桜ひらひら舞い降りて
日差しは暖かいが、強い風が公園の花を散らしている。
カップルがむこうのベンチでジュースを飲んでいるのを微笑ましく眺めながら、
開店時間まで私たちはコンビニで買った缶ビールを飲んでいた。
17時、お店に入って最初のお客となる。
この時は看板通りに17時開店と思っていたが、親愛なるマイレビュア様が教えてくれた通り現在開店は16時半であった。
奥のテーブル席に案内いただき、チューハイとレモンサワーで乾杯。
ますもりと、花わさびおひたし、新玉ねぎのてんぷらをお願いする。
ますもりは鯛、たこ、まぐろ、生シラス、蛍烏賊と盛りだくさん。
何が出てくるのか、宝探しのようで楽しい。
これはこちらでは頼まねばならないメニューのひとつだと思う。
花山葵のおひたしのほろ苦みが春を感じさせる。
新玉ねぎはあつあつでさくりと甘い。
そのうちに常連さんと思しき方たちが、カウンターへ。
店内はあたたかく静かな賑わいをみせはじめる。
出入口は網戸にして換気にも注意されていた。
私はハイボールに切り替える。
水たこの酢の物、せりと豆腐の玉子とじを追加。
水たこは、マイレビュアさまのレビューで拝読していたが、バルサミコ酢をあわせて使用しているのだとか。
くにゅりとした官能的な食感。
せりと豆腐の玉子とじはほどよい塩味、せりの香りがよい。
玉子と豆腐というと空也蒸しが思い浮かぶが、こうしてとじたものも良いものだと思った。
どのお料理にもそれぞれ細やかな工夫があった。
その工夫が主張しすぎることなく、味を引き立てているのが素晴らしい。
一度来たら誰もがいいお店だと思うに違いない。
初めてマイレビュアさまに連れてきていただいた日のことを思い出す。
このテーブル席を得るのに、彼女は席が埋まってしまわないかドキドキしながらお店の前で待っていてくれた。
三人で楽しい夜だった…
あなたが、いいお店だね、と喜んでくれて嬉しかった。
外に出れば、丸く輝く月。
夜桜を見上げながら歩こう。
嫁の楽 ラクミくらくら飲めよ
定時で上がれば、少し前まで真っ暗だった空が、うす明るさを残すようになった。
お店まで走って行こう。
私の「走る」はちょっと走って、いっぱい歩く。
その繰り返しである。
八丁堀まで進み、懐かしいワインの「maru」の前を過ぎて少し。
お店の前であなたが待っていてくれた。
来たかったお店「ラクミ」さん。
初めて会うけど、初めての気はしなかった。
最初からタメ口で話してくれたからかもしれない。
やがて三人揃って店内の奥のテーブル席をいただく。
お店は満席状態で、17時半にテーブルを確保できたのはラッキーだった。
生ビール、ハイボールで乾杯。
こちらの名物升もりを三人前。
菜の花ナムル。
升もりは十種ほどもある魚介を一切れずつ升に積み上げたもので、
そのビジュアルも楽しめた。
海老は甘く、イワシは脂がのっている。
蛸の歯ごたえを楽しむ。
ハイボールをおかわり。
菜の花はごま油の味付けにおかかがあしらわれ、ひと工夫感じられる。
メニューを見ればドリンクもお手頃。
またお造りも美味しい。
これは人気なはずである。
店主がほぼおひとりでまわしているようだが、この日はしばらくして男性の店員さんが出勤された。
ひとりで飲むにも、こうして嫁三人で飲むにも良いお店。
…もう嫁というより自分はお婆であるが…
店名 |
RAKUMI Irifune Ten(RAKUMI Irifune Ten)
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类型 | 无座小酒馆 |
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预约可/不可 |
无法预订 |
地址 |
東京都中央区入船1-2-4 |
交通方式 |
日比谷線八丁堀駅より、徒歩2分 距離八丁堀 162 米 |
营业时间 | |
预算 |
¥1,000~¥1,999 |
预算(评价总数) |
¥2,000~¥2,999
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付款方式 |
可使用卡 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 可使用电子货币 (Suica等交通系电子货币、乐天Edy、nanaco、WAON、iD) 无使用二維码支付 |
服务费收费 |
Suica利用できます |
个人包厢 |
不可能 |
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包场 |
不可能 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 入り口の外で喫煙可 |
停车场 |
不可能 近くにコインパーキングあり |
空间、设备 |
有吧台座位 |
酒水 |
有日本清酒,有烧酒,有葡萄酒,对日本酒讲究 |
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料理 |
对鱼类料理讲究 |
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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服装规定 |
服を着ていればOK牧場 |
开店日 |
2017.12.17 |
あなたの白くつるんとした肌。
もうすっかり自分から失われた若さを湛える笑顔。
その美しさ。
初めてここで会った日、飛び跳ねるようにお店の前で待っていてくれたあなたの姿を思い出す。
ほろほろ過ぎてしまう時間だが、つながっていることのありがたさ。
ハイボールで乾杯。
お約束のますもり
玉子とコンビーフのポテトサラダ
稚鮎のてんぷら
この地において立ち飲みとはいえ、この価格でされるのはすごいことだと思う。
季節のお料理をもっといただきたかったのだが、この日は酔わないつもりでいたため断念。
あなたのそのお心遣いにはいつも感謝しかない。
日は長く伸びてい、
まだ明るさを残すこの時間。
帰り道の公園にも、もうすぐあふれるように桜が咲き誇るだろう。
ふくらみはじめた桜の樹…
そう、どんな時にでも、花は咲くのだ。