既視感のワケ。 : Sobadokoro Yukarian

原宿で知人と軽く飲むことに。
「原宿にエライ安い店があるんですよ～」と連れられて行ったのは竹下口から徒歩数分の路地裏。年がら年中お祭り騒ぎの竹下通りの裏手にこんな居酒屋があったのか。

間口は狭くとも店内は広く、壁には液晶モニターがいくつかあってＴＶ番組が流れている。
客入りは8割方程度で、土地柄職業不詳なひとびとが多い。さっきまでネクタイを締めていたお疲れ風の自分はやや浮いているとも思わなくもない。
はてさてテーブルについてチープなパウチされたメニューを見ると確かに安い。それもドリンクが。
特に週末を除けば生ビールは￥180とのことで「ホントかよ…」と思わずつぶやきが漏れる。それとこの日はモヒートの特売日？だったらしくそちらも￥280です。安いなぁ。

着席するとまずはお通しらしいもやしの和え物が小皿に入って供される。
場数を踏んでいればビビビと反応するはずだが、このお通しの原価は相当のハズだ。確信犯で出しているのなら（実際そうなんだろうけど）この店侮れないな、とこの時点で含んでおくこととする。

と言いつつ生ビール（サッポロ）で乾杯後つまみを適当にオーダー。
メニューは串焼き、鮮魚、すし、鍋などに分けられているが食指の動くものと動かないものがはっきりしているかな。刺身やすしはここではパスで。
結局シーザーサラダ、トマト、フライドポテト、にら玉、ホルモン焼き、枝豆などを注文。
白飯、カレーライス、ＴＫＧに焼きそばなんて炭水化物メニューも多かったが無難な選択肢に落ち着いた。
ツマミはある程度値段なりで全体的に嵩が多くなるような工夫が見られる印象。にら玉とホルモン焼きは直接火にかけられた重量感のある鉄鍋をゴトリとそのまんま持ってきてくれるので予めテーブル上を整理しておかないと置き場所に困るので注意が必要。
ふわりとしたにら玉もサービス価格とのことだったが、なかなか良くできてますね。
じゅうじゅうのホルモン焼きには生卵がポトリと。甘辛い味付けは白飯との相性がよさそう。（注文しなかったけど）

結局生ビールを2杯やっつけた後、モヒートをグイグイ飲み明かした。
サービス価格だったがいちおライムとミントがアリバイ程度に入っていてすいすい飲みやすい。

して、途中気になっていたことを知人に明かせば。「そうそう、そうなんです」とのこと。
客層とか雰囲気が表参道の中西に似ていたので尋ねれば系列店らしい。それどころか他の方のレビューを拝見すれば都内各所にチェーンが広がっている裏勢力（？）の居酒屋グループのようだ。ふーん、わすが行ったことあるのは前述中西と新宿のやまとだけだが、確かに店入口のビニールシートやチープな設備、安い目玉メニューを強調した簡素なメニュー、ハードなおトイレなどなどどこかで見たことがある、そんな共通点がチラホラと。
都内各所に系列店があるので覚えておくと使い勝手が良いのかもしれないな。

ちなみに卓上には呼び出し用のベルがあって、これがある店ってたいていの場合店員さんが不機嫌な傾向がある、と思ってるのだが、当店のお運びのおにーちゃんの手際の良さ、それと大陸系女性店員のにっこりアイコンタクトなど程よく愛嬌があってうれしかった。実際、殺伐としがちな業態なのでフロアの店員さんで随分と印象が良くなってる、と思うなぁ。