冷凍でなくともワインのつまみは　十二分にそろう : Picard Aoyama Kottodori Ten

ワインとのマリアージュ。ピカールのお褒めおつまみ。この店はただの冷凍食品店ではない。ワインとの相性など。よく考え抜いて商品作りを。2 種の前菜がセットになった。シーフードのヴェリーヌや。具材のうまみたっぷりの。シーフードのパエリャなど。

ほかにも食前のおつまみ 3 種。シーフードのヴェリーヌ。一口サイズのおつまみ。4種類のミニパイなど。気が利いている。ワインを飲む時には。あまり手の込んだ料理は。楽しさを半減。むしろ手軽でワインを引き立てる。そういうおつまみ。

今回は下記の6点を。これだけ多彩ならワインの。つまみからデザートまで十分。

●グレイトブリテン　スモークチーズ　クラッカー　　　　　　　　　　　　　360円
●グレイトブリテン　チェダーチーズ　クラッカー　　　　　　　　　　　　　380円
●ミニ　トースト　プレーン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　260円
●エナフ　ポークパテ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　430円
ヒレやロース、モモ豚肉など贅沢に使用したポークパテ
●グロワ　エ　ナチュール　オマールのリエット　　　　　　　　　　　　　　1500円
●コント　ド　プロヴァンス　ブルーベリー　ジャム　　　　　　　　　　　　　480円

冷凍食品と言えば、日本では主婦が時間を節約。調理の省力化によりお弁当のおかずなどに利用。そんなイメージが強い。野菜炒め、チャーハン、肉団子やコロッケなど揚物。さらにシュウマイやウナギのかば焼など家庭料理の色彩が強い。

他方、私にとってはアメリカのあのTVディナーがまず浮かぶ。プラスチック製のトレーにステーキやポテトサラダが。加えてパンや簡単なデザートが付いている。それを電子レンジで一気に過熱する。フォークやナイフはもちろんプラスティック。

あまり美味しいとは言えずなんとも味気ないが。もともと毎日のように手間ひまかけて料理を作る。主婦にそういう習慣があまりないので。しかし、冷凍食品は長期保存が可能。しかも微生物の活動を抑えられる有用で女性の強い味方なのだ。

このピカールの冷凍食品。毎日食べても飽きないちょっとオシャレな家庭料理や。特別な日のパーティー料理、さらにエキゾチックな多国籍料理。そういう日本やアメリカにおけるイメージとやや異なる。むしろ「料理」として完成度の高い調理済商品のようだ。

出生率の高いフランスでは主婦も仕事や子育てで忙しい。さらにパーティーなども頻繁。しかも味は高い水準を要求される。ピカールはそんな国で重宝されて発展してきた。今ではヨーロッパ5か国で1000店を超える巨大なチェーン展開だという。

フランス人が好きな食べ物となりパリのレストランでも使用するほど。そんなピカールが青山の骨董通りに日本初進出、連日盛況だという。アメリカであのTVディナーを経験したのでぜひ食べてみたい。そう思い訪問。

たかが冷凍食品、日本の冷凍技術もかなり進んでいる。そういう先入観を持っていた。下記の4品を購入。我家で少しずつ食べてみた。野菜のガレットはなにか豆腐ハンバーグのようなソフトな味わい。しかし野菜がたくさん詰まっている。

結論としては、食文化の違いを感じる。まずガレットでは食材の個々の旨みを感じる。食感が新鮮でなんとも言えぬフレッシュさ。日本の技術も素晴らしいのに。と思ったが、おそらく冷凍技術よりも味付けが微妙にユニーク。

ほんの少し、クミンかなにか。日本の商品のようにカレー味、ソース味、和風味一辺倒ではない。素材の旨みを活かした上にもうひと味。それがファッショナブル。そういう冷凍食品は魅力に感じるだろう。ただスープなど淡泊すぎる。


●4種類の野菜グラタン　880円
●野菜のガレット　448円
黄色と緑のズッキーニ、グリーンピース、ニンジン
●野菜のガレット448
ロマネスコ、インゲン、ニンジン
●ジャガイモとポロ葱のスープ　580円