超個性的ですが味は保証できます : Sakanadoujou

たまに行きたくなるこちら。久しぶりの訪問です。

東京・八重洲にあるお店ですが、はっきり言って東京駅徒歩数分のお店とは思えないくらい濃ゆい、濃すぎる。メニューはなく、出てきた料理をひたすら食べ続けなければなりません。ご夫婦２人でされているお店なのですが、お客が多い時は料理が出るのにかなり時間がかかります。

写真を撮り忘れましたが、最初はバイ貝（多分）から始まります。これがこの店以外では見たことないくらい大きく、また美味い。北陸の漁港から直接仕入れているらしく、兎に角、魚のおいしさは保証できる。

そして刺身ですが、写真ではわかりにくいと思いますが大きいんです。一枚一枚が。カウンターの一人飲みなら、最初の貝とお刺身でつまみとしては十分でしょう。しかしこの店、想定の２倍は料理が出ます。

いぶりがっこや明太子など珍味も盛りだくさん。ごぼうと煮魚も腹がふくれてなければこれだけで日本酒がぐいぐいいける。ちなみに、日本酒も蔵直で、一升瓶か半升（一升瓶に半分詰められた状態で封緘されてるんです）しかありません。

酢の物にはカニがたっぷり。普通のお店だったらこの時点でコース終了で誰も文句を言わないでしょう。しかしお腹がほぼ満腹のこの状態から、一人一尾で鯛の尾頭付き焼き物が。普通は４人で一尾レベルの大きさ。しかも食べきれないと奥様から「魚に申し訳ないでしょ。食べなさい」と叱責されます(笑)。

最後の甘味は季節のフルーツなんですが、これがまた甘いしうまいしで、腹いっぱいでも完食できてしまう。ちゃんと食べきったら奥様から「よく食べたわねぇ」とお褒めの言葉をいただけます。この絶妙なアメと鞭。まさに店名の道場にふさわしい。

ご夫婦も高齢になってきているようですが、できれば長く続けてほしい。大好きなお店です。