ウナギ高騰のおり、アナゴでいきましょう : Unagi Kappou Nakajima

最近のシラス不漁によるウナギ高騰は致し方ないけれど専門店はどこも苦労していると思います。
過去のレビューを拝見するとこちらも倍近く値上げを余儀なくされているようです。

TVで宮崎の老舗鰻店が広島の穴子丼を参考に穴子重を始めたというニュースを見たので
こちらのランチ限定穴子重（1,000）をいただいてみました。

広島時代は散々穴子を食べてきたので、どんなものかと思いつつ待つこと6,7分、
出てきたのは煮穴子重です。

やはり関東ではそうなるかと半ば予想通り。別に悪い感想ではありません。

寿司屋でもそうですが、東京では断然煮穴子。
いかにふんわり、やわらかく煮上げるかに力点が置かれているかと思います。
片や広島（瀬戸内）は素焼きにタレをぬった焼穴子か薄味の煮穴子を炙ってから握るのが定番。

最近は東京でも炙って出す店もあるものの柔らかすぎるので笹の葉の上で炙って香り付け程度で出す
しかないのは
仕方ないでしょうね。
そもそも東京で使う東京湾や神奈川佐島の穴子と瀬戸内の穴子じゃ、グラマラスな
フーターズ・ガールとライトフライ級のボクサーみたいに大きさと肉質が違うと思うんです。

広島で穴子丼といえばうえの。これはまた絶品です。
こちらは焼き穴子丼ですが、小ぶりの穴子の白身の味と香ばしさが何ともいい塩梅なんですわ。

で、当店の煮穴子。
いかにも東京のというような色と味付けです。
濃いめの味付けは白飯とのバランスも考えてのことでしょう。

添えられている茹で法蓮草が口直し代わりにもなりますが、なぜ法蓮草なのかは不明。
キャベツの一夜漬けもうす塩なので、醤油をかける必要は無し。