伝統的なフレンチを最高の腕とサービスで : TOUR D'ARGENT

【ミシュラン東京2024★】
【Tabelog Award 2024 Bronze】
【フレンチTOKYO百名店2023】

自分へのご褒美はフレンチを食べに行くことに限ります。本格的なフレンチレストランに行くと非日常を感じることができるのが良いです。
今回は伝統的なフレンチを老舗グランメゾンで楽しみたいと考え、ホテルニューオータニに居を構えるトゥールダルジャンを訪れました。

トゥールダルジャンはパリに本店があり400年を超える歴史を持ちます。東京店はちょうど40年前に開店した、唯一の支店です。店内は厳かで優雅なフランスらしい空間が広がり、気持ちを高めてくれます。

今回のコースはこちら。

▪️ヒオウギ貝とミル貝のビネグレットマリネ　爽やかなオゼイユのエキューム:
貝の下にはラディッシュとアオリイカのタルタルを敷き、爽やかなハーブ仕立ての冷やしたソースと頂く。このソースはしっかりした味わいがあり、貝やイカといった比較的味がさっぱりしている食材にもハッキリした輪郭を与えてくれる。サンセールとの相性が良い。

▪️フランス産ホワイトアスパラガス(追加):
シンプルな塩茹で、卵黄とハーブを使ったソースで頂く。シンプルさがより素材の良さと季節を楽しめる仕立てになっている。

▪️グルノーブル風 舌平目のミルフィーユ　彩り豊かなキャロットコルネとショワジーソース:
真鯛、ほうれん草を舌平目で上下に挟み、上から魚介エキスをかけて調理。芳醇な味わいと柔らかな食感が実に美味しい。面白いことに、食花やルッコラと合わせてチーズと生ハムもあしらわれており、味わいにアクセントをつけてくれる。

▪️幼鴨のロースト マデイラソース　モリーユ茸と新ジャガイモのフォンダン:
当店のスペシャリテ。鴨肉らしい弾力があるが歯切れの良い食感。深い鴨肉の旨みを甘さで引き立てるマデイラソースが使われている。モリーユ茸を使ったペーストを乗せたポテトは存在感のあるお供。鴨は採番されており、私の鴨は「291952」。1921年6月21日に当時皇太子であらせられた昭和天皇がパリ本店で召し上がられた際の鴨番号「53211」の次の番号を東京での最初の番号にしたとのこと。

▪️優美なエルダーフラワー香るサヴァランとライチのムース:
ケーキはスプーンを入れるとすぐに切れるほどの柔らかさ。ムースは初夏らしいサッパリ感を楽しめる。ライチの軽やかな甘みが気持ちいい一品。

▪️ミニャルディーズ:
フランボワーズサブレ、シトロンマドレーヌ

素晴らしい味わいのコースでした。空間の魅力、ギャルソンの方々の高い接客クオリティとの相乗効果によって高められるグランメゾン・フレンチの力を感じました。大満足です。

出口では総料理長、総支配人お二方がお見送りをしてくださり、トッププロフェッショナルの仕事を感じる体験となりました。