５日を機にネギ多めサービスは廃止となり、ネギ増しは別料金となったそうだ。これはちょっと、残念。しばし待つ後、ほぼ同時に持ってきてくれたラーメンと半チャーハン。高校生の頃だったかな。初めて天一こってりを食べたときに、アレほど味の名門フリークだった自分が、ナニコレ？こんなの濃すぎてよー食わんわ！と思ったが、二回目以降病みつきになった記憶がある。ソレが天一こってりだ。ものすごく濃密でありながら、実はアブラのしつこさをおよそ感じさせない。この、ならではの味。良いよね。こうしてラーメンとしての完成品を味わうとほとんど分からないが、持ち帰り用のラーメンを買って帰って、自宅で天一の標準麺を茹でてこってりスープに浸さず麺単体で味わってみると、麺自体にけっこう塩味が込められていることが伺えたりする。スープにデフォで入るニンニクは抜いたけど、テ−ブルサービスのニラ漬けには、つい手が伸びてしまう。麺を平らげ、少し残ったスープを汁代わりにいただくチャーハン。今回なんとなくチャーハン定食を選んだが、メニュー表をあらためて良く見たら、チャーハン定食と同価格で「スープライスセット」なるものもあることに気づいた。次行くことがあれば、コレだなきっと。
昔はなかった赤一色の器にも、「明日もお待ちしております」の文字が。そうそう毎日来ようとは思わないけど、一旦スイッチ入ったら、たまらなく食べたくなるのが天一だ。美しくない画像で失礼ながら、天一のレンゲは、ラーメン用とチャーハン用で、形が異なることを初めて知った。北白川総本店から見て山ひとつ（大文字山〜比叡山）を越え、ほぼ同緯度に位置しながら、かつ天下一品が経営するスパリゾート「あがりゃんせ」に最も近い唐崎店、間違いない、とワタシは勝手に思い込んでいる。