こういう蕎麦屋に当るとほっこりする : Ningyouchou Yabusoba

在宅勤務の昼飯に。
路地裏にひっそりと店を構えていて、私もここに蕎麦屋があると気が付いたのはわりとつい最近のこと。
営業が平日のみ、夜も早めに店を仕舞うので、訪れるにしても中々難しい。
そんな中、ようやくこのお店の番に。

ふだんなら〈天もり〉あたりを頼むのだが、何しろ寒い。寒の底の今だけは、流石の私も温い蕎麦が欲しくなる。
〈鳥南蛮〉を大盛りにできるかと聞いたら、100円増しで対応していますと言われたので、ではそれでとお願いする。
先に入っていたお客さんの〈カレー南蛮〉とかも何だかすごく美味しそうで、ああ、ここもただならない店か、と勝手に期待感を高めていく。
そうして訪れた〈鳥南蛮〉。柚子の香りも立ち、おいおい、町の蕎麦屋って顔して中々凄いじゃないかよ、と一人笑顔。いただけば、おいしい。
鶏肉がムネなのか、ちょいと火が入りすぎて堅めな感じなのがちょっと好みと違うけど、でもこれもわざとやってるんだろうな。モモ肉だと脂が多すぎるんだろう。
つゆまで美味しくいただく。いいじゃないの。接客してくれた丸顔のお姉さんの柔らかい接客といい、店全体に漂う柔らかい雰囲気。蕎麦も上々。こういう蕎麦屋に当ると温かい気持ちになる。

後から来たお客さんの注文を聴いていると、なぜだか〈おかめとじ〉率が高かったけど、この店のスペシャルなんだろうか。試しに来る機会が果してあるかはわからないが、ちょっと覚えておこう。