鳥星（恵比寿）…宣言明けを待ちきれずに焼鳥を : Tori Boshi

「こここさんは宣言が明けたらまず何をしたいですか？」
「焼鳥食いたいね。」
先日のZoom飲み会でのひとコマだ。
「恵比寿の『鳥星』は今も通常営業してて、炭火焼で希少部位もあっておすすめですよ。」
「マジ⁉」・・・
すぐにその場で予約して、祝日の今日、夕方に行くこととなったのである。
早く着いて店の前で待っているとほどなく妻も到着、予約の17時半より3分早く入店する。

席は平時より広めに配置されているようで、全30席ほど、この時点で先客は2人のみ。
焼き場の目の前のカウンター席に案内される。
瓶ビールを注文したら「うちは生しかありません。」
瓶ビールにも生ビールはあるんだけどね。
私は“ジョッキの”生ビール550円+税を、妻は極レモンサワー650円+税を注文する。
お通し300円+税はほうれん草の韓国風おひたしだ。

メニューを見ると、確かに焼鳥は希少部位がけっこうあるが値段は良心的だ。
料理一品目は京紅地鶏と幸水なしの韓国風サラダ1,000円+税が出て来る。
湯引きされたささみが入り、ヤンニョムっぽい味のタレがかかる。

ここからは焼鳥串物だ。
ぼんくん250円+税、燻製ぼんじりで店一番の売りのよう。
いっぱい作り置きしてあり、出し際に軽く炙るので真っ先に出てきた。
ねぎま（塩）240円+税。

ここで日本酒を。
鍋島は通常のもの以外に秋のひやおろしがあると言われ、鍋島一合990円+税をもらう。

ソリレス280円+税、ももの付け根の希少部位、焼鳥の王様ね。
やげん軟骨240円+税、軟骨部分が短くカットされ、肉はしっとり。
月見つくね270円+税、軟骨感はあまりなし。
手羽先230円+税、一串に切り広げた手羽中が一つのみ。
おたふく250円+税、いわゆる食道ね。
おび280円+税、ももの内側の希少部位、本来もっと軟らかい部位なんだけど・・・
串はこれでおしまい。

花の香一合990円+税を追加して、ラストは栃尾揚げの納豆はさみ焼715円+税だ。
ほんのちょっと醤油をたらして食べる。
大豆に大豆はさんで大豆かけて・・・不思議と合うんだよね、この組み合わせ。

こんなに思い切り焼鳥食べたの、いつ以来だろう。
やはり炭火焼の焼鳥って香ばしくていい。
タレが甘ったるくないのがよかった。
MVPはやっぱり“焼鳥の王様”ソリレスかな。
白レバー、せせり、はらみ、とろはつなど、お腹いっぱいで注文を断念した品もあった。

18時半頃には店内は完全満席に。
客は我々以外はすべて若者ばかり。
ワクチンを二回打っても罹る人がいるなんてもう驚きじゃなく、中には死ぬ人もいる。
そんな報道が広がり、一定の年齢以上の人は危険な行動はとらなくなっているのかも。
だから宣言が明けても夜の飲食店が特需になったりはしないのではないかと思うのだ。
飲みに行こうって何人かから言われているけど、当面は妻以外と飲みに行く気はない。

会計は二人で9,405円。
グランドメニュー以外のメニューの価格表示が未だに税抜だったり、
メニューとレシートの価格が違ったり、と突っ込みどころのある店だったが、
席間が広くて落ち着いて飲めたし、まあ今どきの焼鳥店としてはそれなりに満足できた。
たぶん企業系店なんだと思う。
最近はなぜか企業系であることを伏せる店が多い。
個人経営店を装う方が印象がいい、という狙いなのだろうけど。