実に正統派
言わずもがなだが、京都の超老舗料亭である南禅寺瓢亭が満を持して展開した東京店である。当初は第15代当主の高橋義弘氏が店長を務めておられたが、2022年11月現在は片倉さんが店長をやっておられ、高橋社長は南禅寺の本店にいることが多くなったようだ。
東京ミッドタウン日比谷の3階。暖簾を潜り通路を左に曲がると右手に小間のお茶室。四畳半台目というのだろうか、無理すれば8人くらい入れそうだが、快適に茶事懐石を頂くには6名マックスという感じだろうか。さらに進むと左手にL字型カウンター席、右手に半個室、そしてさらに奥に個室が一つという構成。カウンターには畳が嵌め込まれているという独特な作り。
ランチは点心7,000円と12,000円の懐石コースの二本立て。自分はランチではほぼ懐石コースを頂くが、(夜に比してボリュームが少なめだが)そのクオリティとプレステージからすると12,000円というのは信じられないほどお得感がある(ただし「ぶーさん21。」さんがご投稿されている写真を拝見すると15,000円となっているので最近値上げされたのかもしれない)。ランチのお客さんの多くは点心を召し上がっておられる。八寸と鯛、お椀、炊き合わせ、ご飯とお新香、デザートという構成。懐石コースは瓢亭玉子が一つだけだが、点心コースは二つ^_^
夜になるとお肉なども追加され、使われるお盆や器なども高級なものとなったりして、そういうものが好きな方はとても楽しめると思う。
お店の方々は京都では厨房に入ってお仕事をされておられるので、お客さんのお話相手をしながらお料理を仕上げていくということに慣れておられないのだと思うが、カウンター懐石というスタイルを取られる以上は、やはりそれでは物足りないのは正直なところ。◯◯劇場などと揶揄される人気店や、高級食材をカウンター上にズラリと並べるパフォーマンス日本料理店のようになれとは言わないが、もう少しだけお客さんの相手をする、もう一歩突っ込んだお料理の説明をするなどということがあれば、お客さんも(美味しかったという感想だけではなく)楽しい時間を過ごしたという想いをもって帰路につくことができるのではと思う。
実に正統派
平日の正午30分過ぎに伺った。45分ほど前に電話で予約した次第。1名での訪問である。
お店に伺ってみると、カウンターには先客5名(3組)。半個室のようなところに6名のグループ。それなりにお客さんが入っている感じだったが、店長曰く、お昼は客足が戻ってきたけど夜はまだまだ静かです、とのこと。
ランチは点心6,050円、コースが12,100円と18,150円の二本立て(いずれも税サ込み)。ちなみに来年から値上げされることになっている。自分は18,150円のコースを選択。この日はキノコをふんだんに頂いた日であった。
まず、黄瀬戸の器で供された先付は柿、椎茸、胡瓜、そして胡麻ペースト。
お造りは鯛の昆布〆。実に上品で、お味薄めなしめ方。
お椀は早くも白味噌。剥きたてのキノコに銀杏。キノコの剥きたては新食感。「ちゅるん」としている。白味噌の塩梅がお見事。
白子のちり酢掛け。王道のお味。
白子に少しだけ口をつけたところで八寸が到着。白子も八寸の一貫だったのだろうか。さておき、八寸の内容は落花生と香茸を甘辛く炊いたもの、卵焼き(百合根とキクラゲ)、焼き栗を蜜で甘く炊いたもの、鯛の菊花寿司、ハモのフライ、そして瓢亭玉子。
焼き物は甘鯛の酒焼き。これまた良い塩梅である。
上品で塩梅の良いお料理が続くのだが、塩梅の良さの真骨頂が炊き合わせ。カブ、シュンギク、湯葉、そしてアナゴ。コースの最後の方でホッコリとすることができる。
〆のごはんはサツマイモとマイタケ。サツマイモの甘さがこれまた仄かで、本当に塩梅が良い。栗とかサツマイモのご飯をこういう良い塩梅で仕上げてくれるところって実に少ないと思う。そしてなぜかここで(お味噌汁ではなく)煮物椀のような豪華なお汁が登場。なんでだったのだろう?前述した白味噌と入れ替えても良いのではないかとも思うほどである。なにはともあれ、煮物椀の中にはホタテ入りの蓮根饅頭、そしてやはり木の子がたくさん。
デザートは洋梨のコンポートに焙じ茶のジュレ掛け、そして胡桃のお菓子と豆腐で作ったカスタード。伝統的日本料理の枠内でのちょっとした遊びがとても奥ゆかしい。
お酒はビール2本と日本酒を頂いた。
下記はベース投稿
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言わずもがなだが、京都の超老舗料亭である南禅寺瓢亭が満を持して展開した東京店である。開店からしばらくは第15代当主の高橋義弘氏が店長を務めておられたが、今は若き片倉氏が店長を務められていて、2022年秋の時点では15代目は1か月に1週間くらい東京に来られるそうだ。
東京ミッドタウン日比谷の3階。暖簾を潜り通路を左に曲がると右手に小間(四畳半台目)のお茶室。無理すれば8人くらい入れそうだが、快適に茶事懐石を頂くには5名マックスという感じだろうか。さらに進むと左手にL字型カウンター席、右手に半個室、そしてさらに奥に個室が一つという構成。カウンターには畳が嵌め込まれているという独特な作り。
ランチは(2022年秋の時点では)点心6,050円、コースが12,100円と18,150円の二本立て(いずれも税サ込み)。ちなみに2023年1月後半から値上げされることになっている。自分はランチではほぼ懐石コースを頂くが、(夜に比してボリュームが少なめだが)そのクオリティとプレステージからすると信じられないほどお得感がある。ランチのお客さんの多くは点心を召し上がっておられる。八寸と鯛、お椀、炊き合わせ、ご飯とお新香、デザートという構成。
夜になるとお肉なども追加され、使われるお盆や器なども高級なものとなったりして、そういうものが好きな方はとても楽しめると思う。
お店の方々は京都では厨房に入ってお仕事をされておられるので、お客さんのお話相手をしながらお料理を仕上げていくということに慣れておられないのだと思うが、カウンター懐石というスタイルを取られる以上は、やはりそれでは物足りないのは正直なところ。◯◯劇場などと揶揄される人気店や、高級食材をカウンター上にズラリと並べるパフォーマンス日本料理店のようになれとは言わないが、もう少しだけお客さんの相手をする、もう一歩突っ込んだお料理の説明をするなどということがあれば、お客さんも(美味しかったという感想だけではなく)楽しい時間を過ごしたという想いをもって帰路につくことができるのではと思う。
実に正統派
実に一年振りの訪問となってしまった。この日はランチタイムに点心をいただいた。八寸(瓢亭玉子、穴子寿司、カラスミの豚巻きの粕漬けなど)に明石の鯛の向付、お椀(蛤真薯)、炊き合わせ(京都の筍、鯛の子、蕗)、そして筍のおこわ(上にカラスミを振りかけて)。前回いただいた時と大きく変わることはないが、安定のお味だし、比較的お安いお値段でこの点心がこの雰囲気の中で楽しめるなら文句はない。
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言わずもがなだが、京都の超老舗料亭である南禅寺瓢亭が満を持して展開した東京店である。第15代当主の高橋義弘氏が店長を務めておられる。15代目は京都と東京を行ったり来たりではあるが、ご尊父である14代目がまだまだ京都でご健在でいらっしゃって本店をお任せできるので、社長が東京にいらっしゃる頻度はそれなりに高いという印象だ。
東京ミッドタウン日比谷の3階。暖簾を潜り通路を左に曲がると右手に小間のお茶室。四畳半台目というのだろうか、無理すれば8人くらい入れそうだが、快適に茶事懐石を頂くには5名マックスという感じだろうか。さらに進むと左手にL字型カウンター席、右手に半個室、そしてさらに奥に個室が一つという構成。カウンターには畳が嵌め込まれているという独特な作り。
ランチは点心7,000円と12,000円の懐石コースの二本立て。自分はランチではほぼ懐石コースを頂くが、(夜に比してボリュームが少なめだが)そのクオリティとプレステージからすると12,000円というのは信じられないほどお得感がある(ただし「ぶーさん21。」さんがご投稿されている写真を拝見すると15,000円となっているので最近値上げされたのかもしれない)。ランチのお客さんの多くは点心を召し上がっておられる。八寸と鯛、お椀、炊き合わせ、ご飯とお新香、デザートという構成。懐石コースは瓢亭玉子が一つだけだが、点心コースは二つ^_^
夜になるとお肉なども追加され、使われるお盆や器なども高級なものとなったりして、そういうものが好きな方はとても楽しめると思う。
お店の方々は京都では厨房に入ってお仕事をされておられるので、お客さんのお話相手をしながらお料理を仕上げていくということに慣れておられないのだと思うが、カウンター懐石というスタイルを取られる以上は、やはりそれでは物足りないのは正直なところ。◯◯劇場などと揶揄される人気店や、高級食材をカウンター上にズラリと並べるパフォーマンス日本料理店のようになれとは言わないが、もう少しだけお客さんの相手をする、もう一歩突っ込んだお料理の説明をするなどということがあれば、お客さんも(美味しかったという感想だけではなく)楽しい時間を過ごしたという想いをもって帰路につくことができるのではと思う。
実に正統派
この日はランチタイムに点心をいただいた。八寸に明石の鯛の向付、炊き合わせ(たけのこ、鯛の子、蕗)、お椀(アイナメの葛打ち)、そして筍ご飯。
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言わずもがなだが、京都の超老舗料亭である南禅寺瓢亭が満を持して展開した東京店である。第15代目当主の高橋義弘氏が店長を務めておられる。15代目は京都と東京を行ったり来たりではあるが、ご尊父である14代目がまだまだ京都でご健在でいらっしゃって本店をお任せできるので、社長が東京にいらっしゃる頻度はそれなりに高いという印象だ。
東京ミッドタウン日比谷の3階。暖簾を潜り通路を左に曲がると右手に小間のお茶室。四畳半台目というのだろうか、無理すれば8人くらい入れそうだが、快適に茶事懐石を頂くには5名マックスという感じだろうか。さらに進むと左手にL字型カウンター席、右手に半個室、そしてさらに奥に個室が一つという構成。カウンターには畳が嵌め込まれているという独特な作り。
ランチは点心7,000円と12,000円の懐石コースの二本立て。自分はランチではほぼ懐石コースを頂くが、(夜に比してボリュームが少なめだが)そのクオリティとプレステージからすると12,000円というのは信じられないほどお得感がある(ただし「ぶーさん21。」さんがご投稿されている写真を拝見すると15,000円となっているので最近値上げされたのかもしれない)。ランチのお客さんの多くは点心を召し上がっておられる。八寸と鯛、お椀、炊き合わせ、ご飯とお新香、デザートという構成。懐石コースは瓢亭玉子が一つだけだが、点心コースは二つ^_^
夜になるとお肉なども追加され、使われるお盆や器なども高級なものとなったりして、そういうものが好きな方はとても楽しめると思う。
お店の方々は京都では厨房に入ってお仕事をされておられるので、お客さんのお話相手をしながらお料理を仕上げていくという慣れておられないのだと思うが、カウンター懐石というスタイルを取られる以上は、やはりそれでは物足りないのは正直なところ。◯◯劇場などと揶揄される人気店や、高級食材をカウンター上にズラリと並べるパフォーマンス日本料理店のようになれとは言わないが、もう少しだけお客さんの相手をする、もう一歩突っ込んだお料理の説明をするなどということがあればお客さんも(美味しいだけではなく)楽しい時間を過ごしたという想いをもって帰路につくことができるのではと思う。
店名 |
Nanzenji Hyoutei(Nanzenji Hyoutei)
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类型 | 日本料理 |
预约・查询 |
03-6811-2303 |
预约可/不可 |
可预订 |
地址 |
東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷 3F |
交通方式 |
距離日比谷 86 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算 |
¥15,000~¥19,999 ¥6,000~¥7,999 |
预算(评价总数) |
¥10,000~¥14,999
|
付款方式 |
可使用卡 可使用电子货币 |
座位数 |
26 Seats |
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个人包厢 |
可能的 可容纳6人 |
包场 |
可能的 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
可能的 |
空间、设备 |
平静的空间,有吧台座位,有日式包厢 |
此时建议 |
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网站 | |
开店日 |
2018.3.29 |
言わずもがなだが、京都の超老舗料亭である南禅寺瓢亭が満を持して展開した東京店である。当初は第15代当主の高橋義弘氏が店長を務めておられたが、高橋社長は南禅寺の本店にいることが多くなったようだ。
東京ミッドタウン日比谷の3階。暖簾を潜り通路を左に曲がると右手に小間のお茶室。四畳半台目というのだろうか、無理すれば8人くらい入れそうだが、快適に茶事懐石を頂くには6名マックスという感じだろうか。さらに進むと左手にL字型カウンター席、右手に半個室、そしてさらに奥に個室が一つという構成。カウンターには畳が嵌め込まれているという独特な作り。
2024年2月の現時点では、ランチは懐石コースが二つ、点心、そしてお粥。自分はランチではほぼ懐石コースを頂くが、(夜に比してボリュームが少なめだが)そのクオリティとプレステージからするととてもお得感のあるお値付け。ランチのお客さんの多くは点心を召し上がっておられる。八寸と先付(鯛の刺身)、お椀、炊き合わせ、ご飯とお新香、デザートという構成、6千円だと考えるとリーズナブル。懐石コースは瓢亭玉子が一つだけだが、点心コースは二つ^_^
夜になるとお肉なども追加され、使われるお盆や器なども高級なものとなったりして、そういうものが好きな方はとても楽しめると思う。
お店の方々は京都では厨房に入ってお仕事をされておられるので、お客さんのお話相手をしながらお料理を仕上げていくということに慣れておられないのだと思うが、カウンター懐石というスタイルを取られる以上は、やはりそれでは物足りないのは正直なところ。◯◯劇場などと揶揄される人気店や、高級食材をカウンター上にズラリと並べるパフォーマンス日本料理店のようになれとは言わないが、もう少しだけお客さんの相手をする、もう一歩突っ込んだお料理の説明をするなどということがあれば、お客さんも(美味しかったという感想だけではなく)楽しい時間を過ごしたという想いをもって帰路につくことができるのではと思う。