焼津、よし寿司、ここにあり : Yoshizushi

　焼津といえば言わずと知れた日本一の漁港、もちろん、かつお水揚げNo.1の漁港です。それだけに、目利きの寿司が楽しみです。

　土曜日の昼、お邪魔しました。夕方から静岡で仕事があったので、昼食のため大阪から静岡、そして少し戻って、一目散に焼津へ。12時ころでした。騒がしい大阪の還暦近くのおじさん3人、大将は優しく迎えてくれました。そして、終始にこやかな笑顔での対応。さすが、30年もやっている貫禄か。静かな店内なのに、おそらく人生で一番やかましかったのではと思います。どうもすみませんでした。しかし、おいしかった。

　四の五の言わずお任せの刺身盛り、さんま、かつお、樽いか、おいしかった。今回食べたかつおは時節柄、当然ながら焼津沖にはいません。宮城の沖、まだ戻りではありません。淡い朱色にほれぼれします。しょうがとねぎの薬味を添え、醤油でいただきます。さんまも同じです。ミナミマグロの中とろも、さらりときめ細やかなあじわいでした。定番の蒸してほんの少しあぶったアナゴのにぎりと塩にぎり、金目も上質の脂がのっていたし、利尻のウニも、山吹色、べとつかない触感の極上、いい仕事をしていますね。好物のタコ刺しも、少しいただきました。

　一番印象的だったのは、塩で食したアナゴのにぎりです。大将言うとおり、甘みが引き立ちます。凛とした磯自慢の大吟醸との相性も良かったですね。また、関東のシャリは味わいがさりげなく、その分量も控えめで、ネタを生かしています。大満足の昼食でした。

　津波対策を万全にして、さらに繁盛されることを願っています。