店名 |
Mangetsu
|
---|---|
类型 | 日式小酒馆 |
预约・查询 |
055-952-3666 |
预约可/不可 | |
地址 |
静岡県沼津市大手町1-2-7 |
交通方式 |
距離沼津 145 米 |
营业时间 | |
预算(评价总数) |
¥2,000~¥2,999
|
个人包厢 |
不可能 |
---|---|
包场 |
可能的 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
酒水 |
有日本清酒,有烧酒 |
---|
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
---|
[静岡県沼津市]
2021/5/21(金)
JR沼津駅南口にある居酒屋。
創業1980(昭和55)年。"おじや" が名物。
場所は… 駅の南口からロータリーを左奥に出て、最初の信号を左折。
旧富士急百貨店の前を通り、次の角(セブンイレブン)を左折、道なりに歩くと見つかる。
駅から徒歩4分。日祝定休?
この近辺は「十五番街」と呼ばれ、昭和中期から変わらないであろう、ディープな沼津がビジビシ感じられる貴重なエリア。
闇に浮かぶ満月の看板、18年前からずっと気になっていた。
隣には "満月2" という同系列のラーメン店もある。
御殿場線の大岡駅から少し南、国道沿いにも同名の居酒屋があるが、
そちらは店主の息子さんが営業しているという。
客席はカウンター9席、奥に座敷席。
全席禁煙。BGM代わりにテレビが流れる。
店主のおじいちゃんが、温かく迎えてくれる。
話はちょっと聞き取りにくいが、私のような酔っ払いには丁度良い(笑)
カウンターには焼酎のカメ、奥の方には漁網と大漁旗。
お品書きの一部を紹介すると…
〔一品〕お浸し、らっきょう、枝豆、塩辛、生のり、もずく、めかぶ、納豆唐揚
〔魚介〕赤貝刺し、本マグロ(赤身・大トロ)、アジたたき、アジなめろう、イサキ刺、クジラ刺
ハマグリ酒蒸し、ハマグリ塩焼、いわし干物、かさご唐揚、川エビ唐揚、ゲソフライ
〔肉系〕鳥唐揚、馬刺、馬ユッケ、もつ煮、牛ホルモン、豚ホルモン、にんにく砂肝炒め
ワン餃子、とり皮ポン酢、とり皮塩焼、とり皮みそ焼、とり皮パリパリ揚
〔シメ〕おじや(梅・アサリ・納豆・カキ・イクラ・特上盛合せetc)、カレーホルモンうどん
看板には "磯料理" と書かれているが、鶏の唐揚げが名物だったり、
目の前の冷蔵ケースには下処理されたホルモンが並んでいたりと、肉料理の比率が高いようだ。
--------------------------------------------------
■ドリンク
◎生ビール
アサヒ「スーパードライ」エクストラコールド。
おじいちゃんが「氷点下2度」、と必ず説明してくれる。
お通しはポテトサラダ。塩強め、おつまみ仕様。
◎黒糖焼酎「満月」(¥550)※税込10%
沖永良部島・原田酒造。たまたま店と同名だったから、カウンターに飾っているとのこと。
焼酎ロックが、納豆唐揚げ(後述)と合うんだな~。
◎冷酒「千代むすび」純米辛口(¥660)
鳥取県境港の蔵。サラッとして飲みやすく、いかにも昔から愛される感じの淡麗辛口だ。
遠く離れてはいるが、やはり港町の酒を勧めているところに、妙な納得感あり。
--------------------------------------------------
■イワシ刺身(¥500)
新鮮でないと出せない一品。眺めてみれば、なまめかしい姿。
少量だが、小骨もあまり気にならず、港町ならではの味。
--------------------------------------------------
■酢タコ(¥550)
ブツ切りに、ワサビを添えて。
周囲が真っ赤に染まった、このレトロなルックスが良いじゃないか!
--------------------------------------------------
■納豆唐揚げ(¥600)
この店の名物メニュー。鶏肉は入らず、練った納豆に衣をつけ、柔らかくフリッター風に仕上げる。
アツアツの揚げたて、マイルドで「とろける」食感。納豆の匂いはそれほど気にならない。
油も良いものを使っているのが分かる。
ほど良い塩加減で、焼酎にぴったり合う。
--------------------------------------------------
■盛り合わせおじや(¥1300)
おじやなんて、実家で風邪を引いたときに作ってもらったきり。
20年、いや30年近く、食べてこなかった料理かもしれないなあ…
一人用の鍋で、できたてアツアツが登場!
海老・カニ・ホタテ・いくら・青海苔・生卵入り。
間違いなく「私の人生史上で最も豪華な」見栄えのするおじや。
…カニカマじゃない、本物のカニが乗っているのです。
ヤケドに注意しつつ、ひとさじ口に入れてみると、なんとまあ~ 出汁の効いた味わい。
出汁の出そうな具材がこれでもかと入っているので、さもありなん。
海老は、殻を外すのがちょっと大変だが、本当に甘いのが印象的!
天然物だろうか、さすがにモノが良いようだ。
温かい料理にいくらを使うのはびっくりだが、
プチプチ感は失われておらず、意外なほど違和感がなく、ほんのり塩気がおじやの味わいに合う。
脇役として入っている えのき茸は量産品ではなく、おそらく天然物ではないか。
細部までこだわりが感じられる。
--------------------------------------------------
若かりし頃、茨城から沼津にやってきた店主のおやじさん。御年70くらいだろうか?
沼津の歴史に興味のある私、話を伺ってみると、もう出るわ出るわ(笑)
港町の沼津には、船員目当ての歓楽街が非常に発達し、
"沼津銀座" をはじめとし、有名なキャバレー・サロン・クラブが建ち並んでいたという。
飲み屋の多さに関しては、西の広島、東の沼津といわれたこともあるそう。
場所柄を見込んで、新しいタバコの販売テストも行われていたという。
沼津港が現在地(狩野川河口)に移動する前は、御成橋のすぐ南側に港があった。
港に近い上土(あげつち)は当時の繁華街で、
現在のリバーサイドホテルあたりから駅まで、歓楽街が続いていたという。
上土に一番街があって、駅前まで途切れることなく…
その終点だった「十五番街」だけが、現在まで残っているというから感慨深い。
独特な世界を堪能して、お会計¥5300。
駅周辺の高架化工事がはじまったら、この一画は更地になる予定とか。
店仕舞いの準備をしながら、おやじさんが、ザルにいっぱいの赤貝を見せてくれた。
「ボケないためにやっとるくらいですけどね」と謙遜されるが、
いやいや、まだまだお元気で。