店名 |
Mugitoro Oka No Ue
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类型 | 薯泥麦饭、日式小酒馆 |
03-3241-5817 |
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预约可/不可 |
无法预订 |
地址 |
東京都中央区日本橋室町1-12-5 |
交通方式 |
東京メトロ銀座線・半蔵門線 三越前駅 徒歩1分 距離三越前 108 米 |
营业时间 | |
预算 |
~¥999 |
预算(评价总数) |
~¥999
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付款方式 |
无使用卡 无使用电子钱 |
座位数 |
10 Seats |
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个人包厢 |
不可能 |
包场 |
可能的 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
不可能 |
空间、设备 |
有吧台座位 |
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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今日は三越前でランチタイムを迎えた。
前から行きたかった桃乳舎は先月閉店していたしどうしようかなと。
三越前は再開発される前はしぶい昭和の香りがぷんぷんするレトロな飲み屋や昼飯屋が軒を連ねていた。
ずいぶん世話になったものである。
しかし再開発でCOREDO室町が出来てから綺麗になったけど面白味に欠ける街になったなと嘆いてるのは私だけだろか。
それでも路地に入れはまだまだ興味をそそがれる店もある。
今日は孤独のグルメふうに何の下調べもなく自分の直感だけを信じて飛び込んでやろうと思い、B級の王様の威信を掛けたランチタイムの始まりである。
いつくか店の外観を見て回り一番いけてない外観の店に決定。
勇気を持って入店。
カウンターだけの狭い店で年輩の女性が『とろろ定食でいい?』と聞いてきた。
『他に何があるの?』と。
『スタミナ定食は肉じゃなくて卵を使って云々』『どっちが人気ありますか』『そりゃ、とろろ定食よ』『では、とろろ定食お願いします』と言う普通のながれ。
なにせ下調べしてないから全くイニシアチブが取れない。
まあそれも一興だろうと余裕の心構えで定食を待つ。
味噌汁は柚子が効いておりたいへん珍しい。お吸い物ではよくあるが味噌汁に柚子とは。
これが旨い。そもそも薄味なのが気に入った。
一気にこの店のファンになった気がした。
『私が自分で漬けたぬか漬けだけど召し上がりますか』
『是非』と言って置いてくれた漬け物を一口。
美味しくはないけど不味くもない。微妙な苦味と癖があって良いと思う。
有名な漬物店のように洗練された美味しさは全く感じないが、子供の頃にばあちゃんが家で漬けていた漬け物に似ている。
『ぬか漬け旨いですね。でもこの旨さは今の若い子にはわからんでしょうな』などと会話しながら、主菜のとろろ芋をひと啜り。
これはなかなかの出来である。
それほど山芋に詳しい訳ではないが、自然薯張りの粘りがあり山芋自体の味が濃い。
『何という山芋を使っているのですか』『ぶしょう芋と言うのを使っています』
が、後でネットで調べてもぶしょう芋では出てこなかった。
うーむ。
私の聞き間違いなんだろうな。
ほんとのとこが気になって仕方ない。
この定食、昭和初期から戦後復興を果たした旧東京オリンピックまでなら結構豪華な昼飯だっただろと思う。
お代は850円
高いか安いかは人それぞれ評価が分かれるところだろうが、私はまたきても良いと思った。
そして昭和の郷愁を感じながら店を後にした。
時代に取り残されながらも時代を超えた価値を提供し続ける矜持。洗練されないが美しい味わい。
麦とろ丘の上のとろろ定食は、その荒々しいタンニンでさえ旨味に錯覚させる底力キャンティ クラシコ リゼルヴァ カステッロ ディ モンサント2009である。