パイレーツ・オブ・ヒビヤ : Kaizoku

今日も晴海通りの川を渡った週明けのお昼時
やってきたのはガード下の向かいの並びにある「海賊」というお店です
こちら「海賊」は私にとってはとても思い出深いお店
今を去ること30年以上前、某職場にいた一時期、こちらのお店がたまり場のようになっていて、呑むといったらこちらのお店に来ていたことがありました
当時は昨今とは違って勤務管理がブラックだったから、夜の9時、10時といった時間から呑み始めて、ブラックアウトもしていないのに乗り合いでタクシー帰りなんていうこともよくあったな
その後経営でも変わったのか雰囲気が違ってきたうえ、当時増えつつあった外国人の店員が多くなって、「ホッケ」かなにかを頼んだら「イカヤキ」なんて注文伝票に書かれちゃったりする有様になってしまったから、次第に足が遠のくようになりました
その「海賊」がランチ営業をしていると知ったのは、昼飯目線でこのあたりを歩くようになったごく最近のこと
今となっては懐かしさもあるから、是非一度いただいてみようとやってきた次第です

階段を下りて地下にあるお店に入ってみれば、見覚えがあるような、ないような店内
もう30年以上も前のことだから、記憶が定かではないのはいたし方ないとして、相当に古びてはいるから、たぶん当時のままということなんだろうな

こちらへと案内された席に着くと、お店のお姉さんから本日「焼魚定 さば」は終了したとのアナウンスだけれど、私はもともと「ねぎとろユッケ丼定(700円)」をいただく気になっていましたから、動ずることなくそれをオーダーしました

さて、ほどなくやってきた「ねぎとろユッケ丼定」
丼を見れば…
卵黄を乗せ、韓国海苔を散らしてあるのが“ユッケ”たるところなんだろうけれど、いやはやなんとも、開発規制が厳しい閑静な住宅地にある邸宅のような建蔽率にちょっとびっくり
うーん
具とごはんのバランスを考えると、具の周りの広大なのりしろのような部分のごはんは、まずは小鉢とサラダ、漬物を総動員して片付けるしかなさそうです
で、ようやく具とごはんのバランスが整ったところでいただいてみれば、後がけしたタレにもニンニクのような風味が効いていて妙に美味いけれど、これもまた“ユッケ”としての演出なんだろうな

お隣にいた先客が食べていた「カキフライ定」や、後続客がオーダーした「チーズハンバーグ定」を横目で見ていたところ、どちらもたいして美味しそうには見えなかったけれど、もう少し値段が上がってもいいからなんとかならないものかね

(6点／10点満点)

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