肉とカレーがいい具合に補い合って、イイ！ : Jiraiya

11時ちょい、客先でお客さんに、
「このお店、知ってます？」って。

「新橋で、夜は1万円のコースをやっていて、
でも、ランチは千円くらいでウマいカレーが食えるって、評判らしいんすよ。」

「へー、そりゃ気になるね…」

その30分後…
私は1人、
その店のカウンター席に、座っている（笑）

平日木曜、11時45分。
お店は、目的がなければ絶対に入らない路地裏、
並んでいるかと思ったら、並び無し、先客無し。
よっしゃ！

入店すると、夜はお高めなコースのお店なだけに、
お店の雰囲気は何となく高級感があるかも。
（でも店名はエグいけどね 笑）

カウンター席に座り、
明らかに高そうな、割れそうなガラスだか石だか、
カチンカチンのデリケートなカウンターで、
何となく落ち着かない雰囲気。

それなのに・・・！

AMラジオの、ラジオビバリー昼ズ？
が流れていることにより、　
妙な安心感が出るこの亜空間、
なかなか、面白いお店だ。

ランチはビーフカレーしかないので、
何も言わずともカレーの準備をし始める。
ちょいご高齢の、
勝手な想像だけどご夫婦でされているのかな？
マダムかお水とサラダをだし、
ご主人が座ったカウンター席の目の前で、
カレーの準備をしているのを眺める。

すでに出来ているものをお皿に配置する感じ。
ごはんを皿に入れ、カレーや具を配置し…
さぁ、来ました！

おっと、
なかなか華やかな、そしてゴージャスだ！
何が印象的かって、
牛肉の存在感がスゴいぞ！
大きめに切られた人参とじゃがいも1個ずつも、
ただならぬ存在感。
まるで龍安寺の石庭みたいだ！（言い過ぎだな）

早速ひと口…

ほう、なるほど。こういうカレーか。
スパイス的ではない、何だろう、
インドでも欧風でもない、
どっちかって言ったら欧風？
いや、家庭的なカレーなのかな。
ハヤシ風とかビーフシチュー風とか、
なんか色んな雰囲気があって、
人によって解釈が異なるかもしれない。
フルーティの中にちょっと酸味もある。

でもね、
このカレーを、カレー単品で出されたら、
ちょっと物足りないかも。

そこに、このビーフ・じゃがいも、人参だ！
3キレあるビーフから頂きましょう。
さてどうかな…？

ほう、なるほど、こういう肉ね。
柔らかいんだけど、
スジっていうか、　
肉の繊維に沿ってホロっと裂けるタイプの肉。
脂身はなく、肉の弾力的にはイマイチ。
肉肉しいけどパサついてる感もあり、

こちらも、
この肉を、肉として単品で出されたら、
ちょっと物足りないかも。

でもね！

この単体だと、何かもう一つ物足りない素材が、
合体することによって、
補い合うだけでなく、スゴい相乗効果を発揮する！

やっぱ見た目も大事で、
主役の、肉、カレー、そして見た目の華やかさ。
その華やかさには当然、
石庭の石じゃないけど、
じゃがいもと人参の凛とした存在感もある。

これら全てが合わさった時の…

パワー！
（なかやまきんに君、なぜか最近の私の流行り 笑）

美味しいね。イイ感じです。
これ980円って、スゴすぎです！
だいたいが、この肉があって980円はスゴいわ。

他の方のレビューや、
店頭にあったお店を取材した本とかを読むと、
お肉の部位はその日によって違うみたい。
そうか、それは色々食べてみたいなぁ。
でも、今日はこの肉！
とかって謳ってる様子はないから、
どの肉かはその日の運かもしれない。
私的には次は牛タンで食べてみたいなぁ。

いやー、食った。
量的にはそこそこしっかりあるから、
大食漢でなければ十分満足できます。

早速、お客さんに写真をメールで送る。
さっき聞いた店、もう行ったった！
ウマかったで！（笑）

電話がかかってきて一言、
「マジか！」

ごちそうさまでした。