日本橋本町らしい風格のある佇まい。 : Oguraan Honten

小伝馬町交差点から新日本橋駅方面に5分くらい歩いたところにあるお蕎麦屋さん。こんなところに道があったんですね～と唸ってしまうような路地裏にひっそりと佇む老舗です。

なかなか風格のある店構えの暖簾をくぐると、店内は4人卓が5つ。コロナ対策か動線にはゆとりがあり、カウンター席はありません。テーブルも椅子も今の標準体型では収まらないほどちっちゃくて可愛い(^^)。昭和の中頃の方はこんなに体が小さかったんですかね。

さて、こちらのお店は前金システム。先に優しそうな女将さんに口頭注文をして代金を支払います。店内には簡易的なメニューしかありませんので、予めネット検索して入店前に何を頂くかを決めておきましょう。

自分は温かい『かき揚げ蕎麦(¥700)』をオーダー。お値段も昭和な価格でお財布に優しいですな。

登場したお蕎麦は大変貫禄のある器にイン。真ん中に大きなイカのかき揚げが鎮座し、白ネギが小皿で提供されます。

お汁は甘味が少なくキリっとした自分の好きなタイプ。お行儀良くレンゲを使って頂きました。かき揚げはうどん粉多めのしんなりタイプで、イカなどの具材はちょっと少ないかな。

お蕎麦は江戸前の二八蕎麦で、柔ら過ぎず適度なコシが残っており、なかなかの旨さ。また明らかに量が多く、1.5人前はありそうです。ご飯モノとのセットメニューが多くありますが、自分は遠慮しといて良かった。でも若いサラリーマンにはきっと喜ばれますよね。

最後のお汁は少し残しましたが、結構お腹一杯になり十分満足。皆様、阿吽の呼吸でお会計を済ましておられますので、客層はほぼ常連さんのようです。老舗で頂く古風な一杯。日本橋らしいお昼ご飯でした。