唯一そば空間。発芽そばゆき。 : Hatsugasoba Yuki

発芽そば　ゆき

少し前から気になっていた店でその名の通り発芽そばを食べさせる店。

こちらの特徴だが、
・発芽そばを食べさせる。
・住所非公開
・土曜日だけ営業している。

など非常にミステリアスな店なので気になっており知人にお願いして取ってもらった（感謝(^^ゞ）
目白の駅から歩いて10分程度の瀟洒な高級住宅街に位置している。閑静な住宅街とはこのことかと納得。
案内された住所はまさに豪邸。元々のゆきさんの実家の建物の一部が手直しして店舗として利用されているのだとか。
アプローチを抜けて広々とした大理石張りの玄関が現れ、驚きながら奥に通されるとダイニングルームへといざなわれる。
贅沢な貸し切り新年会は大きなガラステーブルを囲む形で着席。オブジェとして配される小物類、壁に飾られた掛け軸やアートにもセンスが感じられる。窓からは庭が見え、まさに休日に親しい間柄で開かれるホームパーティーといった趣が素晴らしい。この日は冷え込んだ後の晴れ渡った土曜日だったため最高の日和となった。

なんでもゆきさんは天才といわれた阿部孝雄氏という蕎麦職人に弟子入りか感化されているらしい。
邸宅の一室を借りて蕎麦を頂く贅沢。
頂くものは発芽そばを中心としたそば懐石料理。コースは6500円をお願いする。散々飲んだので＠1万強くらいか。

ドリンクはカーヴァーから好きなものを取り出してセルフで飲むスタイルだがこちらもレアな酒がはいっている。
ビールは川越KOEDOビール、フルーティーな香りが爽やか。小エビとカリフラワーの先付け、大なめこを頂く。

続いて八ヶ岳産発芽そばがきがでたので日本酒へ、八海山発泡にごり酒で勢いをつけ、篠峯へ。この千代酒造は美味しすぎない酒をつくることをテーマにしているいい酒造で企業姿勢素晴らしい。
ついで出てきた巨大な帆立にも日本酒が合う。とどめは自家製唐墨で外干しと冷蔵庫干しの二種類。外干しは日光を浴びているので味も色も濃い。うーん、旨いわ。日が明るいうちに飲む酒と肴は最高！そして鴨ねぎとだし巻き卵。

最後に真打ちの発芽そばの登場！
高千穂産の蕎麦粉を使った発芽そばは水に漬け込む為かかなり粘度の高いそばで粗挽きの太打ち、というか太打ち出ないとそばが出来ないような気がする。噛みしめながらその甘み旨味を味わうのが醍醐味、十割そばだが舌ざわりはなめらかで癖もない。無骨だが素直な田舎のいい奴といった趣か。薬味も一切いれずに塩かつゆのみで味わうのだがなかなか味わい深い。

そばは二種類でて二種類目は温かいそばで牡蠣そば。こちらも牡蠣が巨大で思わずおおと歓声があがる！
食後の蕎麦湯がやたらうまくて何度かおかわりもしてしまう。仲間でわいわいやっているうちにこれこれ三時間も経ってしまう。幸せな時間を過ごすことが出来た。いいお店ですね。