インナービューティードリンクの戦いが表参道で勃発しました : Inner Beauty Bar

　いつからジュース一杯の単価が１０００円を超えるようになったのでしょうか。大阪のおじさん御用達の立ち飲みミックスジュースなら一杯140円というのに、ほぼ十倍です。体内から美しく、という理屈のインナービューティー市場は、低速でミキシングするので酵素が壊れない、という触れ込みのコールドプレスジュースやら、オーガニック野菜のみを使用したスムージーやら様々です。９月中旬には、本職のカゴメが闘魂に火をつけたのか、表参道沿いに１１月までの期間限定ながら席可能な専門店を出しますし、青山通り沿いのアンデルセン近くにも一軒、新店ができたばかりです。そして、オモハラ交差点には野菜の種類が豊富なスムージー屋が前からあり、裏原のユナイテッドアローズからちょっと歩いた地下には酵素ジュースバー、キラー通り沿いにはエステサロン限定ブランドもオープンしたばかり。
　こちらのジョンマスターオーガニックは、本業はあくまでオーガニックの化粧品とヘアケア商品を扱うショップですので、ジュースバーは、小さな外席しかありません。それでも、立ち飲みが多いこの分野では、座れるだけ良心的かもしれません。が、競合店と比べるとスムージーは量が少ない気がします。
　店構えや店内の雰囲気はとても素敵ですし、私が訪れた時は、外国人のショーモデルと思しき美しい女性が、マネジャー風情の熟年日本人男性に連れられてテイクアウトしていきましたので、そうした表参道な体験を楽しめるお店だと思われます。
　が、純粋にドリンクを他店と比較すると、以下のような感じになります。なお、こちらのお店にしかないのはオリジナルのかき氷だと思いますが、私は「ほとんど水では・・・」などと思ってしまい、アーモンドミルクスムージーをいただいただきました。ジュースはいずれも１０００円超えです。なお、アーモンドミルクがなぜ、この組み合わせで鮮やかなピンク色なのかは謎でした。
　◆材料の詳細な説明や、体に対する効果の説明　⇒　キラー通りのエステプロ・ラボの勝ち。ジョンマスターは説明がほとんどありません。　　　　　
　◆コストパフォーマンス　⇒　一種類しかないことを我慢すれば、こちらよりも量が多く材料の品質も高いのに３００円程度安い(しかもテーブル席で着席でいただける)、斜め向かいにあるクレヨンハウスB1のスムージーの勝ち（ちょっとバナナ感が強いですが）。さらに言うなら、低速ミキシングの効果とやらを気にしないなら、新宿高島屋地下一階の惣菜屋、R１/Fの野菜・フルーツのジュースバーが圧勝。野菜３０品目でありながら、同じ量で３９０円～で、旬の高級フルーツとのブレンドものもありますし、椅子もあります。
　◆野菜の種類　⇒　オモハラ交差点近くの、明治通り沿いMangoより手前の路面店の勝ち。
　とはいえ、ブランドを感じさせるデザイン的な総合力と、ロハスストリート沿いですので、お買い物の途中でさくっと寄り、軽く腰掛けて、ゴミの捨て場に困らない使い方では「飲んでいる自分が格好いいかも」と気分良く過ごせるお店かもしれません。割高なのは気分盛り上げ代、といったところでしょう。