名人から偉人へ
琵琶湖ももうすぐ春ですね
こちらの素晴らしさは前回書いたので今回は備忘録的レビュー。
本日の16000円のコース内容は以下
花山葵のおひたしとフグの白子
このわたの塩辛と子持ちワカメ
松露しんじょうとアイナメの椀
豆腐の田楽
八寸(カラスミ、サヨリの木の芽寿司、ゆべしなど)
本モロコ焼き
アワビのステーキ
筍と昆布の炊き合わせ
ナマコの酢の物
氷魚の釜揚げと山椒のごはん
苺ゼリー
黒豆餡
冬から春にかけての琵琶湖の味を十分楽しめた。日本一とも評される八寸は、今回はひな祭りがテーマだったようだ。
ただ今回は今までの13000円のコースよりも一段階上げてみたのだが満足度は同じくらいだったので、次回からはまた13000円のコースにしようかなとは思った。
次は真冬に来てみたいね。
☆5.0ってのはこういう店だ
2018年に初訪問し、感銘を受けた大津市の日本料理店。2年ぶりに再訪することが出来た。
前回はお昼に夜のコースをお願いしたのだが、現在は夜のコースは夜のみとのことなので、土曜日の夜に妻と訪店。奥様に迎えていただいた。
本日の13000円のコース内容は以下
胡麻豆腐と蟹
走りの銀杏
鱧と冬瓜の椀
真鯛の塩締め
穴子の飯蒸し
八寸(自家製からすみ、鱧の子の塩辛、車海老の黄身寿司など)
子持ち鮎の炭火焼き
鱧の子の蒸しもの
海ぶどうと蛸の酢の物
麦とろろごはん
巨峰、ラ・フランス
いちじくのコンポート
うーん、すごい。食べログの点数ってのは完全に私個人の主観なのだが、何と言うか、「☆5.0は☆4.5とは全く違う」という事実を思い知らされた感じがした。☆4.5を付ける店も自分の中ではものすごく美味しい店ばかりなのだが、☆5.0の店は「この分野のこの価格帯ではこれ以上の上は無い」と確信出来るのだ。
御年73歳の店主が熟練の技法で作る料理の数々は、どれもすさまじく美味しい。
表面に塩を振って寝かせることで旨味が凝縮した鯛の刺身や、身からも卵からも香りが鼻に抜ける子持ち鮎など、派手なことは特にしていないのに食べると明らかに他店とレベルが違う。
数日かけて作るという八寸の世界観(今回はお月見がテーマ)も相変わらず素晴らしい。
今度は2年と言わず半年後くらいにはまた来るぞ。
マイベストレストラン2018 第1位候補
うーむ、今年のマイベストレストラン第1位は長野県の『柚木元』で決まりだと思っていたのだが、この店を発見したことで揺らいでしまった(笑)
琵琶湖のほとりにある小さなお店で京都の有名料亭よりも美味しいものが食べられるとは誰が思おうか。
猛暑日が続く中、瀬田駅からタクシーで向かう(900円くらい)。
店の正面から見える琵琶湖の湖面が眩しい。
ご年配のご夫婦2人で営業されているこちらのお店、土曜日の昼だが客は我々だけのようだ。
奥様によると先週まではかなり忙しかったとのこと。
通常のランチタイムは5000円程度の料理しか出していないようだが、予約の際に夜のコースを食べたいとお願いしたら快く了承していただいた。
そんな本日の13000円のコース内容は以下。
生雲丹入り長芋寒天
鰻の蒲焼きと飯蒸し
鱧の椀
鯛のお造り
八寸
鮑と冬瓜と長茄子の煮物
琵琶湖鮎の塩焼き
岩牡蠣
近江牛のミニステーキ
新生姜と油揚げの炊き込みご飯
ぶどうのジュレ
うーん、素晴らしい。
冒頭でも話したように食後の満足感は今年訪れた店の中で1、2を争うものだった。
まずは素人が言うのもおこがましいほどに技術が完璧。
鰻の焼き方や鱧の骨の処理は、それぞれの専門店にすら全く引けを取っていない。
鱧だけで出汁をとった鱧のお椀を口にした時には思わず唸ってしまった。
そしてやはり八寸。
店の看板にまで『椀 向 八寸』と書かれているくらい、八寸に力を入れている。
内容は鮒寿司、フォアグラの煮こごり、蛸とオクラ、鰻と牛蒡の八幡巻きなど。
文字だけだと平凡に見えるかもしれないが、実際に食べてみると一つ一つの味わいが強烈かつ個性的なのに、全てをまとめて見ると非常にバランスが取れている。地元の季節の食材をたくさん使うという縛りがある中でこの完成度は、店主の並々ならぬ力量を反映していると思う。
鮑も鮎も本当に美味しかったし、最後の近江牛は我々が北海道から来たことを知ってサービスで出してくれたのだと思う。
遠方の客に滋賀の食材を味わって欲しいという心遣いに深く感謝。
奥様の暖かい接客と深い知識にも感服。
何とか年内にもう一度行きたいなー。
店名 |
Koraku An(Koraku An)
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类型 | 日本料理 |
预约・查询 |
077-545-6335 |
预约可/不可 |
可预订
※予約は2名様から承ります |
地址 |
滋賀県大津市萱野浦25-1 コンフォール萱野浦 1F |
交通方式 |
汽车或TAXI,步行很难 距離粟津 1,459 米 |
营业时间 |
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预算 |
¥15,000~¥19,999 ¥5,000~¥5,999 |
预算(评价总数) |
¥20,000~¥29,999¥6,000~¥7,999
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付款方式 |
无使用卡 无使用电子钱 |
座位数 |
27 Seats |
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个人包厢 |
可能的 可容纳8人 |
包场 |
不可能 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
可能的 从店铺右转,在一家民宅之间的停车场有三个车位 |
空间、设备 |
平静的空间,有日式包厢 |
酒水 |
有日本清酒,有烧酒 |
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料理 |
对鱼类料理讲究 |
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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位置 |
风景优美 |
今年まだ鮎食べてないなー、美味しい鮎が食べたいなーと考えた時に真っ先に思いついたのがこちら。日本一の八寸と鮎を食べるためなら滋賀遠征もなんのその。
北海道からたびたび来る客は珍しいのか、奥様にもなんとなく我々の顔を覚えていただけたようだ。
本日の20000円のコース内容は以下
長芋寒天と生じゅんさい
鱧の湯引き
鱧と胡麻豆腐の椀
鱧の煮寿司とちまき
八寸(フォアグラ寒天、蛸とオクラの酢の物、鮒寿司など)
鮎の炭火焼き
島原の黒胡麻そうめんと胡麻タレ
鱧の子と白ダツの炊き合わせ
蒸し鮑
鰻の蒲焼きと山芋かけごはん
赤だし
デラウェアのゼリー寄せ
水羊羹と抹茶
昨年はついに厚生労働省から「現代の名工」にも選ばれ、日本を代表する技術者に名を連ねる店主。しかしその店主ご夫婦も70歳代半ばとなり、予約は夜は1日1組、昼も1〜2組限定とその技術を堪能出来る機会は減ってきている。名人を超えた偉人の料理をあと何回口に出来るかは分からないが、可能な限り通い続けたい店の1つである。