店名 |
Godaimenodaiwa Ginza
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类型 | 馒鱼 |
预约・查询 |
03-5524-3125 |
预约可/不可 |
可预订 |
地址 |
東京都中央区銀座4-2-15 塚本ビル B1F |
交通方式 |
銀座駅C6出口に直結。階段の途中に入口あり。 距離银座 93 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算(评价总数) |
¥5,000~¥5,999¥6,000~¥7,999
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付款方式 |
可使用卡 (JCB、AMEX、Diners、VISA) 无使用电子钱 |
服务费收费 |
別途奉仕料(サービス料)10% |
座位数 |
32 Seats ( テーブル32席) |
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个人包厢 |
不可能 |
包场 |
不可能 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
不可能 |
空间、设备 |
平静的空间 |
酒水 |
有日本清酒,有葡萄酒 |
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料理 |
对鱼类料理讲究 |
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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关于儿童 |
接待儿童 |
网站 | |
开店日 |
2010.6.18 |
昼前に銀座での用事が有り、その帰りに立ち寄る。
少し歩けば色々な選択肢が有ったが、生憎の雨模様のため地下鉄と直結したこちらを選ぶ。
飯倉の本店は東京を代表する老舗鰻屋として周知され、こちらもそれに準じた仕事で評判の高い店である。
入居している「塚本素山ビル」は銀座でもかなり古い建物で、60年以上前に丸ノ内線が敷設された当時から地下道で繋がっていたようだ。
此処にはかの有名な「すきやばし 次郎」がこちらの向かいに入っており、私も昨年一度MFさんのお誘いを受けて伺った。
このフロアーにはもう一軒「バードランド」が在るが、こちらもミシュランガイドで一つ星を獲得している人気店である。
11時半の開店直後に入店したが、既に奥のテーブル席には先客が居る。
他にもランチ会食の利用で、幾つかのテーブルには予約が入っているようだ。
着物姿の女性スタッフに迎え入れられ、左手隅の卓に通される。
店頭にも掲示されているが、席に着くなりお姐さんより本日は天然鰻がある旨が告げられ、鰻重の場合プラス600円で提供されるとの事。
品書きには5種類の鰻重の他に、ミニコース的な一通りの仕事が楽しめるメニューも並んでいる。
その中で「千鳥」というのが面白そうだが、これも600円の加算で天然ものになると言うので、折角なのでこれでお願いする。
ちょっと飲みたかったのでビールをもらおうとするが、岩手の地ビールの「山椒エール」なるものが気になり選んでみた。
ホップと共に山椒の実を香りづけに加えているようで、実際に仄かに山椒を感じる味わいは悪くなかった。
「千鳥」の内容は次の通り。
「お通し」は「鰻のにこごり」と「鰻の旨煮」の2品。
少量ずつだが丁寧な仕事は認められ、特ににこごりの食感と味加減が秀逸。
「一口志ら焼」は、金属製の箱に湯を溜めてその上に四角い塗り物を嵌め込んだ、特製の器で恭しく供される。
保温のため江戸前の老舗鰻屋では昔からこういった趣向を施す伝統があるが、たとえ'一口'であってもこの器を使う点に矜持を感じる。
実際に蓋を開けると、一口と言う割には大き目の1/4尾ほどの白焼きが現れた。
本山葵と塩・醤油が添えられており、天然物だからかは判然としないが確かに美味しい。
「鰻丼」:有田焼と思われる色絵の、優雅な丼が登場。
蓋を開ければ、結構な大きさの半身の蒲焼が薄目に盛られたご飯の上に乗っている。
焦げ目はほとんど無く、照りも少ない派手さの無い仕上がりがこちらの特色。
器が広口なので覆い尽くすことは無いが見劣りは全く感じさせず、器の良さも相俟って美しい景色を見せている。
箸を入れるとスッと入り蒲焼とご飯が一体化するのが、蒸しの工程を挟んだ江戸前鰻の身上。
適度に脂を落とした身は上品で、濃くなく甘さ控えめなタレの味わいも洗練されている。
ご飯は米の質も炊き上げも上々で、タレが予め満遍なく塗されている点も好ましい。
「肝吸い」はきちんと処理された肝に三つ葉が散らされ、吸い地の加減は程よく量もたっぷり。
箸休めに「大根おろし」が付くが、香の物もあるのでこれは無くても良いかなと思う。
「香の物」は「大根と胡瓜の糠漬とキャベツの浅漬」で、定番の奈良漬が無いのが残念だが、多少のアルコールが含まれるせいか最近は出さない店が増えた。
デザートには「梅酒ゼリー」が出された。
梅酒の風味が生かされ、ケーキ屋などで用いるアガーが使われており、ゼラチンと寒天の中間のような食感が好ましい。
これにもアルコールが含まれるのではと思うが、煮立たせて完全にアルコールは飛ばしているようだ。
少量ずつだが中々バラエティに富んでおり、こちらの一通りの仕事が確認できた。
このコースは基本5,300円で、天然鰻の加算が600円と飲み物、これにサービス料10%付くため総額は7,500円。
味はもとより機能美を感じさせる設えや厳選された器を愛でるのも楽しく、この金額は相当に思う。
江戸の昔から鰻は、江戸前四大料理では最も上位に在った高級料理。
関西の手法では鰻は一般的な焼魚と同様に扱われてしまうが、高級食材にはそれなりの丁寧な調理法を施すのが江戸前の流儀である。
手間と時間が掛かるので出来上がるまでの間、座敷に上がって一杯やって待つのが古よりの習わし。
その伝統は受け継がれて東京人の鰻に対する思い入れは深く、ハレの日の料理として今でも慶事や接待の場として鰻屋が使われることは多い。
私にとっても鰻は格別の料理で、襟を正して食したいと言う気持ちは子供の頃から生き続けている。
寛政年間創業のこちら「野田岩」は、その代表格として揺るぎない地位を占めている。
飯倉の本店とこちらには'五代目'が冠されており、そこに齢80を過ぎたご主人の心意気が表されているようだ。
江戸前の食文化の一端を担う王道の仕事を評価したい。